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去年の3月11日から、走り続けている感覚です。
年が明けてから、じっくりと過ごす時間も増えた。
その時間も結局、これから何が起きるか、何をどうしていくか、誰と何をしていくか、リソースをどうやって手に入れるか、ということをひたすら考えています。
レースラフティングに関わったり、バスケットボール協会の強化プロジェクトに関わったり、仕事の幅が広がってきました。
企業へのアプローチは、大企業のリーダーシップトレーニングとベンチャー企業の組織開発プロジェクト、中小企業の経営者へのコーチングが増えてきました。
娘たちもじわじわ成長しています。
プロジェクト結の活動も400日を越え、支援して下さる方々、僕たちを受け入れて下さる石巻の方々への感謝を旨に、これまたじわじわと進めています。
小学校への登校風景。毎朝の儀式。1学年26人の小さい小学校に通っています。
リーダーシップトレーニングの風景です。体験学習を用いたプログラムを実施できるのが僕の強みです。最近は官公庁(人事院や農水省など)からの依頼も増えてきました。省庁内外でのプロジェクト型(ワーキンググループ型)の案件が増えて来て、官僚にもチームビルディングやファシリテーションのスキルが求められてきているのです、との担当者の弁。
ラフティング女子日本代表チームのお手伝いをしています。僕自身はラフティングの専門家ではないので、彼女達が目標を達成するための「コーチ」と練習環境を整えたりスポンサーを集めたりというマネージャー的な役割を担っています。来年の11月にニュージーランドで開催される世界大会で優勝しすることが短期的な目標です。2020年のオリンピックに、カヌー同様に競技種目として参入し、金メダルを獲る、ということが中期的な目標。長期的には日本とアジアに500以上のラフティングチームを作る(競技人口の拡大)ということを目標にしています。
日蝕を観察。3歳の次女も興奮しておりました。4月から幼稚園に通い、のびのびと過ごしています。長女とは対照的に、たくましくやんちゃに育っております。怖いものなし。
長女の自転車からは補助輪が外れました。スパルタ式の特訓を施したわけでもなく、3ヶ月かけて気づいたら乗れている状態に仕上げました。職業病か(笑)彼女の身体的な発達に併せて緩やかに乗れるようにサポートしてきました。ブレーキを使い、止まる⇒蹴り漕ぎをして、スピードを出した方が安定することを体得する⇒ハンドルで曲げずに身体を倒して曲がる⇒交通法規を理解する⇒重心を椅子(腰、後部)ではなく、ペダル(足、全部)に置いて漕ぐ、を段階を踏みながら進めてきました。何度か転んで泣いた事はあっても、結果として「気づいたら乗れていた」という状態に仕上げたのは彼女にとっても自信になったし、僕にとっても自信になりました。
毎日が忙しく、また慌ただしく過ぎていきます。誰かの役に立ちたくて、結局誰の役にも立てていない僕ですが、慌てずによく考えて、楽しみと感謝を忘れずに生きている実感を味わっていこうと思います。
:)
投稿情報: 14:54 | 個別ページ | コメント (8) | トラックバック (0)
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謹啓 時下ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。
かねてより準備してまいりました新会社、株式会社ナガオ考務店が発足の運びとなりましたので、謹んでお知らせ申し上げます。
これも偏に皆様の御支援の賜物と深謝申し上げる次第です。
今後はなお一層皆様のご要望にお応えできるよう社員一同誠心誠意努力する所存ですので何卒倍旧の御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながらblog書中をもってご挨拶申し上げます。
敬白
投稿情報: 13:17 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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2012年が始まりました。
ひとつ、お知らせです。
昨年11月をもって、「している株式会社」の代表取締役を辞し、退職いたしました。
今後はよりチームビルディングとリーダー育成に特化した新会社の設立を2月に控え、ファシリテーターとして活動します。
している株式会社にも引き続き関わります。
また、これまで通り僕のアシスタント業務は菱谷いずみさんが担当いたします。
創業時から、あるいは在職中、本当にお世話になりました。
ありがとうございます。
3月11日以降、ずいぶんと物の考え方が変わりました。
「日本をチームに」
「がんばろう東日本」
あちこちから「支援」の声が上がり、「復旧」が進められ「復興計画」が決められていきます。
3月11日直後からプロジェクト結コンソーシアム ( http://project-yui.org/ )を起ち上げ、5月には一般社団法人として法人化しました。
石巻を拠点に被災地での活動を始めて8ヶ月。
企業・行政・非営利法人・任意団体・個人、たくさんの「チーム」が日本をチームにするために動き続けています。
でも、そのチームはまだまだ「チーム」ではなく、「グループ」の寄せ集め。
僕ができる「復興」は、こういった「まだまだのチーム」をイケてるチームにするお伝いをするということと、「自分が動く」というコミットメントをする「リーダー」を見つけることです。
「復興」という名のもとに、多くの組織が今までの状態に必死に戻そうとする様子が散見されます。
今まで通りの暮らしを維持すること、今まで通りの仕事を維持すること、今まで通りのシステムを続けることは、「復興」と呼べないと思っています。
「復興支援」をする限り、新しいことに挑戦し続けたいし、新しいことに挑戦する人たちをサポートしたい。
創業して5年、ひとまずの区切りをつけ、次のステージに進もうと思います。
ファシリテーションというものは、やり方やテクニック・技術は特に正解がなく、それでいて成果が求められます。
組織で目標を達成するということ、それに向けて個人が何を学べばいいのか、どのような環境を用意することで「チームビルディング」が進むのか。
もっともっとこの道を究めたいと思います。
何かを手放す、ということで自分の固執していたことに気づくことができます。
何かを手放す、ということで自分の求めている「新しいこと」を手に入れることができるようです。
自分の可能性に賭け、精進いたします。
今後もご指導ご鞭撻、そして更なるご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
投稿情報: 00:01 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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プロジェクト結の活動も、9月ではや半年。
たくさんの賛同者・賛同団体、関係者の支援を受けて、石巻で継続して活動をしています。
何よりも、石巻の皆さんが私たちを受け入れてくれるからこそ続けられる私たちの活動。
関わっているすべての皆さんに、心から感謝を申し上げます。
ありがとうございます。
日々、石巻でどのような活動をしているか、一端をお伝えさせて下さい。
(撮影:長尾彰)
朝9時から活動を始めます。
まずは石巻市旧市庁舎に出向き、物資の仕分け作業をします。
石巻市教育委員会から委嘱を受け、市内の小中学校に直接届けられた学用品を回収、また全国から教育委員会に届けられた学用品を仕分けします。
箱を空けて、何が入っているかおおまかに種類ごとに仕分け。
種類ごとに仕分けたら、今度は細かく仕分け。
例えば鉛筆。
4B・3B・2B・B・HB・F・Hと硬さ毎に仕分けて、10本単位に輪ゴムで束ねます。
その数を数えて台帳に記入。
すべての学校から回収を終えて、それぞれの鉛筆の総数を数えて、棚に収納。
「何がいくつあるか」という全物資リストを作成して、教育委員会を通して全学校にリストを配布。
改めて「今必要なモノを、いくつ欲しいか」というリクエストリスト(発注票)を各学校から戴いて、それをもとにピッキング・種類、数の確認・梱包・発送という支援です。
「そこまでやる必要あるの?」
結のボランティア参加者が最初に抱く疑問がこれ。
でもね、そこまでやる必要があるのです。
石巻の先生方が最も困っているのは、「授業時間が足りないこと。」なのです。
モノが足りないわけじゃなく、時間が足りない。
3月11日から5月の連休明けまで、学校は再開されませんでした。
授業はできず、学年の変わり目でありながら子どもたちは約2ヶ月、自宅や避難所で待機せざるを得なかった。
学校再開以降、その遅れを取り戻すために授業時間を延ばしたり夏期休暇を短くして授業時間を確保する努力をされています。
同時に学校は避難所になっていて、他県の職員やボランティアが応援に来てくれていますが、その学校に勤務されている先生方も食事の準備などをお手伝いすることも多く、本来業務に戻れないこともしばしばあるということ。
授業の合間の準備や教材研究などの時間が奪われてしまうこともあり、同時に、様々な『支援』が学校に届き、イベントやセレモニーで総合学習の時間が増えて教科学習の時間が削られてしまう、という現象が起きています。
そんな中、わたしたちの「必要以上」の仕分けは、欲しいものをすぐに配れる状態で必要なだけ届けることができるので、先生方にとっては「かゆいところに手が届く」状態でのお届けになり、無駄な仕分けを先生に強いることがないのでとても喜ばれるのです。
「仕分けを厳密にして本当に必要なものを必要なだけ届ける⇒先生の手間が省ける⇒授業時間が多少なりとも確保できる⇒子どもたちにとってプラスになる。」という間接的な支援ができる、というわけです。
9月頭の段階で、ほぼすべての学校から学校に直接届いた支援物資の「回収」が終わりました。
これから先は「発注票」と照らし合わせピッキングする作業が始まります。
(撮影:長尾彰)
物資の仕分けは旧石巻市庁舎で行われます。
もともと取り壊す予定だった建物だったので、そこに残されていた什器を工夫して「仕分けされたものをわかりやすく置く棚」として活用しています。
こういった「工夫」は友人で倉庫業を営んでいる西尾伸介さんに色々とご協力をいただきました。
西尾さん、いつもありがとう!
(撮影:長尾彰)
一口にノート、と言っても実に多くの種類のノートがあります。
学年や教科、単元や授業の目的に応じて先生方はノートの種類を使い分けます。
それぞれの種類ごとに、取り出しやすいように棚に納めていきます。
(撮影:長尾彰)
各学校から回収されてきた物資の様子です。
こんな風に段ボールにいろいろなものが雑多に入った状態で送られてきます。
ひとつひとつ箱を空けて、黙々と仕分けします。
(撮影:長尾彰)
プロジェクト結は、「テイラー文庫」の取組もサポートしています。
テイラー文庫の概要についてはこちらをどうぞ。
プロジェクト結は、テイラーさんの父親であるアンディ・アンダーソンさんの代理人であり、結の賛同者でも高成田亨さんとの連携のもと、木工職人の遠藤さんとテイラーさんの勤務校と調整し、本棚を設置、本棚に入れる本の選定など実務的なことをお手伝いさせていただいています。
もちろん私たちは直接テイラーさんとは面識はありません。
しかし、テイラーさんと親交があった方々とお会いし、生前のテイラーさんの話を聞く度に津波が奪っていったものの大きさを痛感させられます。
同時に、「家族」とは何か、ということを深く深く考えさせられます。
この日は学校での贈呈式が行われる前に、石巻グランドホテルでアンダーソンさんご一家を始めテイラー文庫、テイラー基金の発足に奔走された多くの関係者を迎え、亀山石巻市長より感謝状がアンディさんに手渡されました。
(撮影:長尾彰)
この後、万石浦小学校を始め、7つの幼稚園・小学校・中学校でテイラー文庫の贈呈式が行われました。
それぞれの学校で生徒たちがとても素敵な歓迎をしてくれました。
生前のテイラーさんとの思い出。
地震当日のこと。
いなくなってしまった今の、気持ち。
子どもたちの思い出を通して、故郷を遠く離れて日本で暮らしていたテイラーさんの姿が、アンディさん家族に伝わりました。
「テイラーは、日本に行くという自分の夢を叶えて、こんなに素敵な人達に囲まれていた。幸せなことだと思う。本が大好きだったテイラー。彼女のことを忘れないでいて。そして本が大好きな大人になって下さい。」
アンディさんのメッセージに、同じように娘を持つ父親としての自分は身につまされました。
テイラー文庫そのものは、まだ万石浦小学校1校に設置されたばかりです。
これから少し時間はかかりますが、高成田さん、遠藤さんと各学校を回って先生方と相談しながら進めていきます。
(撮影:長尾彰)
同じく6日、夕方からは女川フィーバーエンジェルスと石巻中央ドリームスの練習に参加。
これまでの取組についてはこちらをどうぞ。
5月の頭に関わりを持ち始めて以来、4ヶ月ぶりの再開です。
今回もプロバスケットボール選手の千葉エクスドリームスの岡村憲司選手、元三菱電機コアラーズの神事真規子さんが石巻を訪れて一緒に練習に参加してくれました。
(撮影:中川綾)
僕は中学・高校・大学とバスケットボール部。
バスケ小僧です。
プロ選手といっしょにプレイできること、本当に感激です。
子どもたちとの試合に備えて、体を温めます。
(撮影:中川綾)
いよいよ子どもたちとの試合開始!
7分間の試合が実に8本!
大人チームはへろへろです。
子どもたちは元気いっぱい!
大人チームの素晴らしいところは、決して手加減しないことです。
「おとなげない!」と周囲から野次が飛びますが関係なし。
ボールを持ったら真剣勝負。
真剣に走り、攻め、守る。
コートに立って試合になれば、大人も子どもも関係なし。
一生懸命やる。
大人チームのメンバーは事前にそんな話はしませんが、全員バスケットマン。
試合が始まれば、全員、全力でプレイします。
(撮影:長尾彰)
上の写真にもチラリと映っていますが、実は今回は超サプライズゲストが来てくれました。
漫画家の井上雄彦さんです。
ひょんなことから井上さんと繋がることができて、5月にフィーバーエンジェルスを訪問した際にはサインとボールやTシャツのプレゼントをいただきました。
その時の模様はこちら。
井上さんは自然な振る舞いで子どもたちといっしょにボールを追いかけてくれました。
漫画家も、プロ選手も、子どもも、会社員も、ボールを持てば関係なし。
夢中でボールを追いかけました。
女川FA、石巻ドリームスの子どもたちからは井上さんに色紙の贈り物。
隣に写っているのは岡村憲司選手。
遠目に見る二人、似ているのです、輪郭が。
「アニキ!」「弟よ。」
その場で兄弟の契りが結ばれました。
アクシデントもあり。
弟である岡村選手のあまりに強烈なパスに足がついていかない井上さん。
1試合目の試合開始4分50秒でまさかの肉離れ。
あえなく戦線離脱。
「ぬう、情けない・・・。」とうなだれる巨匠でありました。
(撮影:中川綾)
試合終了後には、井上さんからのサプライズプレゼント!
スラムダンクTシャツやタオルなど、たくさんの贈り物が直接届けられました。
子どもたちは大喜び。
何より保護者の皆さんが大興奮でした。
練習場所がなくなってしまい、石巻ドリームスと合同練習を続けるエンジェルス。
子どもたちはへこたれず、全国大会に向けて練習を続けています。
(撮影:不明)
みんなで記念撮影。
「がけっぷち」タオルがいい味を出しています。
バスケットボールが繋ぐ縁。
「あきらめたら、試合終了ですよ。」
まだまだ大変なことは多いけれど、あきらめずに、日々の練習を続けていこう。
(撮影:長尾彰)
お世話になっている湊水産の木村社長夫妻と。
湊水産株式会社は楽天市場で「愛情たらこのみなと」を出店しています。
プロジェクト結に従業員休憩室(被災を逃れた60畳の部屋)や、木村社長のご自宅を提供してくれています。
石巻の吉野町に位置する結の拠点は、市内外へのアクセスにとても便利で活動する上でとても助かっています。
(撮影:長尾彰)
木村家の三女、未知さん。
大学生で現在休学中で帰省されているということもあり、結のメンバー(現地班)として活動してくれています。
大の漫画好きなみっちゃん。
自室も津波の被害に遭い、大切にしていた漫画がすべて流されてしまいました。
スラムダンク全巻も流されてしまったとのこと。
流されてしまったことを嘆いていましたが、井上さんに会えたことでこんなに素敵な笑顔に。
彼女には後日、更に素敵なサプライズプレゼントが井上さんから届けられたのでした。
(撮影:長尾彰)
翌日は、プロジェクト結の賛同団体であるNPO法人じぶん未来クラブのプロデュースによる、Young Americansによる東北ミニワークショップツアーの初日です。
大船渡市立大船渡北小学校を皮切りに、延べ17回の歌と踊りのワークショップが始まります。
選び抜かれた「キャスト」たちが、入念に打ち合わせをしながら子どもたちの受け入れを待っているところです。
(撮影:長尾彰)
子どもたちは体育館に集合。
元気いっぱいのキャストにびっくり。
これから何が起こるのか、不安半分、期待半分といったところでしょうか。
キャストたちはとにかく笑顔・笑顔・笑顔。
子どもたちと関わる上での教育とトレーニングを、6ヶ月間かけてみっちりと学んで実践してきている彼らは、言葉が通じなくてもとにかく子どもたちとの「距離」をとるのが上手。
自分たちが「ガイジン」だということも十分意識しながら、上手に子どもたちを自分たちの「エリア」に入れていく。
これはなかなか普通の人にはできないことです。
(撮影:長尾彰)
子どもたちは興味津々。
キャストは片言の日本語。
おずおずと近づきながらお互いに距離を縮めていきます。
(撮影:長尾彰)
言葉は通じなくたって、「やあ、こんにちは!会えて嬉しいよ!今日は楽しもう!」という気持ちは伝わります。
(撮影:長尾彰)
そしてセッションが始まります。
まずはダンスのセッション。
「え!こんなの絶対に僕ら、踊れるわけなんかないよ!」というダンスを短い時間であっという間に振りつけていくキャスト。
子どもたちのキャストへの距離が縮まり、徐々に集中力が高まります。
キャスト唯一の日本人、シュカが通訳しながら進めます。
(撮影:長尾彰)
校長先生を始めとした担任の先生方もダンスに挑戦。
メアリーの熱烈指導のもとに、自然と笑顔がこぼれます。
最初は恥ずかして照れくさそうに踊る先生たち。
でも、途中からだんだん感じがつかめてくると、体がリズムに合ってきます。
(撮影:長尾彰)
ダンスセッションが始まって10分も経たないうちに、子どもたちは楽しそうに踊り始めます。
キャストたちは繰り返し繰り返し伝えます。
「うまくやろうとしなくていいよ、とにかく真似してごらん。楽しくなるから!」
「ウマーイ、スゴーイ!ジョーズ、スバーラシー!」と褒め続けます。
すると子どもたちもその言葉に乗るように動きがよくなっていきます。
(撮影:長尾彰)
ダンスセッションを全員で。
体育館を縦横無尽に動いて、踊って声を出して、笑って。
汗びっしょりになって、リズムに乗って。
「溜まっていた何か」が体中から発散されていくように、子どもたちの顔つきが変わっていきます。
「踊るのなんか恥ずかしくてできるかい!」ってな感じの男子達が、それはもう楽しそうに生き生きと踊っています。
(撮影:長尾彰)
生き生きとしたかんじ、写真から伝わりますでしょうか(笑)
(撮影:長尾彰)
校長先生もDance!Dance!Dance!
