法事。
といってもお寺に行ってナムナムするだけ。
しかしこれが大事なんだな、と思う。
「祈る」ということは、自分と向き合うことだから。
49日間、折り合いをつけるために祈る。
朝、夕。
義母のとびっきりの笑顔の遺影の前で、話しかける。
「おかあさん、いってきます。」
「おかあさん、ただいま。」
「おかあさん、今日はね・・・。」
元気でいることが当たり前だった2ヶ月前。
弱っていきながらも、すぐに死ぬことはないだろうと思った1ヶ月前。
手を握りながら死の瞬間に立ち会った13日前。
灰になったお母さんを骨壷に収めた11日前。
いなくなってからのほうが、僕の中で生きている。
祈る、というのはそういうことなんだな。
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