引越し屋さんはすごい。
僕はこれまでの人生で5回の引越しを経験しているわけですが、これまでに一度たりとも引越し屋さんにお願いする、 ということはなかった。
理由は簡単。
時間があってお金が無かったから。
幸い実家は大工なので、2トントラックがある。自分で梱包して積み込んで運転して積みおろして、という自前スタイルの引越しを5回。
そのうち1回は友だちにも手伝ってもらった。
今回引越しするにあたって脳裏に浮かんだのはやはり自前スタイルの引越し。
でも、時間が無い。
好むと好まざるに関わらず、僕はそこそこ大人になってしまったので、おいそれと時間を割けなくなってしまっている。
じゃあお金があるか、というとこれまた無い。
僕の性格をご存知の方はご理解いただけるとは思いますが、いつも思いつきで動きます。
今回の引越しも、ある意味では思い付きだもんね。
「先立つものを用意して」なんて生ぬるい(僕にとっては)ことはしない。
「お金はどうにかするよ」と相棒に告げて、どうにかする。
何事に対してもこんな姿勢なので、反発や反感を抱かれてしまうこと多数ですが、「やった」という実績だけは残しています。
閑話休題。
今回はできるだけ安い、というコンセプトのもとで引越し屋さんをお願いしました。
引越し業者をまとめて見積もりを出してもらうサイトで依頼をして、 自動返信以外で一番最初に連絡をくれたところにお願いするつもりで待ったところ、 フォームで送信してから5分くらいで電話をかけてきてくれたラン引越しサービス。
「5日後に引越しですけど大丈夫ですか?」という僕のトンデモ発言に嫌な声ひとつせず諸々の準備を勧めてくれる。
引越し当日、2名の作業員で登場。
挨拶の後、有無を言わさず積み込み開始。
前回の引越しで僕と友だちで3日間かけて運び込んだモノが30分そこそこでトラックに吸い込まれていく。
本を積めた小さい段ボールを小脇に2つずつ(計4つ!)無表情で抱え、階段を上り下りする。
僕は両手で抱えてせいぜい2個がやっと。
「まだ積めますよ。ほかはどうすか?」
「え?え?ちょっと待って。じゃあこれとこれと・・・。」
「まだ積めますよ。ムスメさんも積みましょうか?」
冗談に聞こえない。
2時間後、引越し先に到着。
ハジメくんにも手伝ってもらいつつ搬入。
これまた早いの何の。
ああやってあの作業員の2人は、毎日のように右から左にモノを運んでいるわけで。
プロはすごい。
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