全員で踊り、歌う2時間でした。
(撮影:中川綾)
8日は、プロジェクト結が継続して実施している「みんなの場」の活動にヤングアメリカンズのキャストも参加してくれました。
「みんなの場」は、石巻市内の仮設団地の集会所で行われています。
子どもたちは午後3時過ぎ、学校が終わると仮設団地に帰ってきます。
石巻市内の多くの公園や空き地は、仮設住宅が建設されています。
また、道路はダンプや大型トラックが復興のために多く走りまわり、仮設住宅周辺には安心・安全な遊び場や溜まり場がありません。
そこで、結のボランティアが仮設団地集会所で子どもたちと遊び、時には学び、そこに顔を出した大人たちとお茶を飲みながら新しい関わりを作ったり。
キャストたちも習字に挑戦です。
子どもたちは味のある「ガイジン」の習字に腹を抱えて笑いながら、それでも興味津々、キャストたちに近づいて遊びます。
言葉なんか通じなくても平気。
「友達」という漢字を教わって、生まれて初めての習字に挑戦したキャストのジェイアール。
(撮影:長尾彰)
キャストから「みんなの場」に来てくれた子どもや大人たちに歌のプレゼント。
「にじ」
作詞 新沢としひこ
作曲 中川ひろたか
「見上げてごらん夜の星を」
作詞 永六輔
作曲 いずみたく
日本語で、とても美しいハーモニーで歌いあげてくれます。
それまで大暴れしていた男の子も、すっと静かに聴き入っています。
普段の遊びの延長で、自然なタイミングで始まる歌。
遠くアメリカやドイツから集まったキャストたちの想いが伝わってきます。
(撮影:長尾彰)
仮設団地集会所では、遊びは室内に限られてしまいます。
団地内の空いたスペースは砂利が敷かれた駐車場。
ひっきりなしに車が行き交い、安全とは言えません。
近場の公園や空き地は、ところ狭しと仮設住宅が建設されていて、ちょっと遊ぶ、というのがなかなか難しい状況です。
また、余震が続き、いつ大きな地震と津波が来るかわからない、といった状況では安心して外で遊ばせる、といったことも、保護者の視点は難しいのが現状です。
そこで、ボランティアが安心・安全な場所でできることをしています。
写真のようにトランプをしたり。
日本マイクロソフト社から寄付をうけたXboxキネクトで、運動できるゲームで遊んだり、クッキーを焼いたり宿題をしたり粘土で造形したり、お絵かきをしたり習字をしたり。
ぜひ結のボランティアに一度参加してみてください。
ボランティアの申し込みはこちらからどうぞ。
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投稿情報: 03:51 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)
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あっという間に季節は秋になっていて、気づいたら3月11日から200日が経っています。
日々の慌ただしさと気忙しさに追われ、気づけば10年続けていたこのブログも半ば放置気味。
でもそれでもいいかなと思っていて、今日は書きたくなったので書いています。
プロジェクト結コンソーシアムで活動し始めて5か月。
現在が石巻の湊水産株式会社を事務所兼宿泊所としてお借りし、15期に渡って主に東京からボランティアを送って活動しています。
4月2日、最初に石巻に入った日。
偶然の出会いで、ポートレイトフォトグラファーのたかはしじゅんいちさんと石巻に入りました。
7月25日は、たかはしさんと4月に回った場所を改めて訪れた。
(撮影:長尾彰)
志津川中学校からの眺め。
この前日、志津川中学校のグラウンドではフジテレビの27時間テレビの中継が行われていた。
校庭ではゼッケンを来たボランティアと思しき人たちが、30名くらいで片付けを手伝っていた。その時はフジテレビの手伝いをしているなんてわからなかったけど、後日、ちょっとした問題になったことを知った。
(撮影:長尾彰)
「がれきの撤去」ではなくて、「がれきの移動」をしているのではないだろうか。
とにかく一か所にまとめている。
絶えず重機がコンクリートをさらう音が聞こえてくる。
(撮影:長尾彰)
歌津中学校の脇には、ハーバード大学と慶應大学が連携したプロジェクトの一環で、「小屋」が作られていた。
幾人かの若者が、熱心にノミやカンナをふるっていた。
(撮影:長尾彰)
「小屋」は「小屋」として建てているのだけれど、一部は「コミュニティつくり」のための場所として使われる予定とのこと。
プレハブの集会所と違って、木のぬくもりがあって、やさしい。
(撮影:長尾彰)
7日間で建ててしまわなければならないので、急ピッチで作業をすすめているとのこと。
地元の大工さんは忙しくてつかまらなかったので、京都から知り合いの職人さんを呼び寄せたそうだ。
(撮影:長尾彰)
表側からみた様子。
(撮影:たかはしじゅんいち)
↑この写真は4月2日の清水浜駅の様子。
(撮影:長尾彰)
↑こちらは7月25日、同じ清水浜駅の写真。
仙石線の再開には、数年かかりそうです。
JRは内陸部を通った新しい路線を計画している、との報道も。
(撮影:長尾彰)
写真家、たかはしじゅんいちさん。
選ばれたポートレイトというのは、その人の表情から「何か」を見ているわけで。
じゅんさんの写真からは、なぜかその人の「何か」があまり伝わってこない(僕は)。
そのかわり、その人そのものの、写真を撮られたときのその瞬間の「かたまり」みたいなものが伝わってくる。
意図的過ぎない、質量のあるじゅんさんの撮る写真が好きだ。
じゅんさんがカメラを手にして歩いている後ろを、安物カメラを手にした僕がついていく。
撮るものは似ているようでいて、まったく違う。
(撮影:長尾彰)
流されてしまった町立保育園の門前に、スイカが成っていた。
去年の夏は、子どもたちはこのスイカを食べていたんだろうか。
梅雨が明けてから、津波に襲われた場所は緑に覆われた。
それまではモノクロだった景色が、緑で覆われて、時間と季節が過ぎていくことを否応なしに示されているようで、胸が苦しくなった。
植物は強い。
(撮影:長尾彰)
女川の清水町、4月3日の様子。
あのときはまだ、自衛隊が捜索活動を続けていた。
海から2キロぐらいのところ。
(撮影:長尾彰)
今は人影も、車の通りも少なく、このアパートも取り壊しが始まっている。
がれきも撤去され、この一帯は何もない。
継続して被災地に入っていると、季節の移り変わりや「片付け」の進み具合を体感できる。
「あんなにひどかった場所がこんなきれいになって・・・」という思いと、「何もなくなってしまった・・・」という思いが交互にやってくる。
またこの土地で、人が暮らすことができるようになるのだろか。
7月の段階で、「日本をチームに」とか「Pray for Japan」とか、あちこちで耳にしたセリフはぱったり消えた。
テレビでは届かない、「コミュニティ(地域)がなくなってしまったこと」が実感をもって迫ってくる。
興して復す「復興」どころか、旧きに復す「復旧」にはまだ程遠い。
・
投稿情報: 17:43 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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◆◆ プロジェクト結 ニュース ◆◆ http://project-yui.org/
---- 2011.09.20 [Tue] 臨時発行
★「職業講話」ボランティア参加者募集を開始します ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プロジェクト結事務局です。
少々ご無沙汰しておりますが、お変わりはございませんでしたか?
プロジェクト結は、7月後半から3期にわたるアカデミーキャンプを無事終了。
現在は賛同団体「じぶん未来クラブ」さんのご協力で、ヤングアメリカンズ・
ミニワークショップを開催中です。
もっと皆さんに活動レポートをお届けできるよう、事務局体制の強化を図って
おりますので、しばしご容赦いただければと思います。
さて、本日は7月の活動報告会で告知をさせていただいておりました、
11月開催予定の「職業講話」についてのご案内です。
この職業講話に、ファシリテータとしてご協力いただけるボランティアを
25名募集いたします。
子どもたちに、「仕事とは何か」を学んでもらい、未来の可能性を感じて
もらう「職業講話」。
たくさんのご応募をお待ちしております。
------------------------------
◆開催要項
------------------------------
〇開催日時:2011年11月2日(水)午前中を予定
※時間は変更になる場合があります。
〇場所 :石巻市立桃生中学校
〒986-0314 宮城県石巻市桃生町寺崎字植立20
〇対象 :桃生中学校 1年生~3年生
〇内容 :様々な職業の社会人が25人集まります。講話はブース形式で
45分×2回行います。中学生は興味のあるブースで講話を聞きます。
1ブースは約6~7人となる予定です。
□募集人数:25名
応募者多数の場合は、理事会にて職業の多様性を考慮して参加メンバーを
編成いたします。その上で、お断りさせていただく可能性があることをご容赦
下さい。
□参加費用のご負担:
ボランティア参加となり、交通・宿泊費は個人負担となります。
※その他開催までのご協力依頼などについては、添付のPDFファイルをご
参照ください。
------------------------------
◆応募方法
------------------------------
〇応募締切 : 9/26(月)17:00
〇応募先 : [email protected]
〇応募項目 :
メールの文面に、以下の項目を添えて上記メールアドレスまでご連絡ください。
1.お名前
2.所属団体・所属部門
3.ご連絡先(メールアドレス・日中連絡がとれるお電話番号)
4.どのようなお仕事か簡単に
※こちらのメールに返信いただきますと、メーリングリスト全体に配信される
可能性がありますので、必ずメールの新規作成にて送信をお願いいたします。
※活動報告会後のアンケートで参加希望をお知らせいただいた方も、お手数
ではございますが、改めてご対応をお願いいたします。
------------------------------
◆お知らせ
------------------------------
・アカデミーキャンプ活動報告
プロジェクト結は、7月の後半から3期にわたり、原発事故の影響を受けている
福島県の子どもたち約100名を招待し、アカデミーキャンプを開催いたしました。
多くの賛同団体・個人の皆さまのご協力のもと、キャンプは大成功。参加した
お子さんやその親御さんからも、多くの感謝の声を頂戴しています。
ここでは、多くのプログラムの中で、京都造形芸術大学 竹村真一先生より
いただいた寄稿「新たな地球に生きる君たちへ」をご紹介します。
http://project-yui.org/?p=909
・ヤングアメリカンズ ミニ・ワークショップ開催中
活動報告はこちら。
http://project-yui.org/?p=1017
・宮城県の日常支援活動ボランティア募集について
通常の日常支援活動も、もちろん実施中です。
現在10月までのボランティア参加者を募集しています。
http://project-yui.org/?page_id=30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行】一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
ご意見・ご要望、アドレスの変更などは、以下問い合わせ先までお願い
いたします。
[問][email protected]
投稿情報: 15:51 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆ プロジェクト結 ニュース ◆◆ http://project-yui.org/
---- 2011.07.21 [Thu] Vol.3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プロジェクト結事務局です。
この度、WEBサイトのデザインを一新し、ボランティアスタッフの一般公募を
開始いたしました!
福島の子どもたちのアカデミーキャンプ実施準備、秋のマル秘イベントの
企画と、相変わらずトピックス満載の結。
今回のメールマガジンの最後に、事務局運営のスタッフ募集情報も掲載して
いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
では、本日のトピックスです!
------------------------------
【目次】
◆活動報告:第3期活動報告
賛同団体の支援プログラムが続々実現!
◆活動報告:第2回活動報告会を開催いたしました
◆お知らせ:メンタルケアの無料相談について
◆事務局便り:事務局運営スタッフの募集について
------------------------------
◆活動報告:第3期活動報告
賛同団体の支援プログラムが続々実現!
期間 :6月27日(月)~6月30日(木)
訪問先 :石巻市、南三陸町の小中学校や避難所
第3期では、賛同団体である日本マイクロソフト社、ファミリーマート社の支援
プログラムが被災地で実現しました。
少しずつではありますが、皆さまの復興支援への思いは、確かな形になって
被災地に届いています。
活動レポートはこちら
http://project-yui.org/?p=686
◆活動報告:第2回活動報告会を開催いたしました。
2011年7月8日(金)にプロジェクト結の活動報告会を文部科学省第二講堂
にて開催しました。
当日は、賛同者や賛同団体の方をはじめ、プロジェクト結の活動に興味を
持ってこられた方やプロジェクト結のスタッフ、そして鈴木寛文部科学副大臣、
板東生涯学習政策局長等、多数の文部科学省職員を含めて約150人での
開催となりました。
つづきはこちら
http://project-yui.org/?p=524
◆お知らせ:メンタルケアの無料相談について
被災者の方々の心のケアの必要性が問われる一方で、被災地ではない
エリアにおける心のケアはなかなか注目されません。
積極的な経済活動が被災地の復興支援につながるという考えのもとで、
「今、頑張っている人」が、知らず知らずのうちに心に重い負荷を受けている
ケースが見られます。
また、実際に被災地に赴いて支援活動をされた方々も、心にダメージを受け
ることは少なくありません。
そのような方々のケアの一助として、プロジェクト結の賛同団体である特定
非営利活動法人 日本臨床心理カウンセリング協会では、電話による無料
相談を受け付けています。
ぜひ、皆さまの周りの方や職場の皆さまにもご案内ください。
電話相談実施期間 2011年7月5日(火)~2011年9月29日(木)
電話相談受付日 毎週火曜日・木曜日
電話相談受付時間 AM10:00~17:00 まで
相談先電話番号 03-5803-7377(こころ相談室 KEICHO)
相談担当者 JACC 認定 認定臨床心理カウンセラー資格保持者
【参考サイト】http://www.j-acc.org/
◆事務局便り:事務局運営スタッフの募集について
先日の活動報告会にご参加いただいた方々にはすでにご案内させていた
だいておりますが、結は現在、組織運営にご協力いただけるボランティア
スタッフを募集しています。
プロジェクト結は、多様な業界・分野で働く社会人が職業上の知識・スキル
を活かして貢献することで成り立つ“プロボノ組織”です。現在のメンバーも皆、
忙しい社会人ですが、被災地への貢献と高いプロフェッショナリティを持つ
仲間と働けることを励みに、本業の合間を縫って精力的に活動しています。
ご要望に応じて組織運営に多角的にかかわっていただく形になりますが、
特に以下の業務に通じた方のご応募をお待ちしております。
1)法務
法務的課題の洗い出しと対策。顧問弁護士との法律相談
2)渉外
賛同団体の支援内容(プログラム提供、ボランティア派遣など)に関する調整・
交渉業務
3)支援プログラム企画
各種イベント企画、準備、運用(協力会社との調整業務含む)
4)経理
仕訳、月次決算の取りまとめなど(簿記3級程度)
5)広報
戦略的PRの企画~実施(企業広報経験者)
6)ボランティア募集管理
1日0~10件程度の応募受付、参加者情報のとりまとめ、振込み確認、参加
のご案内。
対応時間は平日日中(10:00~18:00)。メール対応が中心のため、電話
応対はほとんどありません。
【勤務環境】
インターネットを通じてのコミュニケーション、業務が中心となります。
打ち合わせなどは、都内事務所(最寄駅:JR田町駅、三田線三田駅)にて
実施します。
【業務時間】
担当業務によって異なります。
1~5は、ご就業先の業務に差し支えない時間帯(平日就業後および土日の
空いている時間)に関わっていただきます。週1回、平日夜間に開催する
運営会に極力ご出席いただきます。
6は日中のメール・ネット対応が中心ですので、適宜ご出席いただく打合せ
(月2回程度)以外の拘束は基本的にありません。ただし、タイムリーに
メール・ネット対応できる環境があることが条件となります。
【待遇】
ボランティアとしての参加のため、基本的に報酬はございません。
(三田事務所までの交通費も自己負担です)
【ご応募について】
上記要件をご確認の上、ご協力いただける方については、以下メールアド
レス宛に、簡単なプロフィール(職務経験など)に意気込みを一言添えて、
お送りください。
熱意ある方の応募をお待ちしております!
[email protected]
※ご応募多数の場合、ご希望に沿えない場合がございますのでご了承くだ
さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行】一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
ご意見・ご要望、アドレスの変更などは、以下問い合わせ先までお願い
いたします。
[問][email protected]
--
プロジェクト結・コアML
- [email protected]
- http://groups.google.com/group/project-yui?hl=ja
:)
投稿情報: 23:57 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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プロジェクト結は「アカデミーキャンプ実行委員会」が主催する「アカデミーキャンプ2011」をサポートいたします。
本企画は、東日本大震災や原子力発電所事故などにより屋外で心おきなく遊ぶ機会を少なくしている福島県の子どもたちを対象に、富士山の麓・静岡県御殿場市で様々な遊びと学びを提供するものです。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科、斉藤賢爾先生の「福島の子どもたちとその家族に笑顔を」という思いを出発点とし、様々な企業・団体の協力・ご支援によって実現に至りました。
福島を出発し御殿場のYMCA国際青少年センターでの5泊6日(第2期のみ4泊5日)。参加費用はなんと無料(様々な団体・企業、個人の寄付や支援で運営しています)!
子どもたちに、日常と離れ、いつもと少し違うアカデミック&アート&アスレチックな体験をプレゼントしてみてはいかがですか?
