12月13日に、チームビルディングカンファレンスなるものを開催しました。
例によって(?)たくさんのご質問をいただきましたので、回答コーナースタート!
Q1.学校におけるファシリテーターのあり方
A1.のっけから質問になっていませんが(笑)、きっと学校という場で、教員はファシリテーターとしてどんな心持でいればいいんでしょうか?という問いという解釈をしちゃいます。
あり方ね。
僕は「あり方」っていうのは「自分と他人に対する態度や姿勢」という風に考えています。
「あり方」なんて目に目えないし。
少し乱暴ですけど、1ヶ月ほど前にとある方と交わしたメールの文章をそのまま転載します。
以下、いただいたメール。
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長尾 様
ご丁寧にメールありがとうございます。
こちらこそ、過日はお世話になりました。
チームビルディング・ファシリテーターのよきお手本を目の当たりにできて、
大変勉強になりました。
ありがとうございました。
ところで、あの時、長尾さんは
「ファシリテーターはやり方ではなく、あり方が大事だ」
とおっしゃっていました。
確かに、長尾さんはお若いのに老練なものを感じさせるところがあったと思いましたが、
我々の業界でよく使われる「あり方」って一体なんでしょうか?
よく聞く割には、どうもきちんと説明できる方にお会いしたことがありません。
(「あり様」と言ったり、「Being」といったり、言葉を変えるだけで説明にはなっていない人が多い)
長尾さんは、どのように定義されますか?
よろしければ、後学のために教えていただければ幸いです。
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そして、ここから下が僕の返信です。
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僕は「あり方」や「Being」はこんなふうに定義しています。
「自分と他人に対する姿勢と態度」
あり方は言葉で説明されることを得意としていません。
目には見えず、形として存在することも少ないからです。
しかし、我々は「あり方」を感じています。
例えばMさんからいただいたメールの文章から、Mさんのあり方を僕は感じ取ることができます。
僕に対する態度や姿勢を感じ取っています。
向学心や好奇心、興味や関心から、「あり方」が何なのか、ということを誠実に尋ねようとする態度。
その結果、どのような形であれ、僕が応えた僕なりの答えを、向さんなりに受け止めて解釈し我々(Mさんと僕です)のこれからの成長に活かそうとする姿勢。
決してあの体験会の時間で、僕があり方とは何か、について説明しなかったことを批判するでもなく。
「長尾の言うことなんて、大したことない」と無視をするわけでもなく。
こんな風に、僕はMさんのあり方を感じています。
あり方は存在ですから、ある・ないでは語れません。
もうすでにあるから。
でも目には見えません。
行動となって目に見えますが、それはすでにBeではなくDoです。
このへんの話、大好きです。
またじっくりお話しましょー。
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というのが僕のあり方論。
でね、学校における、ということなので、学校には複数の先生がいますね?
職員室というチームで「教育活動」を日々実践されているわけです。
そのときに求められるのは、「フィードバックをする・もらう勇気」だと思っています。
具体的に言うと、休み時間や放課後、「今日さ、子どもにこんなことを話したんだけどどう思う?」って同僚や上司・部下に尋ねられる勇気。
それに対して、「それってさ、私は○×だと思うよ。」と伝えられる勇気。
申し上げておきますが、くれぐれも「評価する・される」ということではないですよ。
「フィードバック」です。
で、この勇気はどこから来るかといえば、よい人間関係と信頼感、自己肯定感と自己開示からなんですよね。
だから僕は職員室のチームビルディングからまず始めよう!と吠えているわけです。
あ、あとね、「楽しむ」って姿勢がとても大事だと思うんです。
「ファシリテーターとはこうあらねばならない!」になった途端、自分もつまんなくなっちゃう。
いいじゃないですか、自由で。
やりたいようにやりましょうよ、大丈夫だから。
のびのびといきいきと、大失敗しながら前を向いてさ。
この話は収拾がつかなくなるので、今日はここまで。