今日は福岡に来ています。
とある人たちの、とあるチームビルディング。
僕のプログラムは無意識に働きかける手法をとっています。
と、表現すると胡散臭いですが、そんなに難しくありません。
要はインプットが体験、アウトプットが記憶だということ。
循環型学習と呼んでいます。
身体性を以って記憶を固着し、再現可能な状態まで抽象度を高めます。
これと対になるのが座学の学習。
座学は、インプットが知識(思考)、アウトプットが行動(思考の再現)なわけです。
知識インストール型の学習と呼んでいます。
どちらもメリットとデメリットがあります。
好みの問題もあります。
循環型学習のメリットは視点が増えること=見えなかったことが見えてくること≒気づかなかったことに気づくこと≒盲点が消える(※盲点そのものはなくならず、却って増えますが)
デメリットはプログラムの画一化がインタラクティブであるが故にしづらいこと。すなわちプログラムの主催者側が身につけさせたいことが、身につけさせたいデザインのままで受講者に届かないこと。
受講者の学習深度が一定ではないということです。
知識インストール型のメリットは、一度に大量の受講者に対してプログラムを提供できます。均一化・画一化が容易です。e-learningやサテライトシステムなどが代表例です。
デメリットはインストールする知識はすべて「過去」のものである、ということです。
これから出現する未来に対して、過去に起きた出来事の記憶は意味を成しません。
知識=情報は現在起きている状況と生成されていく問題の相乗効果で情報が発生した瞬間に形骸化します。
確認ですが、循環型学習=善きこと、知識インストール型学習=悪しきことではありません。両方ともとっても大切なこと。
ではなぜ僕は循環型学習をファシリテートするかといえば、こんな理由を持っています。
小・中・高・大学等の教育には、「満点」が存在します。
100点満点。5段階中の5。優・良・可・不可の優。
テストは100点を獲得することを目指して勉強します。
100点満点のテストに「2800点」と記されることはないわけです。
ですが「学生」という世界の住人から「社会人」という世界の住人になると、こうはいきません。
パラダイムシフトが起こります。
我々が暮らす社会には、殊、ビジネスの世界には「満点」が存在しません。
100点とれればいい、という論理が存在しません。
何を以って100点とするかを自分たちで考え、決め、仮説を立て、検証し、実行する必要があります。
そうですね?
それまでは満点が設定されていた世界で暮らしていた人たちが、突然満点が存在しない世界に放り込まれるというパラダイムシフトが起こるわけです。
そうなると、過去の情報≒知識はあてになりません。
大切なのは今ここで何が起きているかを認識し把握するための視点をもつこと。
自分の未来がどうなっていたいか、ビジョンを描く(想像&創造する)力をもつこと。
それらを聴き、伝える力をもつこと。
こういった視点や力を持つためには、身体性を伴う必要があります。
意識している世界だけではなくて、無意識の世界にアクセスする必要があります。
これらを体験と対話で行うのがアドベンチャーラーニング、というわけです。
「やったこと、それに伴う強烈な感情は忘れない」という原理原則を生かした学習方法です。
「強烈な感情」は無意識に働きかけます。
意識では忘れていても、無意識には残っています。
それを利用した学習方法なわけです。
屁理屈?
まあね。
もっと知りたい人は、メールください。
会ってお話しましょうー。