【キャンプの特徴】
長期滞在型キャンプ
このキャンプの実施期間は約1週間。日常を離れ同年代の子どもたちと大自然の中で、夏休みらしい時間をたっぷりと過ごすことができます。
大学・企業・公益団体が連携
このキャンプでは、“福島の子どもに笑顔を”という目的に賛同した複数の大学研究機関・公益団体・NPO・アスリート・企業などが連携して、様々なプログラムを企画・展開していきます。知的好奇心をくすぐる、日頃なかなか目にすることのない領域の技術や知識に触れることができます。
福島の子どもをチームに
このキャンプで最も注力することはチームビルディング。集団生活を過ごす中での規範順守に加え、幅広い年齢層の子どもたちが集まる中で“助け合い”・“学び合い”を生み出すようなプログラムを展開しています。
【実施概要】
【対象】
【会期】
【会場・宿泊・移動】
【食事】
【スタッフ】
【参加費】
【主催】
一般社団法人 プロジェクト結コンソーシアム(LINK)
慶應義塾大学SFC研究所インターネットと社会・ラボ(LINK)
駒澤大学 グローバルメディアスタディーズ学部 南政樹ゼミ
特定公益増進法人 財団法人日本YMCA同盟(LINK) 他特別協力 公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(LINK)
【主なプログラム】
*最終調整中(詳細スケジュールは確定後、このページに掲載いたします)
本アカデミーキャンプは、下記の3つのプログラムで構成されています(第1~3期に実施するプログラムは、それぞれ異なります)。
1)最先端研究者や企業による“学び”プログラム
日頃最先端の研究をしている研究者による、子どもたちの科学・技術への好奇心をくすぐる様々な体験型企画授業を用意しています。
2)YMCAやアスリートによる“遊び”プログラム
広大な敷地と周辺の自然を活かしたアクティビティを多数用意しています。
3)参加者同士によるディスカッションプログラム
参加者全員が「将来、どんな大人になりたい?」「みんなが大人になったとき、どんな世界にしたい?」というテーマで意見交換やプレゼンテーションを行います。子どもたちが自ら考えて議論する、体験の場を用意します。
【その他】
【参加申し込みについて】
お申し込みは以下のURLをクリックして表示されるフォームにご記入ください。
お申し込み受付後(*)今回の移動部分をサポートいただく近畿日本ツーリスト株式会社の事務局より、必要書類等添付された確認メールを送付させていただきます。
お申し込みはこちらから!
:)
投稿情報: 10:43 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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(撮影:5月30日/宮坂方子)
湊水産株式会社の3階、従業員休憩室をプロジェクト結の拠点としてお借りしている。畳の部屋に車座になってどの学校をどのルートで誰がまわるか、を作戦会議。6月が近いというのに、朝はまだまだ寒い。ストーブを囲む。
(撮影:5月30日/宮坂方子)
プロジェクト結の長老、博報堂の上木原さん。ペルーのインディオのよう。上木原さんは決して偉ぶらず、威張らず、説教臭くならず、若者のそばにいて、それでいて言うべきことは言ってくれる、という頼れる存在。そしてかなりの天然。愛すべき大先輩です。
(撮影:5月31日/宮坂方子)
石巻市、吉野地区。まだまだ流されてしまった家の片付けは終わらない。連休を境に、ボランティアの数も重機の数もぐっと減ってしまった。冠水・浸水してしまうこの地域は、あまり人も入れずに片付けのペースもなかなか上がらない。
(撮影:5月31日/宮坂方子)
同じく石巻市、吉野地区。大潮と台風6号が重なり、旧北上川の決壊という事態には至らなかったものの、地盤沈下の大きい地区は軒並み冠水している。深いところで80センチほど。アクセルを思い切りふかして一気に水たまりを通り抜けないと、マフラーから浸水してエンストしてしまう。そうなったらおしまい。この車はトヨタのRAV4で、セダンに比べると車高が高いので何とか通り抜けることができます。左前方のMOVE(軽自動車)は水に突っ込むのをためらっていました。
(撮影:5月30日/宮坂方子)
日和山から門脇地区を臨む。自衛隊の重機はほぼ撤退している。全壊・半壊の住宅と流された車を撤去し、門脇地区はほとんどが更地になろうとしていた。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
南三陸町、志津川。石巻と違い、南三陸は全壊家屋が多く、その撤去はまだまだ進んでいない。これからこの街並みはどう変わっていくのだろうか。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
南三陸町立歌津中学校。校長室を目指す。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
南三陸町立歌津中学校の校庭には、仮設住宅の建設が進み、ほぼ完成していた。避難所から仮設住宅に入居し、新しい問題や課題が発生する。例えばコミュニティの分断。仮設住宅への入居は抽選制のため、自分が今までいた地域の仮設に入居できるとは限らない。見ず知らずの人と同じ軒を共有しながら暮らすことになる。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
歌津中学校の阿部校長による南三陸町の町民憲章。
(撮影:6月1日/長尾彰)
株式会社ガーラ湯沢様から歌津中学校にマイクロバスを無償貸与していただきました。7月23日までの期間、スクールバスや地域の方々の足として活躍してくれます。
(撮影:6月1日/長尾彰)
こちらのバスは神立高原スキー場株式会社様からの無償貸与。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
今回、歌津中学校にマイクロバスを届ける、というプロジェクトのキーパーソン、ホテルアルパインの横田支配人。twitterでバスの貸与を求めたところ、早速に動いてくださった。結果、2台のマイクロバスを歌津中学校にお届けする、ということができました。南三陸町の志津川、歌津地区は津波の被害が大きく、子どもたちは通学にバスが欠かせない。しかしJRの代行バスは子どもたちや学校の都合に合わせてダイヤを組んでいるわけではないので、バスの時間に合わせて子どもたちの活動が制限されてしまう。例えば部活。バスの時間に合わせると、部活の時間はほぼ無いに等しい。土日は通学バスは運行されないので、土日の部活もできない。今回、このバスが2台、歌津地区に届くことで、保護者や地域の方がバスを運転し、通学や買い物の足の助けになる。それもこれも、最初に動いてくださったこの横田さんのおかげだ。何かが始まるときは、必ず誰か1人の行動から始まる。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
元男子バレーボール全日本監督の寺廻太さんもプロジェクト結のメンバーです。今回、宮城県での部活支援を実施するための調査と打合せのために帯同していただきました。歌津中学校で急遽、女子バレーボール部の指導をすることに。生徒たち、緊張しています。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
結の現地メンバーも一緒にストレッチ。歌津中学校の体育館はまだ避難所として使われているので、グラウンドの片隅でバレー部は練習をしています。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
寺廻さんは、「情熱」の人です。熱く、厳しく、面白く指導をしてくれます。
(撮影:6月1日/宮坂方子)
寺廻さんはこの日の夜、仙台に宮城県バレーボール協会との打合せをしに戻りました。継続した支援ができるように(特に部活支援)動いてくださっています。寺廻りさんのスパイクを受けた歌津中学校女子バレー部の生徒たち、喜んでもらえただろうか。
(撮影:6月15日/長尾彰)
石巻市立北上中学校。北上中は津波の被害は受けなかったものの、地震そのものの揺れで被害を受けた。音楽室の天井は抜け、断熱材とそれを支えるアルミの補強材が天井から飛び出し、楽器を壊してしまった。3ヶ月経ったが修繕の目処は立たず、立ち入り禁止のままにしている。
(撮影:6月15日/長尾彰)
北上中学校の情報実習室。ここも天井が崩れ、立ち入り禁止。写真には映っていないが、デスクトップPCがモニターといっしょに床に散乱している。
(撮影:6月15日/長尾彰)
北上中学校の対岸には、大きな被害があった大川小学校(7月11日付けのニュース)が見える。目の前は北上川。
(撮影:6月15日/長尾彰)
北上中学校の多目的ホールには、支援物資が置かれている。仮設住宅が建ち始めたため、体育館の避難所は閉鎖されたがそこに残された支援物資は残されたまま。プロジェクト結は石巻市教委から委託を受け、市内の各学校をまわりこういった「過剰供給」の支援物資を引き取り、仕分けをし、各学校に再配布する、という支援を行っています。
(撮影:6月15日/長尾彰)
北上中学校の体育館。卓球部、バレー部が練習している。子どもたちはとても純朴で、素直で、シャイ。
(撮影:6月16日/長尾彰)
塩竈フットボールクラブに知人を通して繋がった元ベガルタ仙台の岡山一成選手と遊びに行く。この2週間後、岡山選手はコンサドーレ札幌へ入団を決め、「昇格請負人」よろしく活躍を始めた。
(撮影:6月16日/中川綾)
Jリーガーとサッカーをする、という喜び(笑)岡山選手はプロジェクト結の賛同者でもあります。
(撮影:6月16日/長尾彰)
塩竈フットボールクラブの小学生たちと。
:)
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◆◆ プロジェクト結 ニュース ◆◆ http://project-yui.org/
---- 2011.07.6 [Wed] Vol.2
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プロジェクト結事務局です。
アスファルトの激しい照り返しと節電オフィス。
この猛烈な暑さに、体調を崩されてはいませんか?
ホットなのは気候だけではありません。
夏休みシーズンに向けて、プロジェクト結の活動もヒートアップ!
不定期配信のこのメールマガジンも、しばしお知らせやお願いごとが続くと
思いますが、ぜひ応援をお願いします。
では、本日のトピックスです!
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【目次】
◆活動報告:トライアル第2期活動報告
日常支援活動 本格始動!
◆お知らせ:夏休みキャンププロジェクトにご協力ください。
~福島の子どもたちに、とびきり素敵な夏を届けよう!~
◆お知らせ:賛同団体さまのプログラム導入について
◆事務局便り:一般社団法人として登記を完了しました。
------------------------------
◆活動報告:トライアル第2期活動報告
期間:6月13日(月)~6月17日(金)
参加者:プロジェクト結コアメンバー3名と今回初めて現地の活動に参加する6名
訪問先:石巻市、南三陸町の小中学校や避難所約20カ所
トライアル第2期は、コアメンバーよりも、初参加メンバーのほうが多い、
小規模なチーム編成でした。 数人ずつに分かれて、第1期に伺った石巻市
や南三陸町の小中学校・避難所にその際にいただいたご要望のお返事を携え
たり、地元に集まった支援物資の仕分けのお手伝いや、初めて「プロジェク
ト結」として南三陸町で遊び場を開いて子どもたちと遊んだりしました。
つづきはこちら
http://project-yui.org/?p=1048
◆お知らせ:夏休みアカデミーキャンプにご協力ください。
~福島の子どもたちに、とびきり素敵な夏を届けよう!~
プロジェクト結では、原発事故の影響を受けている福島を中心とした地域の
子どもたちを対象に、夏休みのアカデミーキャンプを準備中です!
賛同団体の皆さまには、キャンプ期間中の学び・遊びに関するプログラム
提供などのご協力をお願いしたく、ぜひ詳細をご確認ください。
-日程:8月7日から計3回
-日本YMCA同盟 国際青少年センター 東山荘(静岡県御殿場市)
-場所:日本YMCA同盟 国際青少年センター 東山荘(静岡県御殿場市)
詳しくはこちら
http://project-yui.org/?p=1088
◆お知らせ:賛同団体さまの支援プログラム導入について
プロジェクト結は、これまで継続的に学校や避難所にヒアリングを行って
まいりましたが、6月半ばより通常の日常支援をスタートし、賛同団体さま
にご提案をいただいている各種支援プログラムも、少しずつ実現し始めて
います。
現地よりご要望をいただき、実施環境を確保できた案件からお打合せの
お願いをしておりますので、まだお声がけできていない団体・個人の皆さま
には、恐れ入りますがしばしお時間をいただければ幸いです。
詳しくは、8日(金)に実施される第2回活動報告会でも説明させていただく
予定です。
前出のアカデミーキャンプへのご協力も併せて、引き続きご支援をいただ
ければ幸いです。
◆事務局便り:6月20日に一般社団法人化しました!
東日本大震災の2日後、副理事の荻原がTwitterで復興支援の呼びかけをし、
その思いに賛同した6人の仲間たちから、プロジェクト結の活動は始まり
ました。
被災地の人々に寄り添い、子どもたちに笑顔を届けるというテーマを持って、
「プロジェクト結コンソーシアム」として正式に設立されたのが5月9日。
多くの個人・企業・NPO・行政の皆さまに活動趣旨にご賛同いただき、結
の活動の輪は、どんどん広がっています。
賛同者、賛同団体さまの思いを確かな形にし、被災地のニーズにより柔軟
にお応えしていくために、プロジェクト結は、6月20日をもって一般社団
法人格を取得しました。
理事長の長尾をはじめとした役員、事務局一同、いっそう邁進してまいり
たいと思いますので、今後ともご支援・ご協力賜りますようよろしく
お願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行】一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
ご意見・ご要望、アドレスの変更などは、以下問い合わせ先までお願い
いたします。
[問][email protected]
:)
投稿情報: 13:19 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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プロジェクト結をご支援いただいている皆さま
平素より、ご支援ご協力いただき、誠にありがとうございます。
掲題の件について、ご案内いたします。
7月8日(金)18:30~21:00に文部科学省第二講堂にて
プロジェクト結の活動報告会を開催いたします。
活動報告に加えて今後の活動についても共有し、
ともに何ができるのかを考える場にしたく存じます。
是非ご出席くださいますよう、お願い申し上げます。
▼7月8日(金)活動報告会について(出欠フォームあり)
http://bit.ly/iVoiiY
なお、お手数ですが、出欠について【7月1日まで】に、
上記URLからの指定フォームよりお返事いただければ幸いです。
活動報告会の詳細は下記をご覧ください。
皆さまのお越しをお待ちしております。
2011 年6 月24 日
関係各位
プロジェクト結コンソーシアム
理事長 長尾 彰
プロジェクト結コンソーシアム 活動報告会のご案内
「プロジェクト結」の活動報告会を下記の通り開催いたします。活動報告に加えて今後
の活動について共有し、ともに何ができるのかを考える場を二部構成にて実施したく存じます。是非ご出席くださいますよう、お願い申し上げます。
<記>
◆日時 : 2011 年7 月8 日(金) 18:30~21:00(受付18:20~)
◆場所 : 文部科学省 第二講堂(旧文部省庁舎6 階)
東京都千代田区霞が関三丁目2 番2 号
銀座線虎ノ門駅連絡口6 番出口、11 番出口よりすぐ
千代田線霞ヶ関駅A13 番出口より徒歩5 分
◆参加者 : ・賛同者・賛同団体の皆様
・プロジェクト結にご興味をお持ちの方
・プロジェクト結の理事・事務局メンバー
・報道関係者
◆アジェンダ : 第一部 プロジェクト結の活動報告・今後の活動(18:30~)
第二部 ワークショップ (19:20~)
◆ご出欠 :以下のフォームより、7 月1 日(金)までにお知らせください
ご出欠フォーム⇒ http://bit.ly/iVoiiY
※お一人様ずつ入力いただきますようお願いいたします
◆注意事項
・庁舎への入館には、「身分証明証」「活動報告会のご案内(本状)」を、また活動
報告会受付には「お名刺2 枚」ご持参ください
・総参加者は数十名規模の大きなミーティングになり、参加者の個々のご都合に
合わせて進行するのが難しくなることが想定されます。そのため、定刻通りに
報告会を開始させていただきますので、ご了承ください。
以 上
:)
投稿情報: 17:04 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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◆◆ プロジェクト結 ニュース ◆◆ http://project-yui.org/
---- 2011.06.27 [Fri] Vol.1
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プロジェクト結事務局です。
梅雨明けの気配を感じさせる猛暑、皆さまお変わりはございませんか?
本日よりご賛同企業、個人の皆さまに、プロジェクト結の活動をご理解
いただくために、メールマガジンを配信させていただくことになりました。
ぜひお付き合いいただければ幸いです。
では、本日のトピックスです!
------------------------------
【目次】
◆活動報告:トライアル第一期活動報告
被災地の状況・子ども支援の課題をヒアリングいたしました。
◆予告:第5期~第8期活動ボランティア募集について
◆事務局便り:ミッションステートメント作成中!
------------------------------
◆活動報告:トライアル第一期活動報告
被災地の状況・子ども支援の課題をヒアリングいたしました。
期間:5月30日(月)~6月3日(金)
参加者: プロジェクト結コアメンバーを中心とした12名が参加
訪問先:石巻市、南三陸町の小中学校や避難所約17カ所
いよいよ本格始動となった「プロジェクト結」の支援活動。
トライアル第1期は、結の運営を行っているコアメンバーを中心に12名
が、石巻市、南三陸町を訪問しました。
これまでも結では、直接各学校に伺って「遊び場支援」や放課後の「部
活動支援」などを行ってきましたが、より多くの子どもたちの支援をする
ために、今回は石巻市と南三陸町の小中学校や避難所約17カ所を訪問
し、今実際にどのようなことが必要とされているのか、プロジェクト結で
可能なことのヒアリングなどを行いました。
つづきはこちら
http://project-yui.org/?p=918
◆予告:第5期~第8期活動ボランティア募集について
これまで石巻市を中心に現地ニーズの調査やトライアル活動などを実施
して参りましたが、「プロジェクト結」としての準備が整って参りましたので、
7月後半より本格的な活動を開始させていただきます。
つきましては、以下の活動日程について、ボランティア募集のご案内を
今週中にお送りさせて頂きます。
・事前研修:7/16(土) ・東京発:7/17(日)夕方 ~ 東京着:7/23(土)
・事前研修:7/23(土) ・東京発:7/24(日)夕方 ~ 東京着:7/30(土)
・事前研修:7/30(土) ・東京発:7/31(日)夕方 ~ 東京着:8/3(水)
※ハーフプランのみ
・事前研修:8/6(土) ・東京発:8/7(日)夕方 ~ 東京着:8/13(土)
賛同企業・団体の皆さまにおかれましては、広くボランティア募集の呼び
かけにご協力いただけると幸いです。
改めて詳細をご案内いたしますので、どうぞ宜しくお願い致します。
◆事務局便り:ミッションステートメント作成中!
