【質問】
保守的な特に中年以上の社員に、会社の目標(ビジョン)の接点を見い出せるようにするには?(本気度UP作戦!)
(埼玉県:S.A.さん)
【答え】
保守的ってどんな感じっすかね。
安易に想像しちゃうのは、「変わりたくない、あとちっとで隠居なんだから、無理して新しいことやりたくないんだオレは。」と顔を下に向けているオジサンオバサンのことでしょうか?
僕だったらこうします。
相手にしない。
と、切り捨てちゃうわけにはもちろん行きません。
原因を「中年以上の社員」ではなくて、「わたし」の中に見つけに行きましょう。
「原因は中年以上の社員の中にある」と仮定すると、何かの取組みがうまくいかなかったときに「あいつらが悪いんだ。」という他責になります。
そうではなくて、「原因はわたしにある」と仮定すると、実行、検証する際にその取組みがうまくいく・行かないに関わらず「そうか、この取組み(行動)を選んだわたしが悪いんだ」という自責になります。
この場合の「自責」はいわゆる「自責の念」の自責ではなく、自分に責任があるんだ、という自立した個としての自責です。
その前提に立ったとして、話を続けます。
まず、目的と目標とビジョンは違います。
目的は「なんのためにやるか」
ビジョンは「我々が希望するありたい姿」
目標は「だからいつまでにどこまでやるか」
戦略は「どのようにやるか」
戦術は「何をするか」
計画は「いつまでに何をどうするか」
会社のビジョンは、「Vision」になっていますか?
目をつぶったときに、それほど遠くない未来の会社の姿がありありと、そして生々しく鮮明に映像として浮かんできますか?
ビジョンとは目に浮かぶもの。
言葉と映像と感情で表現されるもの。
1年後のビジョン、3年後のビジョン、5年後のビジョン。
1年後、会社(チーム)はどうなっていますか?
1年後の今日、あなたは何のために仕事をしていますか?
どんな仕事をしていますか?
どこにいますか?
手には何を持っていますか?
立っていますか?座っていますか?
チームのメンバーは何をしていますか?
どんな表情で何を話していますか?
そのときの匂いはどんな匂いですか?
何が聞こえますか?
何に触れていますか?
何を味わっていますか?
何が見えますか?
何を考えていますか?
この映像について、中年社員と話をしてみましょう。
「彼らにビジョンはない」って?
大丈夫、盲目でない限り、ビジョンは誰にでも見えます。
2012年1月16日(3年後の今日)のビジョンを観ましょう。
何が観えますか?
スケッチブックとクレヨンを用意して、絵を描いてみましょう。
下手でもいいです。何が描いてあるかわかればいい。
それでも自信がなかったら言葉で注釈を入れましょう。
わたしが本気だから、相手が本気になります。
わたしが中途半端だから、相手が中途半端になります。
わたしが彼らのために仕事をするから、彼らがわたしのために仕事を始めます。
繰り返しますが、ビジョンと目標は違います。
ビジョンは言葉と映像と感情で表現され、目標は数値で表現されます。
まずはあなたがビジョンを描き、それを相手に伝えましょう。
コメント