この時期のシドニーは、夏。
空気が乾いていて、暑い。
空が高い。
毎年訪れるたびに思うけれど、結局ぼくはこのシドニーの(オーストラリアの)青空が好きだ。
食事は肉ばかりできついけれど。
空港に着いた、ぎこちなくよそよそしい、集められたばかりの24人のチームメンバー。
出迎えてくれるのはこの空の蒼。
大型バスのことを「Coach」と呼ぶ。
「目的地へ連れて行く」の意。
ハーバーブリッジからArcadiaのVision Valleyを目指す。
空の蒼が出迎えてくれるわけです。
アボリジニも迎えてくれるわけです。
ラフティングで死にそうになったり、怪我をしたり。
笑ったり叫んだり怒ったり喜んだり、とじてたものをひらいていくとだんだん「グループ」から「チーム」に変わっていきます。
ラフティングの合間、芝生にひっくり返るとやっぱり空の蒼。
ワニを掴んだり。
Arcadiaの朝は、鳥たちの大合唱で始まり、やがて空が白み、あかくなる。
ひとりきりでこんな感じの森の中に入っていくと、物陰から大人サイズのカンガルーが飛び出してきて心臓が止まりそうになったり。
日本にはあまり「野良カンガルー」はいないものね。
やがてじわじわと陽が昇り、光が増えてきて、ふと池に目を落とせば水鏡。
おじさんたちはぎゃあぎゃあ言いながら真剣に遊び、
「チームビルディングのアドベンチャー」をして
頭を使って、
体を使って、
自分と真剣に向き合ったり、
誰かのために「必死」になったり、
見たことのない、感じたことのない「空間と時間の広さ」を感じて、
視座をあげて、600㍍の高さの滝を空から眺めて、己の小ささを知り、
日本にいる家族や職場の仲間のことに思いを馳せるわけです。
シドニー市街に戻ると、僕は1日だけのオフ。
オペラハウス脇の公園でぼーっとしたり。
オペラハウスの窓に自分を映してみたり。
オーストラリアンデーのシドニー湾の大騒ぎを傍目に、本を読みました。
そんなSydney Days。
:)