復興支援への意志を確かな言葉で表し、その思いをより多くの皆さま
と共有するためのメッセージとして、プロジェクト結は「ミッションステート
メント」を作成しています。
プロジェクト着手は5月後半。
事務局メンバー一人ひとりが、被災地への想い、結が実現したいこと
をメモに書き出すところからスタートしました。
挙げられたアイデアメモは、ざっと150以上。
何を本質的な目的として捉えるのか、短期的・長期的に実現できること
は何か。少々ハラハラするような激論も交えつつ、メンバーの想いは
まとまっていきました。
その後、結のロゴ作成も手がける博報堂様のご協力の元、3回に渡る
ブレストが行われ、現在第3稿の作成中。いよいよ完成が近づいてい
ます。
メンバーも、皆さまに早く披露したい気持ちでいっぱい。
「一人ワンフレーズずつ読み上げて、動画にしよう!」などと盛り上がっ
ています。
完成したミッションステートメントを皆さんに披露できるのは、7月の
予定です。
ぜひ楽しみにしていてください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行】プロジェクト結コンソーシアム
(一般社団法人登記申請中)
ご意見・ご要望、アドレスの変更などは、以下問い合わせ先までお願い
いたします。
[問][email protected]
投稿情報: 15:01 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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プロジェクト結、エデュケーショナル・フューチャーセンター(EFC)の活動として石巻を訪れるのも、これで4回目。
今回は湊水産の会議室をお借りする。4月2日に最初に訪れてから1ヶ月。瓦礫と汚泥にまみれた湊水産も、この連休から営業を再開する。石巻市湊地区では最も早い営業再開ではないだろうか。
今回の同行者はEFCから中川綾、カメラマンのたかはしじゅんいちさん、ヒーラーの本郷綜海(そみ)さん、プロラガーマンの西山淳哉さん、JICAシリアで新体操を教える浅見早登子さん、プロフェッショナルファシリテーターの松本潤二さん、プロバスケットボール選手の岡村憲司さん、元女子バスケットボール選手の神事真規子さん、絵本画家の伊勢本ゆうきさん。
(撮影:長尾彰)
4日の23時に下北沢を出発して、鳴瀬奥松島ICで仮眠。
5日8時に石巻駅で本郷さんと、同じく石巻駅でブラジルから強行日程で石巻入りした佐藤琢磨(スポーツビズ)さんチームと合流する。
「今週の湊水産」シリーズもこのカットで4枚目。
4月2日にお邪魔してから1ヶ月。
周辺の状況と比べるとこの会社がとても速いスピードで復興に向かっているのがよくわかるほどの綺麗さ。
(撮影:たかはしじゅんいち)
前回に引き続き、今回も僕が運転してきた軽トラック、ドンマイ号。
知人の高橋新志さんから貸与いただき、現地で活動する渡辺くんに渡すためだ。
荷物を満載して東北道を突っ走った。
石巻や女川、南三陸など津波被害が甚大で道路状況がまだ復旧していない場所では、軽トラが最も使い回しがいい。
大型車が入れない住宅街や路地など、軽トラであれば入っていける。
燃費が良く、構造もシンプルなので故障が少ない。
スバルのサンバー、特に雷ダンプなど、スペックを見ているだけで心が踊る。
(撮影:たかはしじゅんいち)
琢磨さんはWith you Japanをたちあげて、アメリカからこの震災に見舞われた子どもたちをサポートしようとしている。
今回はとにかく自分の目で被災地を見て子どもたちと接したいという想いを持っての緊急帰国となった。
ブラジルでのレースを終え、その40時間後には被災地入りをする、という強行スケジュール。
石巻市内でも特に被害が甚大な沿岸部(渡波、門脇地区)をまわり、日和山公園から市街地を見回した。
写真は門脇地区から海を臨むアングル。
奥に見えるのは高さが10メートルほどの瓦礫の山。
まるで堤防を作るかのように、市内から集められた瓦礫を積み上げていた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
午前中は石巻市立広渕小学校で石巻子ども避難所クラブの柴田さんと合流。
広渕小学校に避難している方はつい最近、石巻専修大学から「避難所の引越し」をしてきた方たち。
石巻市役所と鳥取県の職員が避難所をサポートされていた。
広渕小学校区は津波の被害はなく、校庭も十分に広かったためさっそく外遊び。
(撮影:たかはしじゅんいち)
琢磨さんがスポンサーであるグリコからの物資を渡す。
僕たちは持ってきたしゃぼん玉で遊ぶ。大人も子どもも、外に出てしゃぼん玉で遊ぶ。
最初はシャイだったお父さんたち。
琢磨さんを遠目にしながら、「うおっ、すげー。うおっ、ほんものだっ!」と小声で囁く。
とあるお父さんが意を決して「サイン下さい!」とマジック片手に琢磨さんに話しかける。優しく琢磨さんは応じる。
次々とお父さんたちが琢磨さんを囲む。
そのまわりで子どもたちはお母さんやおばあちゃんとしゃぼん玉で遊ぶ。
子どもたちは琢磨さんのことを知らない。
お父さんたちは琢磨さんのすごさを熱っぽく子どもに語る。
「いいか?琢磨さんってのはだな、宇宙飛行士みたいなもんなんだ!」「ふーん。」というやりとりがそこかしこで見られた。
大人に笑顔が生まれると、特に父親に笑顔が生まれると子どもたちの笑顔も増える。
母親に笑顔が生まれると、周囲が優しい雰囲気になる。
(撮影:たかはしじゅんいち)
広渕小学校で避難所運営を務めている石巻市役所の職員、保原(ほばら)さんの計らいで、副市長を訪問することになった。
石巻駅前の庁舎にお邪魔する。休日にも関わらず、庁舎は多くの人が行き交っている。他府県のゼッケンをつけた職員が多い。
北村副市長は行政としての苦悩を明かしてくれた。
同時にそれらの問題(避難所の運営、社会的弱者の支援、産業・漁業・農業の復興、学校再開に伴う課題解決)は、行政だけが担うものではなく、熟議の末に「結」を通して復興していくべきことなのだと思う。
「行政改革により職員の数が減り、手元の事に対応するのが精一杯。子どもの支援など、ぜひ協力いただきたい。」と言葉をかけていただく。
後日、教育委員会と福祉課の担当者にお会いし、放課後支援の具体策について協議を行うことになりそうだ。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町立伊里前小学校にお勤めの阿部正人先生に会いに行く。
お住まいは南三陸町との境、気仙沼市本吉地区小泉。
避難所である小泉中学校に向かう。
阿部先生とは昨年の4月、東北青年塾でのワークショップにお呼び頂いたときにお会いしていて、EFCのコアメンバーである岩瀬直樹先生や甲斐崎博史先生と宮城アドベンチャープログラムで繋がっています。
その御縁もあり今回の訪問となりました。
(撮影:たかはしじゅんいち)
小泉中学校の避難所は高台の上にあり、気仙沼の市議会議員、及川善賢(よしたか)さんにお話を伺うこともできました。
琢磨さんは避難所の子どもたちとお話。
阿部先生の声がけで、避難所の中でみんなで記念写真。
(撮影:たかはしじゅんいち)
写真でもわかるとおり、小泉(旧本吉町)は陸前小泉の駅をはじめとして壊滅状態です。
距離にして15㎞離れた気仙沼市内でこのような津波が襲っていたことを考えると、より沿岸沿いの小泉地区にどれだけの津波が襲いかかっていたかは想像に難くない。
市議の説明では、高台にある中学校の校庭ぎりぎりまで津波が駆け上ってきたとのことだった。
(撮影:たかはしじゅんいち)
小泉中学校の校庭では仮設住宅の建設が進められていた。
阿部先生の話では、4月30日の段階で240名位が避難していて、連休の間に県外の親類などを頼って避難所を出る方が増え始めているとのこと。
既に旧津谷川小学校(一関市)に100名位が移転し避難中で現在校庭に93棟の仮設住宅を建設中。
仮設住宅の数は足りていない、とのこと。
(撮影:たかはしじゅんいち)
我々が小泉中学校でスクールバスなどの調達や運行について阿部先生と打合せをしている頃、たかはしじゅんいちさんは松本さんと浅見さんと共に車で15分ほどの志津川高校に出かけて行った。
たかはしさんが進めているバックアップセンタージャパンの活動を通して知り合った、南三陸町在住の板前さんと炊き出しについての打合せをするためだ。
写真は志津川高校からのカット。
震災当日、この場所から この動画が撮影された。
(撮影:たかはしじゅんいち)
2日目の午前中は、石巻市立住吉中学校の竹内先生を訪ねる。
文科省の「子どもの学び支援ポータルサイト」を通して避難所にファクシミリを要望されていたため、お届けにあがる。
たった1個のファクシミリだけれど、避難所の方々には役場職員の方も含めて丁寧なお礼をいただいた。
竹内先生のスーツに付いたチョークの粉が、「学校再開」を物語っていて嬉しくなると同時に、まだ450人の被災者が避難生活を強いられていることを思うと、複雑な課題をどうやって解決していけばいいのか自分の無能力さに気持ちが沈む。
竹内先生のTwitterのプロフィールを拝見し、元気になりました。
(撮影:長尾彰)
ラガーマンのにしやんこと西山選手と、トコこと浅見さんはこの日は我々とは別行動をとっていた。
彼らは午前中、門脇中学校を訪問、午後は石巻こども避難所クラブの活動をしに石巻市立蛇田小学校を訪れていた。
その時の模様は西山さんのブログと浅見さんのブログからどうぞ。
アスリートである彼らの素晴らしいところは、「自分で考えて自分で動ける」というところ。
あたりまえのことだけれど、一番難しいこと。
そしてさりげない気遣いを忘れない。
きっとにしやんたちの別行動でも、いろいろな出来事があったんだろうと思う。
我々は石巻市立大原小学校に向かう。
写真は牡鹿半島中腹の小網倉浜地区。
(撮影:長尾彰)
曇り空の下、打ち上げられた漁船に大漁旗が靡く。
港では地域の漁師が懸命に港を修繕をしていた。
陸に打ち上げられた船から、プロペラを外すために打ちつけるハンマーの音が周囲に谺している。
地図で見る限り、とても小さい地域だけれど、確かに人が暮らしていた(暮らしている)皮膚感や息遣いがそこにある。
(撮影:長尾彰)
大原小学校には、津波で校舎を失った谷川小学校が空き教室を借りて1つの校舎にふたつの小学校が同居した形で新学期を迎えている。
4月21日にたかはしさんと中川が両校を訪問し、入学式の写真を撮影させていただいた。
その様子はこちらから。
今回は撮影した写真をプリントしアルバムに挟んだ写真をたかはしさんが届けるために訪問。
千葉校長、新任の先生、事務員さんも写真を見て歓声をあげる。
たかはしさんが世界的なカメラマンだと知ったら驚くんだろうな。
(撮影:中川綾)
谷川小学校には若い先生が多い。
全校生徒が14名から7名と減った(転校、転出により)ため、若い先生方も少し気落ちされているとのこと。
井上雄彦さんから預かった色紙をお渡しすると、やはりこぼれんばかりの笑顔が。
嬉しい。
さっそく事務員さんがビニール袋で封印し、触ろうとする教頭先生(写真左)をたしなめる。
千葉校長から、3月11日から14日までの出来事をお話いただく。
自身が最後に学校を後にしたとき、呑み込まれていく校舎が見えたこと。
無我夢中で走ったこと。
雪の降る中、濡れた生木に火をつけようとして苦心したこと。
子どもたちは何も言わず、ただ丸くなって煙ばかりが出る火を囲んで朝を迎えたこと。
空が白み、朝が来たときのなんとも言えない安堵感と無くなってしまった街をが見えてしまい驚いたこと。
山の中を子どもたちと先生方と手を取り合って5㎞先の集落まで歩いたこと。
3日間、誰とも連絡が取れず、職員の家族が探しに来ていて絶望視されていたこと。
3日目に自宅に帰ったときに、「化けて出たか」と思われたこと。
地域そのものが無くなってしまったこと。
それでも何とか学校再開にこぎつけたこと。
千葉校長は淡々とお話される。
僕は涙を堪えるのに唇を噛み締める。
(撮影:長尾彰)
大原小学校にも写真を届けるたかはしじゅんいちさん。
サッカーボールも届ける。
子どもたちは嬉しそう。
(撮影:長尾彰)
早速アルバムを手繰る子どもたち。
2ページ目以降は真っ白なアルバム。
「新しいアルバムをみんなでつくっていこうね」と、じゅんさん。
いつか彼らが大人になったときに、このアルバムを開いたとき、何を思い出してくれるのだろうか。
(撮影:長尾彰)
角めぐみさんから紹介を受けた「絵本を送るプロジェクト」から、小学生向けの絵本を3箱大原小学校のみんなにお届けした。
子どもたちはもとより、先生たちも熱心に「好きな本」を選んでいた。
新しい公共や熟議の関連で親しくさせて頂いてる国立教育政策研究所生徒指導研究センター長の神代さんから紹介頂いたsaveMLAK(saveMLAKは博物館・美術館(M)、図書館(L)、文書館(A)、公民館(K)(M+L+A+K=MLAK)の被災・救援情報サイト)によると、今回の震災で被害に遭った図書館の数は1125館のうち、165館。石巻市内で被害に遭ったのは13館。
一方で、学校図書館が被害に遭ったのは16校(石巻市教委による発表)。
本の支援をする場合には、ただいたずらに送るのではなくて本の分類方法である日本十進分類法に則って仕分けをした上で送る手立てを整えることが望ましいのではないかと思われる。
(撮影:たかはしじゅんいち)
九州からEFCを応援してくれている石山さんチームが集めてくれた文房具も、大原小学校にお届け。
大原地区もほぼ壊滅状態で物資もあまり届けられていないとのこと。
牡鹿半島は山間ということもあり、車がなければ石巻市内に買出しも出られず、文房具の調達に困っていたということで、文房具類も喜ばれた。
(撮影:長尾彰)
授業が終わり、放課後。
谷川小学校の子どもたちと、校庭で遊ぶ。
バスケットボールを体育館でやる予定が、地震で体育館のリングが危険な状態なので外遊びに変更。
岡村さんも神事さんも、子どもたちに笑顔で接してくれる。
(撮影:たかはしじゅんいち)
神事真規子さん。
名門、名古屋短大付属高校を卒業後、大和証券女子バスケットボール部に実業団選手として入部。
その後、三菱電機コアラーズに移籍、2005年3月に引退。
現在は女子栄養大学で栄養士になるための勉強をされている。
今回の石巻訪問にあたり、バスケグッズを集めてくださった。
その模様を日本代表アシスタントコーチの東頭俊典さんが紹介してくださっている。
東頭さん、我々を取り上げていただき光栄です。
(撮影:長尾彰)
神事さんを見上げる女の子は、唯ちゃん。
元気いっぱいに遊びまわっていた。
大きくなったときに、今日のこの日のことをどんな風に覚えてくれているだろうか。
今回限りの「イベント」にしないように、谷川小学校・大原小学校には継続的に関わっていく。
神事さんも、そのつもりだ。
唯ちゃん、また来るからね。
(撮影:たかはしじゅんいち)
谷川小学校の皆さんと、大原小学校の校舎の前で。
必ず、会いに行きます。
(撮影:長尾彰)
校庭での放課後を終えて、帰宅の時間。
帰宅と言っても子どもたちは避難所へ帰る。
千葉校長曰く、「避難所に帰っても子どもたちは遊ぶ場所が無い。できるだけ長く学校で預かって子どもたちを遊ばせて発散させてあげたい。」
市が借り上げた観光会社の小型バスで下校。
下校の前には、必ず千葉校長のお話。
今日のお話は「行為の意味」。
宮澤章二の詩。公共広告機構で繰り返し流されているので目にした方も多いはずだ。
-あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
-それは 人が人として生きることだ
(撮影:長尾彰)
子どもたちは、小型バスで避難所に帰っていく。
見えなくなるまで手を振る。
彼女たちの避難所は、女川原子力発電所だ。
谷川小学校のブログは、3月11日を最後に止まっている。
このエントリーの3時間後に、津波がやってくる。
(撮影:長尾彰)
夕方近く、石巻市内に戻ってくる。
1ヶ月前に同じ場所から撮影した写真がこちら。
(撮影:たかはしじゅんいち)
上下の写真を比較していただきたい。
劇的・飛躍的な復旧は見られない。
現地に身を置く限り、「とてもきれいになった!」という感覚を持つが、実際に写真で比較してみると道路脇の汚泥と瓦礫が排除されたことと、走っている車が乗用車やバスになったこと、切れた電線が撤去されたこと以外は大きな変化はないことに気づいた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻市吉野、龍神神社。
国道からわずかに入ったこの場所も、1ヶ月前と何ら変わらない。
公共の場所の片付けはまだまだ手が入れられていない。
ここに、かの内田裕也氏も炊き出しに訪れた。
できれば今後、湊地区の公共の場所を片付けるお手伝いをしたい。
(撮影:長尾彰)
神社となりの自動車整備工場。
半壊であっても、商売の主が高齢者であったりすると、片付けもできずそのまま廃業するケースが相次いでいる、と湊水産の木村社長。
住宅地が着々と片付けられていくなか、石巻市役所のホームページを見られなかったり倒壊家屋の処理についての情報を得られない被災者は困窮しているはずだ。
この日の夜も、湊水産の会議室をお借りして休ませてもらう。
(撮影:たかはしじゅんいち)
3日目の午前中は、石巻市立石巻小学校で女川フィーバーエンジェルスと石巻中央ドリームズの震災後初、体育館でのボールを使った合同練習を支援する。
写真右は岡村憲司選手。千葉エクスドリームズ、大塚商会所属。
2006-07シーズンはヘッドコーチ兼任としてリーグ優勝に導き、コーチ・オブ・ザ・イヤーとMVP・ベスト5を獲得した、名選手であり、何より僕自身の高校バスケ時代の「アイドル」だ。
写真左は西山淳哉選手。IBM BIG BLUEに所属するプロラガーマン。
ニュージーランドでプロ選手として活躍し、現在はIBMに所属。
異種格闘技のようなこの絵面。
この強面を見て子どもたちは泣き叫ぶだろうと思いきや、子どもたちはすぐに懐いてしまった。
顔は怖いが瞳が優しいのがこの2人の特徴だ。
そして決して甘やかさない。
愛情に裏打ちされた厳しさを、このアスリートたちは知っている。
子どもたちも敏感にそれを嗅ぎとる。
(撮影:中川綾)
そしてもう一人。
熊谷渡さん。
昨年まで富山グラウジーズでプレーしていた、熊谷さん。
今回の練習は、この熊谷さんとの出会いがあったからだ。
4月16日、2回目の石巻訪問の際、石巻専修大学のボランティアセンターで話しかけてくれた熊谷さん。
「自分はバスケットボールの選手で、単身乗り込んできたんですが。」と話しかけてくれた。
すぐに携帯番号を交換して、やりとりをしながら形を整えて、あっという間にこの日を迎えることになった。
(撮影:中川綾)
早速練習を始める。
この3人に囲まれると、身長178センチの僕が小さく見える。
今回のバスケ、子どもたち以上に興奮していたのは、誰であろう、このわたくしです。
練習メニューは前日夜、神事さんが熱心に考えていらっしゃいました。
そこにコーチ歴のある岡村さんが激しく厳しく突っ込む、といった末に出来上がったこの日のメニュー。
(撮影:たかはしじゅんいち)
愛すべきアスリート軍団。
彼らは「困難を乗り越えた先にある物」が何かを知っていることが多い。
「困難な状況に陥ったときにどう接してほしいか」ということを知っていることも多い。
必ずしもすべてのアスリートがそうだ、というわけではないけれども、少なからず今回出会った5人のアスリートは、「共にある」ということを知っている。
それがすごく優しく、有り難い。
(撮影:たかはしじゅんいち)
大人げない岡村選手のダンクシュート。
ケダモノみたいな眼をしてダンクをかましてます、小学生相手に。
練習の最後は試合形式ですべての子ども達と対戦しましたが、事前の打ち合わせなどなく岡村さんも熊谷さんも神事さんも、一切子どもたち相手に手を抜くことはしませんでした。
あくまでも真剣勝負。
(撮影:たかはしじゅんいち)
というわけで、僕も真剣勝負。
ミニバスのゴールだからこそできるDUNK Shoot!
