6:00起床。
疲れは体に残ったままだが、今日中にかたをつけないと何も始まらないのでおもい体に鞭打って動き始める。
昨夜(4時間前)に積み込んだ荷物を降ろして、本厚木駅に助っ人1号を迎えに行く。
その足で青戸へ。
マンションには助っ人2号も来てくれて、いよいよ運び出しも佳境へと向かうのだ。
冷蔵庫・洗濯機・クラビノーバを助っ人1号2号に運んでもらう。
僕は細かいものをとにかくダンボールに詰め込んで、運び出す。
さすがに助っ人の力は偉大で、あっという間に片付いていく。
人間はすごいなあとこんなところでしみじみ思う。
ひとりではできないことも、力を合わせればできてしまうのだ。
人間はすごい。
そんなことを作業を続け、午前中には運び出しを終える。
片づけをしていたら、相棒がこつこつと貯めていたであろうへそくりらしきものが棚から出てくる。
小銭だけで6000円近くある缶を発見し、馬鹿のように喜びながらそれを手に近所のラーメン屋で昼食をとる。
支払いは当然すべて小銭である。
お店のおばさんに「実は引越しをしていて、片づけをしていたら・・・」と事情を話しつつ、3000円近い支払いをすべて100円と10円で済ませる。
お金を払ったことに安堵して、僕はその缶を自分たちが食べていたテーブルの上に置いてきてしまい、慌てて後で取りに行った。
15時に不動産屋が最終確認に来るので、それまではひたすら掃除をする。
といっても普段から相棒がぴかぴかにしてくれていたので、それほど苦労はしない。
掃除機をかけて、雑巾で拭いて、廊下とベランダを掃く程度。
14時には掃除も終わり、何も無い部屋に転がりながら心強い助っ人どもと馬鹿話に花を咲かせる。
そうこうしているうちに不動産屋の立会い検査も終わり、異常なしで釈放。
助っ人2号は青戸で解散し、彼女とデートへ。
助っ人1号はそのまま新居へ。
僕はまたも必殺運転人と化し、トラックは首都高を抜け神奈川へ。
予定通りの時間に新居へ到着する。
新居にはからだの調子も戻ってきた相棒と、相棒の友人・ゆみこ、そして助っ人3号であるケイが来てくれていた。
すっかり体力の落ちていた僕はへろへろになっていたけど、ゆみこやケイがいてくれてまた新たな力が湧いてくるのであるが、いかんせんへろへろであることにはかわりがないのだ。
クラビノーバ(電子ピアノ)を2階に運ぶ、ということになり狭くて急な階段を運びつつ登っていくのだが力がでない。
ああでもない、こうでもないと騒ぎながら何とかそれぞれの物体をそれぞれの場所に配置する。
なんとかひとまず終了である。
助っ人たちを見送って、最後の一仕事をする。
今度は親父に借りたトラックを静岡の実家に戻しに行くのである。
トラックに相棒と助っ人1号を乗せ、途中助っ人1号を下ろした後ひたすら西へ向かう。
246から469に抜け、御殿場・裾野を抜け富士市へ。
時間は21時を回っていた。
実家に着いたらすぐに母の乗っていた車を借りて厚木に戻る予定だったが、親父が腕を振るった料理の数々がテーブルに並んでいて、そのまま23時過ぎまで長居をしてしまった。
野菜や米、乾物の類をお土産にもたされて、厚木に戻る。
御殿場へ抜ける山道は雪が舞っていて、ハンドルは不吉な軋み音を立て始める。
が、なんとか引越しが終わった安堵感と満腹感に包まれた僕の体は、眠気に包まれ始める。
眠くて仕方が無いので、不本意ながら相棒にハンドルを握ってもらうことにする。
気づけば時間はもう2時を回っていた。
「2日間もお風呂入ってないけど、いいよね・・・。」と泥のように眠る。
明日からは細かいもろもろの手続き作戦と修理作戦がはじまる。
割と嫌いではないが、どうなることやら。