15才。
今から18年前、僕は日々何を見て何を聴いて何を嗅いで何を味わって何に触れていたんだろう。
高校1年生の10月16日に、何をしていたかなんてやっぱり思い出せない。
何に苦しんでいて、何に喜んでいて、何に腹を立てていて、何に哀しんでいたかなんて思い出せない。
バスケットボールを一生懸命やっていた。
体育館で放課後練習している場面はありありと思い出せる。
ボールがゴールを通過する音。
シューズが床を鳴らす音。
体育館のドアから見える向かいの建物。
汚い部室のレイアウト。
汗臭い自分。
夕方どこからともなく漂ってくる野焼きの煙の匂い。
数Ⅰの授業が壊滅的に理解できなくなっていった。
そもそも「÷」がなぜ「-」と「・」と「・」の組み合わせなのか、あの記号がなぜあのカタチになったのかがわからない。
「割る」んだったらやっぱり「|」だろうと思う。
「引く」のは「-」が引く感じがするから納得できたが。
「√」も意味がわからない。
なぜあのカタチになるのか。
今、僕の目の前にいる高校生たちの中に、僕と同じようなことで苦しんでいる子がいることを願います。
そして、その子に伝えてあげたい。
「大丈夫だよ、どうにかなる。」
まあ、中学校行ってなくても何とかなる実例が
ここにいますし。
投稿情報: はまちん | 2008年10 月16日 (木) 23:45