(撮影:たかはしじゅんいち)
ディフェンスも容赦ない。
腰の高いドリブルにはすぐ手を出してくる熊谷さんのディフェンス。
(撮影:たかはしじゅんいち)
すべての練習が終わったあとに、バスケグッズを進呈する。
神事さん、熊谷さんが集めたシューズ・Tシャツ・リストバンド・タオル・ボール・練習着・ユニフォーム、そして可動式のゴールセット。
そして井上雄彦さんからのスラムダンク、桜木花道の色紙。
井上雄彦さんとの出会いも記しておきます。
4月7日の午前中、僕は自宅近くのスターバックスで仕事をしていました。
井上さんの仕事場が我が家の近くで、50メートルほどのところにある、というのは正月の「プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル」で知っていて、それまで何度か井上さんをこのスタバでおみかけしていました。
しかし声をかけられずにいたまま。
7日の午前中も、僕がスタバに向かうと井上さんがいらして、でも直接声をかける度胸はなくて、勇気を振り絞ってtwitterで呼びかけたところ、席を立って「井上です。」と声をかけてくださいました。
石巻のこと。
プロジェクト結のこと。
時間にして10分ほどお話をさせていただきました。
その後、メールのやりとりで女川フィーバーエンジェルスのことをお伝えしたら快く色紙とバスケットボールを寄贈してくださった、という経緯です。
高1の時に少年ジャンプでスラムダンクの連載がスタートして、バスケットボール部だった僕は、スラムダンクと共に成長した、と言っても過言ではありません。
仕事をするようになって、「道」のようなものを感じ初めてから連載が始まった「バガボンド」。
社会人になってからバスケをまだ諦められずに、悶々としている頃に始まった「リアル」。特に関係者からはリアルに登場するナガノくんにそっくりだと言われつつ。
「今のど真ん中の繰り返し」という言葉に後押しされている、この2ヶ月です。
井上さん、ありがとうございます。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻中央ドリームズと女川フィーバーエンジェルス。
子どもたちはもちろん、涙を浮かべて喜んでくれたのは保護者の皆さんでした。
(撮影:長尾彰)
女川フィーバーエンジェルス。
何かをしたい時には、思い切って「助けてほしい」と声をあげたほうがいい、ということを教わりました。
スポーツを通して私たちは元気になれます。
身体を動かすことで私たちは笑顔が生まれます。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻小学校でのバスケを終え、湊水産に戻る。
操業再開初日。
できたてほやほやのたらこをお土産にいただく。
4月2日にお邪魔してからわずか1ヶ月。
こんな風に操業再開できるなんて夢のようだ。
楽天市場の「愛情たらこのみなと」も店舗を再開させた。
嬉しい。
(撮影:中川綾)
最後に、改めてみんなで今週の湊水産。
まだまだ震災前の状態に戻ったわけじゃないし、課題も山積。
でも着実に歩みを進めている。
僕たちも、着実に歩みを進めている。
慌てずに結を進めていく。
次回の石巻での活動は、5月の下旬を予定しています。
引き続きの御支援をよろしくお願い致します。
投稿情報: 18:13 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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東日本大震災で被災した子どもたちの学びと遊びを、中・長期にわたり官民連携で支援するためのコンソーシアム「プロジェクト結(ゆい)」が、2011 年 5 月 9 日(月)に任意団体(今後一般社団法人への移行を計画しています) として設立されました。
この「プロジェクト結」は、被災した子どもの学びと遊びの機会の確保に焦点を当て、それを文字通り日本のみんな(個人・NPO・企業・行政など)で支える活動です。少なくとも 3 年間の取組を通じて、被災地のコミュニティの復興と、子どもの学びと遊びの機会の支援をめざします。
賛同者・賛同団体などを含む詳細は、以下のプレスリリースをご確認ください。
☞ プレスリリース(PDF 296 KB)
今後も引き続きの御支援をよろしくお願い致します。
投稿情報: 21:19 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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(すべての写真:長尾彰)
いつものように国道398号を湊地区に向かう。路上の泥、歩道の廃棄物は片付けられていて、写真のような大型の重機も入れるようになってきた。主要幹線道路以外の片付けはまだまだ進んでおらず、このような大型の重機の活躍が大いに期待される。
石巻市に入った時間帯は、ちょうど満潮時だったのか冠水が目立つ。この場所で最深50センチ程度。淡水ではなく泥混じりの海水なので、車が傷んでしまう。この冠水した場所を、車だけではなく自転車の若者も徒歩のお年寄りもじゃぶじゃぶと乗り越えていく。
石巻市立門脇小学校。石巻市は4月21日に始業を迎えた。門脇小学校の職員室は門脇中学校に仮設されている。石巻市内に計70ある幼稚園・小・中・高等学校のうち、被害が無かったのは20校のみ。50校は何かしらの被害を受け、8校は全施設が被害を受けた(石巻市教委3月29日発表)。このような状況は石巻に限らず、女川・南三陸・気仙沼・大船渡など三陸海岸沿いで同じように見られることだろう。課題は山積だ。
登校する少年の後ろ姿。何を感じながら・考えながら歩いているのだろうか。
今回の同行メンバーのひとり、IBMラグビーフットボールチームに所属するプロのラガーマン、西山淳哉さん。午前中は湊水産の清掃作業を手伝う。泥と水垢にまみれた店舗と工場敷地内に建てられた木村社長のお宅の泥かき。西山さんはラガーマンらしく、土のうにこれでもかと詰め込まれた水をたっぷり含んだヘドロを軽々と運んでくれた。
窓ガラス、空いている部分は「空けてある」のではなく津波で割れてしまった部分。この窓を遥かに超える津波に襲われた。湊水産がある湊地区は、3日前から水道が復旧した。高圧洗浄機を使って、水洗いをしながら窓にこびりついた水垢をこすり落とす。「水が出る」というだけで、片付けがとてもスムーズに進む。
壁の泥を落とすのはJICAシリアで新体操を教える浅見早登子さん。西山さんにしても、浅見さんにしても、「私はいったい何をしたらいいのかしら?」という受身な姿勢ではなく、「自分で考えてできることをどんどんやる」という姿勢がとても気持ちがいい。作業を割り振られたとしても不満を述べることなく、淡々とやり遂げてくれます。
作業を初めて3時間。先々週、先週の湊水産とは見違えるような状態です。ただし、見えない場所(店舗の裏側や土台部分)などには、ぎっしりとヘドロが詰まっています。流しても流してもヘドロがあらわれる。写真中央でガラスの仕上がり具合を覗き込んでいるのは、楽天大学学長の仲山進也さん。
湊水産の木村社長は、4月2日に訪れた時から、一刻も早く商売を再開させることを口にされていた。連休明けには本格的に再開するそうだ。加工場では従業員の方々が黙々と洗浄作業にあたっていた。連休前に消毒作業を終え、連休中にたらこの漬け込みを始めるとのこと。湊地区には複数の水産加工場があるが、まだ再開の目処はたっていないし片付けも十分に進んでいない中、湊水産の動きは異例だ。元気がある人が元気のある人をもっと元気にする。木村社長は「お上に頼んだって何にも変わんないからよー、大借金しちまったけんど、どうにかなるっぺよー。」と豪快に笑う。
加工上の裏手、資材倉庫は倒壊してしまった。フォークリフトやユニックは浸水し壊れてしまった。知人から借りたというフォークリフトを上手に使って、倒壊した倉庫の片付けをする営業部長。
約2メートル浸かった工場の中。泥は丁寧に掃き出されていて、後は消毒を待つ。新しい漬け込み用の容器もたくさん届いていた。
湊水産に面した通りは、廃棄物の一時投棄場所になっているため、大型の車がひっきりなしに行き交う。米軍の大型トラックが浄化槽を載せて移動していく。自衛隊の車が先導し、消防の車がしんがりをつとめる。思わず米兵に手を振ると、若い女性の兵士が手を振り返してくれる。「お互い頑張ろうぜ」といった笑顔を浮かべながら。
午後は石巻市立蛇田小学校で、石巻こども避難所クラブの活動。まずは教室で顔合わせ。蛇田小学校の地区は比較的被害は軽微なので、避難所から来る子どもと自宅から来る子ども、両方が放課後活動に参加している。10人ほどの小学生、子ども避難所クラブのボランティアスタッフ(虹色クレヨン、と呼んでいます)は高校生が3人、社会人1名(カナブー、蛇田在住の元気な女性)で運営。
(写真は修正を加えています)
まずは集まって始めの会。子どもたちは元気いっぱい。体ごとぶつかってくる。
ふと外に目を向けると、校庭には桜の花が。子どもたちがおしゃべりしながらブランコに揺られている。子どもの笑顔、歓声。それぞれが色々なことを感じながら、季節が変わっていく。この地区は被害が軽微だったので、南三陸のベイサイドアリーナや、女川の志津川高校とは子どもたちの雰囲気も学校の雰囲気もずいぶん和らいだ感じがする。
西山選手によるラグビー教室、もとい、鬼ごっこ。僕がアスリートが好きなのは、「声」が出ること。「さあやるぞー。」「集まれー。」「よーい、どん!」大きな声が谺する。その声は確かで力強いので、子どもたちも大人たちも安心してノッてくる。運動が苦手な子どもたちはジャングルジムに登ったりシーソーに腰掛けてこの様子を眺めている。今回の同行者には、プロジェクト結の賛同団体で理事でもある日本臨床心理カウンセリング協会の園田さんもいるので、そんな子どもたちのそばに寄り添ってもらう。
「心のケア」という言葉が震災以降、あちこちで聞かれる。
でも、「心のケア」が具体的に何を指すのかはあまり明らかにされていないし、そのガイドラインも抽象的だ。
「子どもたちに心のケアが必要だ」
「大人にも心のケアが必要だ」
「現地で活動したボランティアにも心のケアが必要だ」
つまり、「心のケア」とは「私」の他者に対する関わり方のことを指すのだと思う。
「心のケア」は誰がするわけでもない、「私自身」の他者に対する姿勢と関わり方の問題なのだ。
「心のケア」はカウンセラーがすることもあるけれど、実はそうではなくて、「私が他者と(特に被災した人たちと)どのように関わるか」ということそのものなのだ。
そして、「被災した人」は「わたし」も含めて「被災した人」なのです。
今回、石巻の子どもたちや大人たちと接していて感じたことは、「寄り添うこと」「言葉を選ぶこと」
「助けてあげよう」「ケアしてあげよう」なんて思わなくていいから、「いっしょにいよう」ということをどれだけ伝えてあげられるか。
道路の脇に積み上げられている流されてしまったものを、「瓦礫」と呼ぶのか、「流されてしまった物」と呼ぶのか。
「ボランティア」と呼ぶのか、「お手伝い」と呼ぶのか、些細な言葉使いの違いに気を配ることだけで、相手には十分に「心のケア」が届くのではないかと思っている。
もちろん、それが全てではないし、カウンセラーやセラピストの考えも参考にはするけれど。
石巻市は4月21日の始業に併せて、市内に28ある放課後児童クラブを再開させた。渡波地区や湊地区、門脇地区など被害が甚大な地域は連休明けの再開。今後はこういった公設の放課後児童クラブとも連携を進める必要がある。これまでの仕組みだと、公設の放課後児童クラブは有償で利用条件が限られている。3年生以上の子どもたちの居場所も確保したい。
(写真には修正を加えてあります)
浅見さんや西山さんのようなアスリートたちが継続して活動をさぽーとしてもらえるような仕組みも作りたい。身体を動かすことには、理屈なんていらない。リボンをくるくるまわすだけで、男子も(柴田さんも(笑))「おぉーっ!」っとなる。
今回はアスリートソサエティでも活動する西山さんや、浅見さんのキャラクターがとても心地良かった。なんというか、自分で考えて自分で行動できて自分で発信できる人たちなのだ。僕自身が体育会系だからかもしれないが。自分たちで「楽しみ方」を見つけることができて、大きな声を出しながら楽しそうに事に当たることができる。少しぐらい大変なことがあっても愚痴を言わずに、自分で疲れたタイミングを見計らって器用に休憩をとる。そういう大人の姿を見せるだけ、あるいは一緒に遊ぶだけでも子どもたちにずいぶん元気を与えられるのではないかと思いました。にしやん、トコ、ありがとう。
変わらず私設避難所になっている湊水産の3階。3月の終わり、山形県天童と鶴岡に送った計50㌧のおもちゃの一部が、石巻にも届いていた。嬉しい。
今週の湊水産。ガラスはぴかぴかになった。木製の什器はまだ完全に綺麗とは言えないけれど、これからワックスを塗れば綺麗になっていくでしょう。黄色いのは今回大活躍してくれた高圧洗浄機。「洗車の王国」の相原社長から計3台の提供をいただいた。ヒロシ、ありがとう。とっても役にたちました。そして木村さんからリクエストがあった意外なもの、「ウォシュレットの便座」はピカドールの田所社長のカンパを充当させていただきました。アツシ、ありがとう。
次回は5月5日~7日で石巻・女川・南三陸町で活動をします。
引き続きの御支援をよろしくお願いします。
投稿情報: 15:25 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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16日、17日と再度石巻を訪れました。
15日の23時に下北沢を出発。
今回は3台の車で14名で移動。
SMARTプロジェクトのご尽力で、トランシーバーを7台貸与いただきました。
前回の訪問の際は、携帯電話での連絡が思うようにとれず車両間の連絡や活動場所での連絡が滞ったので、このトランシーバーのおかげでずいぶんとスムーズに動くことができました。
鷺坂さん、御協力感謝致します。
映っているのは同行したNPO法人じぶん未来クラブの学生スタッフ、辻くん。今回の活動はこのトランシーバーが活躍しました。カーナビ通りに道が残っていないので、こまごまとしたやりとりは電波が入りづらい携帯電話よりも、トランシーバーが重宝されました。併せて「どーぞ」というやりとりもプチ流行。
(撮影:長尾彰)
早朝、石巻を抜けて女川町に向かう。流された車はだいぶ片付けられていましたが、全体としては2週間前と風景は変わらず。
(撮影:長尾彰)
気仙沼線の車両も、まだ撤去はされておらず。
(撮影:長尾彰)
女川港に、集積場ができていた。
(撮影:長尾彰)
ひしゃげた鉄骨、泥にまみれた廃材が山のように積まれている。
(撮影:長尾彰)
朝陽の女川港に、小さい漁船が入ってきた。舳先はボロボロだったが、5週間前もそうであったように水面を滑っていた。船を動かす油が手に入り始めたのだろうか。
(撮影:長尾彰)
石巻市立渡波小学校にお邪魔して、避難生活を送る子どもたちと関わる。石巻こども避難所クラブの柴田さんに繋げていただいた。目下、我々の課題は地元・石巻との関係性が薄いこと。直接子どもたちに関わってみると、彼(彼女)たちの表面的な元気さに隠れた「抱えているもの」を感じた。それは大人との距離感だったり、子ども同士の会話の内容や声の大きさだったり、身体の動きだったり。相当なストレスを感じているように見受けられた。
(撮影:長尾彰※この写真には一部修正を加えています)
渡波小学校には約850人が避難されている(4月16日現在)。子どもたちの正確な人数はわからないけれども、キックベースを始めたら、わらわらと小学校中学年以上の男子が20人ほど集まってきた。この日はスポーツビズの山本社長以下、社員の方、それから荻原次晴さん、白石康次郎さんも石巻に入り、午前中は泥かき、午後は子どもたちとの活動に合流してくれた。次晴さんも康次郎さんも子どもたちといっしょになってキックベースをしてくれた。男の子たちは持て余していたらしく、全力で身体を動かし、大声をあげ、大笑いをする。強風が吹き荒れる中、埃にまみれながら歓声をあげる。大人チームVS子どもチームで全力の戦い。文科省の若手官僚、池田くんもいっしょにボールを蹴る。勢いよく蹴り上げたら、長靴が飛ぶ。大笑い。その場で子どもたちは、「おお!だせーぞ!長ぐつマンだ!」と腹を抱えて笑っていた。
石巻高校で、石巻こども避難所クラブの活動として子どもたちと遊びの時間を楽しんでいた。そこに突然、長渕剛さんが避難所を訪問してくれた。「愛しているのに」「とんぼ」を唄ってくれる。僕はこの時、子どもたちを前にギターで唄っていた。僕の抱えたギターを見て、長渕さんが指をさしてニヤリと笑いかけてくれる。「いいねえ、やってるねえ」と言わんばかりに。100人ほどの聴衆、涙を流しながら聴く人、いっしょに歌う人。一生懸命唄う長渕さん。彼が震災直後に発表した詩。彼をつき動かしているのは「憤り」ではないだろうかと思う。僕自身を振り返ったときに、僕を支えているものも同じような「憤り」だ。なぜただただ真面目に生きていた人たちが、ある日突然こんな目に遭わなくちゃいけないのか。こんなに非力で無能な自分に対しての「憤り」。いったい俺は何をしているんだろうか。自己満足で、野次馬根性で、「助けてやろう」「いいことをしてやろう」という助平根性で生きている薄汚い自分。でも、どこかで希望を掲げている。自分の中にも自分に対する希望の灯火を掲げていて、己を責めながら消えることのないその灯火を見つめている自分もいる。矛盾しているのだ。長渕さんの唄(詩)は、「労り」なく、「同情」なく、生きていくことそのものを鼓舞する唄(詩)だった。僕は長渕さんの大ファンである。ギターを始めたのは、小学6年生のときに「とんぼ」を聴いたから。だからこそ、という接続詞はおかしいかもしれないけれど、だからこそこのタイミングでの邂逅に不思議な御縁を感じざるを得なかった。わずか15分の出来事だったけれども。
(撮影:長尾彰)
門脇中学校では、陸上自衛隊東北方面音楽隊(宮城県仙台市)と米陸軍第296日米陸軍軍楽隊(神奈川県キャンプ座間)がコンサートを開いていた。長渕さんもすごかったけど、僕は彼らの取組により心が動かされた。体育館の入口で、50人ほどの聴衆(避難されている方々)を前に、スタンダードナンバーや時にはSMAPや嵐の曲を演奏する自衛隊。その自衛隊を米軍が盛り上げている。片言の日本語で話しかけて、笑顔で接して。自衛隊の音楽隊の凛として迷いの無い姿勢からは、長渕さんのエネルギーとは違う「労り」や言葉にし難い「迷うことのない気概」を感じることができた。それを聴く聴衆の笑顔と、涙。楽しそうに笑う人たちを見て、涙が止まらなくなってしまった。僕はそれまで、できるだけ人前で涙を見せないように努力(笑)していたのだけれど、この時ばかりは自衛隊の人たちに囲まれながら泣いてしまったのであります。だって、音に乗せて「いっしょにがんばっていこうね、共に歩んでいきましょうね」という想いが伝わってきちゃったんだもん。
