人の縁とは面白いもので、水が高いところから低いところに流れていくようにその姿を変えていく。
「袖摺りあうも他生の縁」
好きな言葉だ。
袖を触れ合う程度の些細な出会いも、偶然ではなく前世からの因縁によるものである、だから些細な人の出会いも大切にしよう、という言葉。
「前世」なんてオカルトじみてるじゃないか、と思われるかもしれませんが、僕は「前世」があっても素敵じゃないかと思っています。
人と出会うことが多い職業柄、数多くの人の中からたまに、「あ、この人会ったことある、でも顔見たのは今日初めてだけどね」という人がいる。
それから、どんなことがあっても僕が関係を絶ちたくないと思う人もいる。
そんな人はきっと「前世」でも他生の縁があったんだと思う。
ムスメだってそうだ。
意味があって、理由があって僕らのもとに生まれてきてくれた。
僕だってそうだ。
意味があって、理由があって生きている。
あなただってそうだ。
意味があって、理由があって生きている。
死ぬまでわからない場合と、生きているうちにわかる場合がある。
僕は、わかった。
でもその意味と理由は、教えない。
恥ずかしいから。
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