ムスメとデートする。

ムスメとデート。

近所のスタバでおやつ。

 

僕はコーヒージェリー・フラペチーノ。

ムスメはマンゴー・フラペチーノ。

ふたりでチョコレート・チャンク・スコーン。

 

「ねえ、おとうさん、なんでみんなあるいてるの？」

「さあ？なんでかなあ。みんなどこかに行きたいんじゃないの？」

 

「ねえ、おとうさん、なんであのひとのおててには絵がかいてあるの？」

「かっこいいよね、おててに絵が描いてあると。たまにふうちゃんもおててに絵を描くでしょ？」

「うん。ってことは、あのひとはおしゃれさんなんだね！」

 

「ねえふうちゃん、これスコーンっていうんだけど、チョコレートだけじゃなくて、ここのクッキーの部分も食べなよ。」

「え？なんで？なんですこーんっていうの？すこーんってなに？」

「ん？これ。まさにこれがスコーンですよ。」

「え？なんで？なんですこーんっていうの？」

「きっとねえ、スコーンさんがつくったんだな。」

「ああ！そうかあ！だからすこーんっていうんだねえ。おもしろいねえ、おとうさん！ふうちゃんがつくったら、これふうちゃんっていうんだねえ！」

「そうだねえ。」

 

夏の日の午前、ムスメとふたりきりでデート。