(撮影:長尾彰)
音楽隊の最後は、日米合同の演奏。指揮者のもと、強風が吹き手もかじかむ中、乱れのない演奏を聴かせてくれました。音楽という共通のキーワードで、国も越えて繋がっている実感。「世界でいちばん人を助けた自衛隊」を誇りに思う。そしてその姿勢に心を打たれる。また、米軍も決して出しゃばることなく、自衛隊を輝かせる名脇役として場に関わってくれていた。まだまだ若い軍人たちは決して笑顔を絶やすことなくシャイな東北の人たちに関わっていた。そのコンビネーションが本当にうつくしくて。組織と組織が連携をするということ、協働するということがなんなのか、ということを深く感じさせてくれた。長渕さんの唄は、涙が多く見えた。合同軍楽隊の演奏には、笑顔が多く見られた。
(撮影:長尾彰)
渡波中学校。ここは危険区域に指定されているけれど、地区の方が50名ほど避難されている。ここで石巻専修大学のボランティアセンターで知り合った渡辺くんと落ち合う。渡辺くんといっしょに石巻の隣町、女川町で活動しているのはプロバスケットボール選手の熊谷渡さん。彼は女川町のミニバスチーム、女川フィーバーエンジェルス(女川第一小学校+女川第二小学校混合のスポーツ少年団)の支援に入っているとのこと。僕は小中高大とバスケットボール漬けだったため、彼の支援もしたいと強く思っている。渡波中学校は4月21日から再開する。教室や体育館はまだ授業で使うには危険で、避難されている方もいらっしゃるため、1年生はA小学校、2年生は渡波中、3年生はB中学校の空き教室を借りて新学期を始めるとのこと。写真のように、体育館に置かれていたボールは泥まみれになってしまった。フロアも、バスケットボールシューズも、ユニフォームも流されてしまった。ミニバスも、中学生も、1ヶ月以上ボールを持てないとなると、これまでの練習の蓄積や新チームとしての立ち上げが遅れてしまう。衣食住の復旧が求められているのは承知のうえで、こういった「スポーツ少年団」「部活」といった視点でも放課後の子どもたちの居場所をいち早く「復旧」したい。
(撮影:長尾彰)
夕方、湊水産に寄る。道路は泥が乾き、上の写真のような砂の状態で5センチほど堆積している。湊地区は50センチほど地盤沈下をしているとのことで、満潮時には水浸しになる。そのたびに道路脇に寄せられたヘドロは流れだしていってしまう。この状況も震災後、5週間変わっていない。
(撮影:長尾彰)
湊水産の木村さん。僕の大切な友人。津波を生き残り、水産加工場を失い、それでも浸水を逃れた工場の3階部分を開放し、いまなお30人ほどの避難者のお世話をしている。自宅も工場の敷地内にあり、被害を受けたにもかかわらず、この5週間、避難している人たちへの食事の準備や細々としたことを一手に引き受けている。先週まで敷地内にあった10㌧トラックは撤去されて、看板前に乗り上げていた3台の車も撤去されていた。着々と片付けは進んでいるけれども、現状復帰には程遠い。車が流されてしまったせいで、いまだに被災証明を役所に提出もできていないとのこと。「ほしい物を言い出したらきりがないけれど、うーん、今はゴミを運び出すための軽トラと、乗用車が一台ほしいかなぁ。」やーやちゃん、どうにかするからもう少し待っててくれ。
(撮影:長尾彰)
今回の訪問も2日間と短い時間でした。
日中から深夜まで目一杯活動して、宿泊は石巻専修大学のボランティアセンターのテント村。
とても冷たくて強い風が吹き荒れ、テントは潰され、それでも寝袋にくるまって眠った。
被災者も、支援者も、体力的にも大きな負担が強いられている。
今回も僕らは寄付いただいたお金を約20万円、レンタカー3台と子どもたちのための支援物資(文房具など)に充てさせていただいた。
Just Givingを使って寄付を募っているが、このペースでは半年ほどしか活動ができない。我々も一支援者の立場であるが、やはり大きな負担を強いられている。継続して支援活動をする、あるいは集中して支援活動を実施するために、ある種の枠組みを早急に作らなければならない。「結」の取組では、「調整」「検討」が続いていて、もどかしい。
次回の訪問は4月の25日、26日。土日に訪問すると行政関係者と繋がるのが難しい、ということがここまでの活動でわかった。ということで、平日の月・火で湊水産の片付けを手伝いつつ、石巻市教委等と繋がってこようと思います。
:)
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夜通し車を走らせた。朝6時。日の出と共に。
(撮影:たかはしじゅんいち)
4月3日、4日と石巻市、女川町、南三陸町に支援物資を積んで行ってきました。
同行者はカメラマンのたかはしじゅんいち氏、NPO法人エデュケーショナル・フューチャーセンターの中川綾、文部科学省の池田陽平氏。
土曜日の22時に下北沢のEFC事務所に集合し、レンタカーの2㌧トラックとプリウスを借りて、物資の積込み開始。
今回は僕の知人である石巻の湊水産株式会社の木村社長ご夫妻と連絡を取り合いました。
木村さんご夫妻は石巻の湊地区にたらこの加工場を営まれている。
津波は工場を襲った。
3階建ての工場の2階まで津波が襲い、運良く3階の会議室(40畳ほどの和室)は難を逃れ、従業員、近隣の方が避難している。
4日ほど前までは、この和室に80人が避難していた。
木村さんご夫妻と。手前の道路は4日前までは瓦礫と汚泥の山だった。
(撮影:たかはしじゅんいち)
湊地区は、未だに(4月6日現在)すべてのインフラが復旧していない。
電気も、水道も、ガスも。
朝9時にお邪魔してから2時間、たっぷりとお話を伺った。
震災直後から、4月3日までのこと。
木村社長が助けた女性のこと。
迫り来る津波のこと。
最初の1週間のこと。
自衛隊への感謝。行政への不満。政治への不満。
必ずここで商売を復活させる意気込みのこと。
朱美さんが見たこと、聞いたこと。
中学生の兄弟が家族を探しにきて、湊水産の中に入ったところで食事を与え、泊まらせたこと。
電柱に12時間しがみついた男性を発見し、みんなで助けたこと。
従業員(若い女性)の家族が見つからなくて、でも瓦礫の山の中を探しに行かせることもできずにいたところ、隣町から20㌔の距離を2日かけてご家族が瓦礫の山を乗り越えて無事に対面できたこと。
情報が全く入って来ないこと。
商売の見通しが全く立たないまま、県外へ避難する気持ちになんてなれないこと。
お話を伺っている間、自衛隊員が安否確認のために訪問してきた。
石巻市役所の職員(といっても岐阜県からの応援職員)が要介護者の聞き取りのために訪問してきた。
石巻社協のゼッケンをつけた広島からのボランティアが、物資の配給や汚泥の掃除についての聞き取りに来た。
従業員の方々は、男性は力仕事をしに外に出て汚泥や瓦礫の掃除をしたり、女性は避難所で食事の用意や掃除などに追われていた。
木村社長のお話で、印象に残ったこと。
「まずはお金。よこせ、とは言わない。何年かけても必ず返すから、『再興のために貸します」という具体的な声を聞かせてほしい。先の見通しがないのに、どうしたらいいのか。私は経営者だ。従業員を解雇する、というの人それぞれ理由や事情があるのだろうが、私は絶対に解雇はしない。そのためにも、まずはお金の見通しを立てなければならない。」
「ボランティアをするのも、何をするのもとてもありがたい。『何かできることはないか?』と迷うのであれば、まずは声をかけてあげてほしい。明るく大きな声で『こんにちは!』で構わない。明るい声が元気を届けるのだから。顔を見せて、声をかけてあげてほしい。」
お話を伺った後、隣町の女川町に移動することに。
木村社長も女川に取引先があるため、同行することになった。
石巻から女川町までは、距離にして15㎞ほど。
移動の車中で、様々な光景を目にする。
石巻市湊地区、国道398号にかかる歩道橋の上から石巻駅方面に向かって。
自衛隊と米軍により、道路は瓦礫と汚泥が取り除かれ車が通れる状態に。
ひっきりなしに自衛隊の車両が行き交う。
(撮影:たかはしじゅんいち)
湊地区、国道398号沿いの龍神神社。木村社長が子どもの頃から遊んでいた境内。
狛犬の顔が剥がれ落ちていた。中学生くらいの女の子たちがおしゃべりしながら歩いていた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
滝尻地区、国道398号沿いのパチンコ店。店舗内にも車が流れ込んでいるのが見える。
(撮影:たかはしじゅんいち)
浜松地区、国道398号沿い。NDRF(National Disaster Response Force)のインドから派遣されたチームが行方不明者の捜索をしている。
(撮影:たかはしじゅんいち)
浜曽根地区、石巻市立女子商業高校の校舎。校舎の壁に、津波到達時の「線」が刻まれている。海から200㍍の距離にあるこの学校は、校舎の1階が完全に浸水したことがわかる。
(撮影:長尾彰)
女川町、寿町地区、国道398号沿い。3階建ての建物の上に車が載っている。
(撮影:長尾彰)
女川町、女川浜から女川駅方面を臨む。奥に見えるのは女川町健康センター。
(撮影:長尾彰)
女川町、女川駅周辺。
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川町、女川駅周辺。女川町役場から女川駅方向を臨む。5階建ての駅舎の4階まで津波に襲われたことが伺える。女川町役場は原型をとどめていない。
(撮影:長尾彰)
女川町立第二保育所を背に東を向く。
(撮影:長尾彰)
女川町立第二保育所。門と基礎以外、何も残されていなかった。
(撮影:長尾彰)
第二保育所の北にある高台の墓地から、女川市街を臨む。
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川浜大原地区。高台の墓地から。
(撮影:長尾彰)
女川浜大原地区の墓地に流されてきた電車車両の中。
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川町女川浜日蕨。「瓦礫」ではなく、流されてしまったものはそこで暮らしてきた人たちの「思い出」そのものであり、「たからもの」だったんだ。この家族の無事を、僕は祈ることしかできなかった。
(撮影:たかはしじゅんいち)
今回、写真を撮影するにあたり、その場にあるものは一切、手を触れませんでした。このひらがなの練習帳も、このままの形で風に吹かれていた。
(撮影:長尾彰)
女川浜日蕨地区。海から3㌔の場所。
(撮影:長尾彰)
自衛隊が行方不明者の捜索を続けている。すれ違う彼らの顔を見ると、まだ20歳にも満たないあどけない青年たちだった。疲労を顔に浮かべながらも、統率を乱さずにリーダーの指示に従い、黙々と作業を続けていた。自衛隊員たちの活躍は、そこかしこで見える風景だった。
(撮影写真上:長尾彰)(撮影写真下:たかはしじゅんいち)
かつてここには、住宅街があった。
(撮影:たかはしじゅんいち)
そこには人々の暮らしがあって、家族の歴史があって、それぞれの日常があった。笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、愛しあったり。瓦礫の除去作業をする自衛隊員たちは、こういった写真や「思い出の品」をできるだけ丁寧に残していた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
半壊した住宅の撤去作業が続く。見守るのはこの家に暮らしていた家族だろうか。
(撮影:長尾彰)
60代後半の女性が、自衛隊が作業を続ける町営住宅と思しきマンションの自室から使えそうなものを取り出していた。かける言葉も見つからなかった。
(撮影:長尾彰)
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川町から石巻市へ戻る道中、自転車に乗った若い女性が呆然と立ち尽くしていた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川町黄金地区。
(撮影:たかはしじゅんいち)
女川町は、「壊滅」というよりも街が「消滅」していた。
天気は晴れたり曇ったりして、青空と太陽光のコントラストが奇妙に綺麗だった。
そして、音がなかった。
色がなかった。
埃が舞い上がる中、鳥たちだけが啼声をあげて飛び回っていた。
このあと、いったん石巻に戻る。
石巻市、石巻漁港。
原油の匂いが一面に漂っていて、人の気配はない。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻漁港。海鳥が飛び交う。
(撮影:長尾彰)
画面右下に見える水は、重油が混じっていて真っ黒です。
(撮影:長尾彰)
石巻市、門脇地区。松が力強く生き残っている。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻市、門脇地区。
(撮影:たかはしじゅんいち)
門脇地区。
(撮影:長尾彰)
門脇地区。
(撮影:長尾彰)
門脇小学校。
(撮影:たかはしじゅんいち)
門脇小学校から門脇地区を臨む。
(撮影:たかはしじゅんいち)
門脇小学校1階。
(撮影:長尾彰)
門脇小学校2階。とある教室。
(撮影:長尾彰)
門脇小学校2階。火事に遭わなかった側。
(撮影:たかはしじゅんいち)
門脇小学校屋上から、門脇地区を臨む。
(撮影:たかはしじゅんいち)
門脇地区。
(撮影:長尾彰)
夕暮れが近づくにつれて、気温はどんどん低くなってくる。
この後、湊水産の木村社長と分かれてボランティアセンターが設置されている石巻専修大学に移動した。
午後7時から始まるボランティア全体ミーティングに出席。
およそ40ほどの団体が席に座り、今日の報告と新しい仲間(団体)の紹介、それから明日の予定については各分科会(例えばメディカル班、ローラー班、マッドバスターズ班など)で連携について相談されていた。
その席で、僕たちは柴田滋紀さんに出会う。
河北新報に取り上げられた柴田さんの記事。4月5日は日本テレビ「スッキリ!」でベッキーの取材も受けたそうだ。
(撮影:長尾彰)
彼はリンク先記事にある通り、避難所で子どもたちへの読み聞かせを始めている。
この全体ミーティングの席に、彼も僕らと同じく繋がりを求めて出席されていたようだ。
彼に話しかけて、結プロジェクトの件を話し、連携することになった。
その様子を見ていた日本財団の中川大輔さん・金子知史さん(東北地方太平洋沖地震災害支援センター)、玉澤正徳さんから声をかけていただき、日本財団とも連携が可能になった。
実際に現地に足を運んでみてはじめて「需要」と「供給」が一致するものだ、と改めて思った。
この全体ミーティング終了後、湊水産に戻り木村ご夫妻のお言葉に甘えて持参した寝袋で休ませてもらう。
この夜は、とても冷えた。
停電のせいなのか、街全体が暗く星空が驚くほど綺麗に見えた。
物音もせず、静かに夜は過ぎていく。
翌朝は6時に起床。
避難所の朝は誰からともない「おはよう」で始まる。
僕たちも起きだして、さっそく行動開始。
石巻専修大学に戻り、物資を下ろす。
柴田さんと行動を共にする渡辺さんが軽トラを調達し、移動図書館をするということなのでさっそく物資として持ってきた絵本と本、漫画、文房具を渡す。
その後、富士ゼロックスのCSR推進室の野村グループ長と合流するために、南三陸町に移動を始める。
石巻市湊地区は、満潮が近づくにつれて冠水が始まる。深いところで50センチ程度か。車では市街地を抜けられないので、山道を迂回して石巻専修大学に向かう。
(撮影:たかはしじゅんいち)
柴田さんと行動をともにしている渡辺さん。
シャイではにかみながらだが、きちんと自分の考えを伝えてくれる。
いかした軽トラをめ組ジャパンに交渉してゲットしてきた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
日本玩具協会から寄贈いただいたおもちゃ・文具、鈴木ゆかさんチームに寄贈いただいた文房具の一部を「移動図書館」に渡す。2㌧トラックはほぼ空になった。
(撮影:たかはしじゅんいち)
石巻専修大学のグラウンドは、ボランティアのテント村として開放されている。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町に入る。
南三陸町、大久保地区。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、塩入地区。足踏み式の発電機なのか、ポンプを動かして給油されている。20台ほどが並んでいた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町役場。防災対策庁舎の鉄骨部分だけが残っている。
(撮影:長尾彰)
南三陸町、公立志津川病院。手前に見えるのは川ではなくて、潮だまり。まだ、水がひいていない。
(撮影:たかはしじゅんいち)
おそらくこのスタンドは、この記事に出ている場所なのだろうか。綺麗に片付けられている。ガソリンは2つの意味で必要だ。1つ目は車で移動するための、文字通りの燃料。2つ目は高台に車で避難している人たちが夜の寒さを凌ぐための暖房のための燃料。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、公立志津川病院の正面。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、志津川病院のバス停。
(撮影:長尾彰)
南三陸町、松原公園。記念碑はどっしりと残っていた。奥に見えるのは、公園に遊具として設置されていたであろう、機関車。
(撮影:長尾彰)
(撮影:たかはしじゅんいち)
松原公園。遊具の色がそのまま残っていて、赤や黄色や青が映えていた。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、松原公園あたり。
(撮影:長尾彰)
南三陸町、南町にかかる橋のあたり。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、志津川地区。
(撮影:長尾彰)
南三陸町、志津川地区。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町の役場は流されてしまったので、ベイサイドアリーナを災害対策本部を設け行政機能と物資の搬入・搬出拠点としている。
先にベイサイドアリーナでシビックフォースの物資の搬入をお手伝いをされていた富士ゼロックス社のCSR推進室の野村グループ長とここで合流。
南三陸町の避難場所、ベイサイドアリーナ正面玄関。行政関係者や消防、警察、自衛隊、ボランティア関係者、避難している方々がひっきりなしに出入りをしている。張り紙がしてあるガラス戸のすぐ向こうで、布団とダンボールで区切られた生活スペースに被災された方がひしめいている。
(撮影:長尾彰)
避難されている方たちのストレスは相当強いものがあるので、カメラの持ち込みも控えましょうということにした。
ベイサイドアリーナはアリーナ部分が支援物資の保管場所となり、ここを拠点に町内の45箇所にのぼる避難所に、自衛隊やNPOなどのボランティアが搬送をしている。
被災された方たちはパブリックスペースに布団を敷き、そこで「生活」をするわけだが不特定多数の人間が行き交う場所であり、とても休める場所ではないように見えた。
自衛隊もここにキャンプを張り、「熊の湯」と銘打ったお風呂を提供していた。
できるだけ行き交う人たちに「こんにちは!お邪魔します!」と声をかける。
野村さんと日本IBMのCSR担当執行役員、江口昌幸さんたちともここから一緒に動く。
シビックフォース久保田さんの案内のもと、南三陸町に45箇所ある避難所、荒砥地区の老健施設と歌津中学校に移動する。
荒砥地区の荒砥保育園にはシビックフォースが「お風呂」を作っていた。
ドラム缶にいれた水を灯油で沸かし、水で薄めて漁の水揚げに使うコンテナ(容量1㌧)を浴槽として使う。
荒砥には幼児から小中高生が見たところ20人ほどいたので、トラックに積んでいたおもちゃ・文房具・漫画を量は少ないが置いていく。
子どもたちは野球盤を目にして、歓声を上げていた。
避難所のマネージャー役を務めているであろう若い女性は、「子どもたちはすっかり持て余してしまっていて、おもちゃや本は本当に助かります。」と笑顔で受け入れてくれた。
自治会が「生活」そのものをリードしていて、シビックフォースはそのお手伝いに徹しているように見えた。
正午をまわり、荒砥に雪が降り始め、あっという間に吹雪になる。
歌津中学校に移動する。
中学校の教室、体育館に500人ほどが避難されているとのこと。
歌津中学校、体育館。写真手前の体操用マットが敷かれている場所で、小学生の男の子たちは元気いっぱいに転げまわっていた。
(撮影:長尾彰)
ここでもシビックフォースがお風呂をつくって、バイオマス燃料で沸かしていた。
体育館では小学生の男の子たちが生活スペースの隅でプロレスごっこに興じていたり、ボール遊びで歓声をあげていた。
中学生くらいの男子たちは、8人くらいで集まって漫画を読む。
体育館のステージには50インチのほどのテレビが置かれ、水戸黄門が放映されていた。
お風呂から戻ってきた小学生の女の子、飛び回っている男の子たちに話を聴く。
「大変なことは何?」
「うーん、友だちに会えないことかな。」
「地震の日から、まだ会えてない友だちがいるってこと?」
「そう。毎日ここにいるからつまらないんだよね。友だちに会いたい。」
歌津中学校の体育館は場所が広い分、落ち着いた雰囲気があった(ベイサイドアリーナとの比較だが)ように見えた。
歌津中学校で重徳和彦さんと合流する。
我々のプロジェクト、「結(ゆい)コンソーシアム」にも賛同してくれているため、宮古から気仙沼を回ってきた重徳さんと情報交換を進める。
愛知のNPOとの連係に強い重徳さんから、愛知県の団体をつなげてもらうことになりそうだ。
日暮れ近くなり、ようやく雪が止む。
帰京する時間が迫る。
南三陸町、歌津地区から清水浜地区に移動する途中での光景。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、清水浜地区。
(撮影:たかはしじゅんいち)
JR気仙沼線、清水浜(しづはま)駅。
(撮影:長尾彰)
清水浜駅から石巻方面を臨む。津波はこの駅も飲み込んだ。
(撮影:長尾彰)
清水浜駅。かつて線路があったと思われる場所。
(撮影:長尾彰)
清水浜駅から南三陸町方面を臨む。
(撮影:長尾彰)
(撮影:たかはしじゅんいち)
そしてまた、夕暮れの南三陸町に戻る。
高台から、志津川地区を臨む。
(撮影:たかはしじゅんいち)
南三陸町、志津川地区。湊水産の営業部長は、この地区から石巻に出勤し、被災した。そのまま石巻市内にとどまったまま、3週間が過ぎ、ご自宅は流されてしまった。
(撮影:長尾彰)
皮肉にも、鳥だけが自由に夕暮れの空を飛んでいた。
(撮影:長尾彰)
2日間という短い時間だが、その時間を上回るたくさんの風景、たくさんの言葉に触れた。
こういった光景が、茨城県日立市から岩手県久慈まで、災害規模の大小はあれど続いていることになる。
僕(あるいはしている株式会社・エデュケーショナル・フューチャーセンター)は、「教育」をテーマに活動をしている。
今回の震災でも、「教育」に関連する支援をする。
例えば「プロジェクト結(ゆい)」がそうだ。
本文中にある、柴田さんを徹底的にサポートしていこうと思う。
子どもだって、大人だって、学びを必要としている。
「日本をひとつに」「日本をチーム」
この3週間であちこちで聞かれるフレーズだ。
大切なのは「どうしたらひとつになるか」「どうしたらチームになるか」という具体論だ。
僕がこうしてPCに向かっている今も、湊水産では、荒砥では、ベイサイドアリーナでは、歌津中学校では、石巻高校では、満足に眠ることも食べることもできない人たちがいる。
だから僕は信頼のおける仲間たちと、「結プロジェクト」を起ち上げた。
被災地のコミュニティの復興と子どもの教育をみんなで支えるために、官(文部科学省)と民(NPO法人エデュケーショナル・フューチャーセンター、富士ゼロックス、ベネッセ、スカイライトコンサルティング、ローハイド、スポーツビズ、教育同人社、NPO法人カタリバ、NPO法人じぶん未来クラブ)と連携したコンソーシアムを起ち上げた。
この3週間はこの立ち上げに奔走している。
これからも継続していくために、拡大していくために奔走することになる。
今晩も富士ゼロックスのフューチャーセンターに、プロフェッショナルたちが集まり、夜ごと議論を交わしている。
Just Givingで活動支援金を募る活動も続けている。
これからも引き続きの支援をいただきたい。
:)
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『進め、進め』
自分達は後悔なんかしていられない、
したいことが多すぎる
進め、進め。
麦が出来そこなった!
それもいいだろう
あとの為になる
進め、進め。
家が焼けた!
それもいいだろう
新しい家がたつ
進め、進め。
人が抜けました
仕方がない、
さらにいい人が入るだろう、
進め、進め。
何をしたいいのかわからない!
しなければならないことを
片っぱしからしろ、忠実に。
進め、進め!
こんな歩き方でもいいのか。
いいのだ。
一歩でも一寸でも、信じる道を
進め、進め。
神がよしと見た道は
間違いのない道だ
進め、進め。
兄弟姉妹の
幸福を祈って
進め、進め。
つい足をすべらした、
かまわない
過ちを再びするな
進め、進め。
後悔なんかしていられない、
したいことが多すぎる
進め、進め。
作:武者小路実篤
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■新潟県 被災者の受入状況について(避難場所・健康相談)
http://www.bousai.pref.niigata.jp/contents/kinkyu_sizen/000707.html
■栃木県 福島県からの避難者に対する総合相談窓口(避難場所・健康相談)
http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/fukushimahinan.html
■山形県 福島県からの避難指示に該当する住民からの相談窓口の設置について(健康相談)
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kenkofukushi/090005/hibakusoudan.html
■群馬県 東北地方太平洋沖地震等に伴う県営住宅への入居について(避難場所)
http://www.pref.gunma.jp/04/h7300018.html
■山梨県 東北地方太平洋沖地震等の被災者に対する県営住宅の一時的入居について(避難場所)
http://www.pref.yamanashi.jp/shinchaku/jutaku/2203/kenchikujutaku15.html
■愛知県 東北地方太平洋沖地震の被災者等への県営住宅の提供について(避難場所)
http://www.pref.aichi.jp/0000039498.html
■富山県 被災者の方々に公営住宅を無償提供します。(避難場所)
http://www.pref.toyama.jp/sections/1001/201103eq/index.html
■石川県 被災者への県営住宅提供
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/touhokuzisinn.html
■滋賀県 地震被災者に住宅の提供を行います(避難場所)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/hb00/20110315.html
■大阪府 大阪府営住宅における被災者の受け入れについて(避難場所)
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=6436
■岡山県 東北地方太平洋沖地震被災者に対する県営住宅への一時入居について(避難場所)
http://www.pref.okayama.jp/kinkyu/detail-92707.html
■島根県 東北地方太平洋沖地震について(避難場所・学校受入)
http://www.pref.shimane.lg.jp/shobobosai/tohoku_jishin.html
■高知県 東北地方太平洋沖地震の被災者の方々への支援について(避難場所)
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111301/h22-koho-shien.html
■福岡県 県営住宅の提供(避難場所)
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/a01/kennnotaiou.html#06
■佐賀県 東北地方太平洋沖地震の被災者の皆様に県営住宅を確保しています。(避難場所・学校受入)
http://www.pref.saga.lg.jp/web/index/bousai-top/bousai-kinkyu/_53053/_53227.html
■長崎県 地震・津波被災者のみなさまへ(避難場所)
http://www.pref.nagasaki.jp/keneijuutaku/jisinhisaisya/jisin-hisai.html
投稿情報: 18:42 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
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文部科学省で各都道府県の放射能水準の調査結果を公表いたしました。
プレスリリースを添付させていただきます。
いまのところ、東京、栃木等若干の上昇は認められるものの、平均値では通常の
国内自然放射線量からの大きな上昇はございません。
このデータは、今後、毎日2回、更新してまいります。
どうか下記のデータを、各方面へネットで徹底的に、広めていただけません
でしょうか。
○ 都道府県別環境放射能水準調査結果[平成23年3月15日(火)13時30分]
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/index.htm
アクセスの集中を防ぐため、文部科学省ホームページほか、
下記にも情報を掲載しておりますので、ご覧ください。
http://eq.sakura.ne.jp/
http://eq.wide.ad.jp/
※ 本データは今後毎日2回更新いたします。
○ ご参考:日常生活と放射線 (PDF:316KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/15/1303577_6_1.pdf
福島第一原発のことを受けて、既に心ない風評が流れつつあるように聞いておりま
す。
また、近隣自治体の発表でも、エビデンスを示さなかったり、一部のデータのみを
取り上げる等、あおるような発表でその真意を疑ってしまうようなものもございま
す。
こうしたことをうけて、東京の教育現場の動揺が始まっているという話も聞こえ
てきます。教員の動揺が子どもに、地域に広がることを強く懸念しています。
「待避」や「被ばく」というような言葉のちからは、あまりにも強烈でございます
。
この言いしれぬ「不安感」に惑わされるのではなく、しっかりとしたエビデンス
に基づき、いまこそ、全ての人がこのことを直視して判断していただきたいのです
。
被災現場で必死に生きようとしている方々と、必死の対応を続けている原発
関係者の方々へ想いをよせ、すべての人が公を担う気持ちをもって、支え合い、
今回のことに立ち向かい、乗り越えられる。そのように信じています。
本データは、今後毎日2回、更新してまいります。
毎日2回、ご自身の目で確認いただきたい。このデータに注視していただき、
どうか、エビデンスに基づく判断を呼びかけていただきたく。
切に切に、お願い申し上げます。
投稿情報: 20:33 | 個別ページ | コメント (156) | トラックバック (0)
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皆さんの助けが必要です。
障害者は、大地震やその他大きな災害が起こった時、状況を把握したり、避
難場所への移動ができません。そのような時、皆さんの助けが必要です。
【災害時に障害者が困ること。】
*正確な情報を受け取ることができません。(聴覚障害者や知的障害者など)
*周囲の状況が把握できません。電柱や塀の倒壊、道路の亀裂などがわかりま
せん。(視覚障害者、知的障害者)
*自分の意思をうまく伝えられません。(聴覚障害者や知的障害者など)
*パニックに陥ってしまうことがあります。
*避難場所まで移動できません。
体育館での生活が困難です。
車椅子など肢体不自由者や視覚障害者は、避難者で混雑する状況では動きが
とれず、トイレにもいけません。ご理解と援助をお願いします。
*正確な情報を教えてください。
*意思を伝えられない人がいますので、簡単なコトバで、文章は短く切ってや
さしく話しかけてください。
*周囲の状況がわかりません。
*安全な場所までの避難ができません。
*車椅子や視覚障害者は、移動できません。奇声を発することがありますの
で、避難場所での生活が困難です。
【避難誘導及び援助の仕方】
1. 視覚障害者の場合
*どこに逃げれば安全か、教えてください。
*家の周りの状況を教えてください。
*避難場所まで誘導してください。
*誘導の仕方
1.肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
2.視覚障害者を押したりひっぱたりしないでください。
3.誘導しているとき、周りの状況を伝えて下さい。
4.方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。(例えば、時計の文字
盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)
2. 聴覚・言語障害者の場合
*家に来られても、音や声ではわかりません。懐中電灯などで照らしてくださ
い。こちらは、笛を吹いたりして知らせます。
*ラジオの情報など教えてください。
*避難所で食事の配給などの音声情報が入りません。その内容を伝えて下さい。
*コミュニケーションの方法
1.筆談(ひつだん、紙に書いて伝える):
筆記用具がなければ、相手の手のひらに指先で文字を書いたり、空間にゆっ
くりとひらがなで字を書きながら口を大きく開いて、話しかけてください。
2.読話(どくわ):
あなたが話す形をみて、内容を理解します。私の顔を(正面を)見て、口を
大きく開いてはっきりとゆっくり話しかけてください。
3.手話(しゅわ):
手の形や表情・動きを(身振り)中心に、身体全体でコミュニケーションを
行う方法です。多くの聴覚障害者が使う方法です。覚えるとなかなか楽しい
面もあります。講習会、手話サークルなどで、少しでも覚えていただけると
大変助かります。その他、身振りで伝わる場合も多いです。また、話し手の
表情も言葉のうちです。
4.ファックスなど:
電話回線が使えるときは、ファックスで連絡をしてください。電子メールも
有効な伝達手段のひとつです。
*全ての聴覚障害者が手話をするわけではありません。
3. 肢体不自由者(車椅子など)の場合
*家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思
われます。水や食料の配達をお願いします。
*エレベータが止まると、他の階に階段を使っていくことができません。援助
者が複数必要です。
*車椅子の押し方や、避難の方法は、障害者(及び家族)と相談してください。
*見た目では、ハンディがあるとわからなくても、呼吸器や内臓に疾患がある
人や、膀胱や直腸に障害のある人などもいます。そうした人が困っていた
ら、緊急連絡先に連絡して、その後の対応に協力してください。
4. 精神障害者・知的障害者の場合
*パニックに陥っているときは、「大丈夫」「安心しなさい」とか、「助けに
来たよ」と声をかけ、安心・落ち着かせてください。
*現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れ
て行ってください。
*話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。話は短く
切って、一問一答のように確認しながら話してください。
*できるだけ早く、家族や作業所に連絡を取ってください
がんばろう。
投稿情報: 13:48 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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関係のある文科省職員より、以下の内容について連絡がありました。
ひとまず情報共有まで。
東北地方太平洋沖地震において求められる支援について
平成23年3月12日
【状 況】
○ 今回の地震は(1)津波による未曾有の被害、(2)特定都市に留まらない余りにも広い被災地域、という二点において、これまでに日本が経験したことのないものである。
○ 総理を始めとした行政も、CIVIC FORCE等の民間セクターも現地を実際に視察し、その被害の深刻さを把握・認識している。
○ 政府は大量の自衛隊を投入し、米軍等の支援も受けながら救助・救援につとめている。甚大な被害に遭っている地域での対応は、今後数日間はプロに任せるべき段階であろう。
○ 被害甚大な地域における次の段階として、あるいはその周辺地域において、民間セクター等による支援が切に求められる。
○ 多くの人の心と力を結集しなければ復興は成し遂げられない。
【求められる支援】
被害甚大な地域での自衛隊等の救助活動の次に求められる支援として下記も挙げられよう。
1. 一般道路の確保に関する支援
広範に及ぶ被害地域において、医療体制とライフラインを確保し、生活を立て直していくために必要な、一般道路の確保が求められる。(高速道路は確保されているが、被災地域までの道路は多くが寸断、あるいは水没、道なき道と化している)
· 大量の什器を始め、スコップや軍手等の資材も必要。
· 自衛隊のリソースを人命救助に専念させるためにも、民間で何らかの支援が出来ないか。
2. 医療とライフラインの確保に関する支援
医療・看護のリソースはもちろんのこと、水、電気、通信手段等のライフラインを確保していくことが求められる。そのためにも、早期に「1.一般道路の確保」が必要。
3. 街を復興するための、がれきの撤去等に関する支援
津波は、これまでに日本が経験したことのない惨状を被災地に出現させている。また、その範囲は大変な広範囲に及んでいる。この惨状からの復興を成し遂げるためには想像を絶する大きな力が必要とされる。
· 100万、1000万の人の力を結集することが求められる。
· 被災地域によっては、この段階に進めるのは4月に入ってからになろう。そして、その時にこそ、多くの力が必要となる。全ての人が、一月後も変わらずに被災地に心を配り続けてほしい。
4. 上記支援を実施するための多くの資金が必要となる
5. 子どもたちのケア・サポートに関する支援
子どもたちが前向きになり、同時に街が復興していく。そのための心のケア、避難所の運営、学校の早期再開等の支援も求められる。
Ø 阪神・淡路大震災の経験から兵庫県が作成した「震災・学校支援チームEARTHハンドブック(Emergency And Rescue Team by school staff in Hyogo)」等の知見を早期に被災地域の教育委員会等と共有し、必要な所から実施していくことが必要。 http://www.hyogo-c.ed.jp/~kikaku-bo/EARTHhandbook/
Ø 私立の学校や専修学校・専門学校等にもあまねく支援を行うことが求められる。
Ø 甚大な被害に遭われている地域においては、直近は人名救助が最優先。すぐに求められる地域と、数週間後に求められる地域の見極めが必要。
以上
投稿情報: 05:20 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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この時期のシドニーは、夏。
空気が乾いていて、暑い。
空が高い。
毎年訪れるたびに思うけれど、結局ぼくはこのシドニーの(オーストラリアの)青空が好きだ。
食事は肉ばかりできついけれど。
空港に着いた、ぎこちなくよそよそしい、集められたばかりの24人のチームメンバー。
出迎えてくれるのはこの空の蒼。
大型バスのことを「Coach」と呼ぶ。
「目的地へ連れて行く」の意。
ハーバーブリッジからArcadiaのVision Valleyを目指す。
空の蒼が出迎えてくれるわけです。
アボリジニも迎えてくれるわけです。
ラフティングで死にそうになったり、怪我をしたり。
笑ったり叫んだり怒ったり喜んだり、とじてたものをひらいていくとだんだん「グループ」から「チーム」に変わっていきます。
ラフティングの合間、芝生にひっくり返るとやっぱり空の蒼。
ワニを掴んだり。
Arcadiaの朝は、鳥たちの大合唱で始まり、やがて空が白み、あかくなる。
ひとりきりでこんな感じの森の中に入っていくと、物陰から大人サイズのカンガルーが飛び出してきて心臓が止まりそうになったり。
日本にはあまり「野良カンガルー」はいないものね。
やがてじわじわと陽が昇り、光が増えてきて、ふと池に目を落とせば水鏡。
おじさんたちはぎゃあぎゃあ言いながら真剣に遊び、
「チームビルディングのアドベンチャー」をして
頭を使って、
体を使って、
自分と真剣に向き合ったり、
誰かのために「必死」になったり、
見たことのない、感じたことのない「空間と時間の広さ」を感じて、
視座をあげて、600㍍の高さの滝を空から眺めて、己の小ささを知り、
日本にいる家族や職場の仲間のことに思いを馳せるわけです。
シドニー市街に戻ると、僕は1日だけのオフ。
オペラハウス脇の公園でぼーっとしたり。
オペラハウスの窓に自分を映してみたり。
オーストラリアンデーのシドニー湾の大騒ぎを傍目に、本を読みました。
そんなSydney Days。
:)
投稿情報: 02:11 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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寺廻さんと世界バレーの開幕戦を見に行った。粋な計らいで、コートサイドのプレス席に座ることができた。目の前にはTBSのアナウンサー。斜め前にはフジの三宅アナと平井アナが。アナづくし。
試合は最高に盛り上がった。寺廻さんが徐々に興奮する。
「おい!今のは違うだろう!タイムだ!タイムアウト!」
「よーーーーし!よしよしよし!よーーーーーーし!!」
「いかん!アキラ、タイムアウトとってこい!タイムアウトだ!」
「見てろ、見てろよ、これ止めたら流れ変わるぞ、いいか、よーーく見てろ!」
とまあ、騒々しく楽しい。
僕の隣で、びしばし僕を叩きながら、まるで自分がプレイしてるかのように声をあげる。
きっと寺さんはずーっとこんな感じだったんだろうな。
僕は寺さんのこういう所が好きた。
でももっと好きなのは、絶対に口に出さないけど、「いつかまた全日本の監督になるぞ」という野心がびしびし伝わってくるところだ。
素敵なご縁をいただいて、「人事院」が主催する研修の講師を務めることになりました。
各省庁から選抜された時期係長候補が、「コミュニケーション」について考える研修。
時間は短いけれど体験を通して学びます。
写真は「各省庁が一本の線になった」瞬間。
日本もひとつにしようぜ、みんな。
こちらは文科省の「熟議」の取り組み。
鈴木副大臣も同じテーブルについて熟議。
ファシリテーターは池田係長。
ちと固いな。
あとテーブルのレイアウトがこれだと「聴く」に不向き。
丸テーブルにしましょうよ、ね。
いつもの「ふーちゃん公園」で娘たちと遊ぶ。
自宅から歩いて5分のところにある小さい公園。
我が家で「公園」といえばここを指します。
いつの間にか立ちこぎができるようになった風花。
自動車の乗り物をぐいんぐいん動かすのが好きな桃花。
僕は傍らで腹筋と腕立てをぐいぐい。
各自勝手に遊んでいます。
こちらは北京にて。
カナダで生まれたとあるプログラムを北京で実施。
某会計事務所の新任マネージャー研修です。
ヒルトンなんですけど、世界中のあらゆるヒルトンはだいたい同じつくり。
このカナダ生まれのプログラム、今春日本に上陸します。
一応わたくしめがマスターファシリテーターになる予定。
某社で某プロジェクト。
3ヶ月かけてファシリテータートレーニングをしてきました。
いよいよ本番。
鈴木副大臣に「椅子座ってもいいすか?」とお願いしてパチリ。
椅子の座り心地はいいけど、部屋が広すぎて僕には寂しい。
群馬県の公民館長さんたちと熟議。
平均年齢高め。
抱える課題はいっしょ。
「若者の公民館離れ」
公民館を「場所貸施設」だけにしないためにも、開いていかないといけません。
「活私開公(by山脇先生)」しないとね。
札幌に元ドリームズ・カム・トゥルーの西川ニーヒャさんに会いに行ってきました。
というのは嘘で、仕事で札幌を訪れまして、西川さんのバー「re-boot」のおじゃましました。
ちょっと写真暗いけど。
不思議な感じがします。
僕が高校生の頃、ドリカムをテレビで観ないことはなかった。
当時付き合ってた女の子と、「未来予想図」なんて聴いちゃって。
あのジャケットに映ってた人とこうして写真を撮っている。
変な感じ。
文科省関連で、岡田武史さんとお仕事させていただけることになりました。
単純にテンションがあがるわけです、こういうの。
これまた不思議な感じ。
5月にはテレビの向こうの「岡ちゃん」を応援するだけだったのが、今は「チームとは」を考えるためのプログラムを一緒に進めることができる。
僕は幸せ者です。
「先生の学校」をほぼ毎月開いています。
官製研修はイケてないから、というのももちろん理由のひとつなんだけれども、先生同士のネットワークをつくることで、新しいコミュニティが生まれてそこから新しい何かが生まれることを期待してこの活動を続けています。
Educational Future CenterというNPOを起ち上げて、今年はまだ準備期間。
職員室をチームにしちゃう、先生たちのサポートをする、ということがこの事業における僕のミッション。
写真は12月の先生の学校「ハイエレメントを体験しよう」です。
こういうの子どもたちに挑戦して欲しいと思ったら、まず先生が挑戦してみなきゃね。
やってみないとわからないことはやってみなければ「わからない」から。
同じくEFCでは文科省と共催で「スポーツ熟議」をやっています。
鈴木副大臣も応援に駆けつけてくれました。
参加者が30人程度と少ないのにも関わらず、「行政関係者が声をあげたのではなく、市民が声をあげて起ち上げた熟議。これを応援しないわけにはいかない。」と現場に駆けつけてくれました。
この方はほんとにアツい。
大好きです。
ひとりの人間として。
この写真はクリスマスイブ。
姉妹、仲良く育っています。
僕はほとんど仕事で、満足に時を一緒に過ごしてあげられていないけれど、親はなくとも(特に父親)子は育つといいますが、御他聞に漏れず、娘たちもすくすくと成長しています。
父ちゃんは仕事をがんばるのです。
というわけで、今日も僕は元気です。
:)
投稿情報: 03:24 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子「自分の感受性くらい」(昭和52)所収
投稿情報: 07:53 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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(文部科学省 スポーツ・青少年局 報道発表)
取材エントリー、詳細は下記URLを参照ください。
http://asobusiness.com/news/pdf/1209news.pdf
平成22年12月9日
サッカー男子日本代表前監督
岡田武史文部科学省参与「ハンドボール日本代表チーム」を指導
~「最強チームの作り方=体験活動」プロジェクト発足~
文部科学省では、青少年の体験活動を推進するため、W杯南アフリカ大会で高い実績を残された岡田武史文部科学省参与(前サッカー男子日本代表監督)の協力により、スポーツチーム等を対象にチームワークを向上させる体験活動を試行し、その魅力や成果を全国に普及啓発するプロジェクトを実施します。
つきましては、ハンドボール日本代表の体験活動の様子を公開しますので、ご報告いたします。
1.チームワークを向上させる体験活動について
スポーツで重要となるチームワークを醸成するために、様々な体験活動にチームで取り組みます。通常の練習以外の体験活動を実施することで、強固な結束力を築き、チーム力の向上を目指します。
※ チームワークを向上させる体験活動の例
→ 野外での体験活動。高さ4メートルの壁を道具を使わずにチームワークで乗り越える体験活動
→ リーダーシップやチームワークを学ぶことができる室内での体験活動
2.ハンドボール日本代表の公開練習(体験活動)概要
・日時:平成22年12月15日(水)10:30~12:00
・場所:味の素ナショナル・トレーニング・センター
・講師:岡田武史文部科学省参与(前サッカー男子日本代表監督)
長尾彰氏(熟議カケアイ民間ファシリテーター)
【取材・報道に関するお問い合わせ】
<担当>スポーツ・青少年局青少年課 小野、北島
電話:03-6734-2056(直通)FAX:03-6734-3795
<参考>
「最強チームの作り方=体験活動」プロジェクトについて
1.今後の予定
今後は以下のチームを対象に体験活動を実施していく予定です。予定が決まり次 第、文部科学省のホームページで公開していきます。
(1)対象団体・チーム
①藤井寺避球倶楽部大和魂(小学生、ドッチボール)
②太田市立尾島中学校 硬式テニス部
③ 早稲田大学 競技スポーツセンター アーチェリー部
④ 社団法人日本プロサッカーリーグ(2011シーズンJリーグ新人研修会)
(2)日時、場所:調整中
(3)講師:寺廻 太 氏(元バレーボール男子日本代表監督)
中竹竜二 氏(前早稲田大学ラグビー部監督)
長尾彰氏(熟議カケアイ民間ファシリテーター)
2.その他
(1)対象チームは、公募によって申込みのあった団体・チームから、体験活動を用いたチーム作りの専門家等が選出した。
(2)体験活動の実施頻度や内容等は、体験活動を用いたチーム作りの専門家等が、個々の団体・チームの状況を考慮し企画立案する。
(3)体験活動の日時や様子については、随時文部科学省のホームページで公開していく。
:)
投稿情報: 14:48 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
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twitterでお声がけ頂いた件、僕がスギウラさんだったらこんな進め方でやると思います、という例です。
あくまでも例ですから、参考程度に、ということでどうぞ。
【目的】《なんのためにこの講演会をやるか》
社内でのWikiコラボ推進の有用性と実際的な効果を理解する
【目標】《50分の講演会の後に参加者はどのような行動変容を起こしているか》
1.Wikiコラボの思想と技術についての概要を理解している
2.Wikiコラボの実践事例に触れることで、自社でWikiコラボを展開する際の手順(procedure)がイメージできている
3.参加者同士でネットワークを築き、継続したWikiコラボ勉強会について言及している
【準備物】
プロジェクター、スクリーン、ホワイトボード、マジック(プロッキー)、ポストイット、名札ケース、セロハンテープ
【プログラムの流れ】
◎会場のレイアウトは全体で一重の円。
※画像は西村勇也さんのブログより転載しました
<0-5min>
主催者自己紹介
この会を催すに当たった経緯
Wikiコラボの簡単な概要説明
<5-15min>
◎会場のレイアウトは6人1組で円
全体への説明が終わったところで、6人1組の集まりにわかれることを告げ、一重の円で時計回りに番号を「1,2,3,4,5,6、、1,2,3,4,5,6、・・・」と回してもらいます。
「1は1の人と、2は2の人と、3は3の人で集まって円になって座ってください」と指示します。
グループにポストイットとペンを配ります。
「自己紹介を兼ねて社内の情報共有で(特にinternet/intranetを活用したナレッジマネジメント)問題だと思っていること、課題だと思っていることをポストイットに書き出してください。1枚のシートには1つのトピックを書くようにしてください。書き出したトピックホワイトボードに貼り出してください。」
「書くことだけに集中せずに、お喋りを楽しみながら皆さんの問題意識をグループで共有しながら進めてください。」
「時間は10分間です。ではどうぞ。」
※この時間がアイスブレイクに該当する時間です。
この間、スギウラさんは会場を歩き回りポストイットに何が書かれているかを逃さず観察します。参加者の感じている問題意識とスギウラさんの感じている問題意識のギャップを見つけ、参加者が何を求めているかを探りスギウラさんが伝えたいと思っていることのギャップを見つけて、残りの35分で何を伝えるべきか考えます。
「7分経ちました。残り3分ほどです。そろそろポストイットをホワイトボードに貼ってください。」
次にスギウラさんはホワイトボードに貼り出されたトピックをカテゴリー分けします。
大きく3つにカテゴリー分けします。カテゴライズは適宜、系にネーミングします。「イントラ系」とか「コミュニケーション系」とか「ネットワーク系」とか。
「それでは時間が来ました、一度手を止めてこちらを注目してください」
<15-25min>
一番多かったカテゴリーを取り上げます。今回は50分という短い時間なので、最も多かった問題(課題)意識を取り上げます。
「それではホワイトボードに注目してみましょう。こんな問題を皆さんは日々感じてらっしゃるんですね。なるほど。」
「では一番多かったこの問題を取り上げてみましょう。こういった問題をWikiコラボではこのように解決する可能性を持っています。それはなぜなら・・・」
このような文脈でスギウラさんが最も伝えたい事を伝えてください。
<25-32min>
「それではここまでの話の中で質問はありますか?」
(間髪入れず※ここで質問が出たら困る)「そうですね、いきなり質問しろ、と言われてもすぐに出ないと思います。では5分間グループで質問を作ってもらえますか?」
「では5分経ちました。質問をいただけますか?」
<32-45min>
「では時間が来ました。質問をお願いします。ではこちらのグループからお願いします。」
時間が許す限り質問を受け取り、回答します。
1つの質問に1分で答えるようにします。
答えられない質問は「後ほどブログやツイッター、wikiなどでお答えします。」とします。
<45-50min>
今日のまとめをします。まとめ方は「今日の皆さんの問題意識は。。。。といったことでした。それに対してwikiはこのような解決策を持っています、というお話しをさせていただきました」といった具合に、伝えた情報を箇条書きで伝えます。
「今日お集まりの皆さんには是非名刺交換していただき、ネットワークを作ってもらえればと思います。今後も継続してこのような勉強会の場を設けたいと考えています。今後改めて連絡いたします。今日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」
で、おしまい。
僕だったらこうします。
「アイスブレイクは何があるの?」というお問い合わせでしたが、この講演会の背景や参加者との関係性、スギウラさんのお考えを勘案すると、「アイスブレイク」を特段設けるのではなく、できるだけ参加者がリラックスできる環境と、実際に話しあう時間を設けることが場を最も活かすことになることになるのでは、と思いました。
こういった「場」を作りたいときは、このような書籍を参考にしてみてもいいかもしれません。
ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)
:)
投稿情報: 08:36 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
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