新居に越してからの移動の車中では、いつもラジオを聴いている。
急遽借りた車には、MDやCDを聞けるオーディオはついていなくて、AMラジオだけが聴けるという状況なのだ。
とはいいながらも、昔からAMラジオはよく聴いている。
耳から入ってくる情報が、FMラジオの音楽番組よりもAMラジオの情報番組のほうが多くて「ためになる」場合が多いからだ。
ニッポン放送。
ライブドアの株取得で取り上げられているこの短波ラジオ局が、僕のいちばんのお気に入りである。
TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送と、僕らの世代の「DJ」を生んできたのはAMラジオ局なのだ。
父親は大工であり、実家の敷地には工場がある。
「こうじょう」ではなく「こうば」だ。
工場からいつも聞こえてくる音は、木を削ったり釘を打ったりする作業音以外に、ふわふわとニッポン放送のアナウンサーの声が聞こえていた。
小さい頃からそんな風にして耳に馴染ませていたものだから、大人になってからも飽きずに聴いている。
朝・昼・夕方と、看板となる番組はすべて生放送だ。
生だけにいろいろなハプニングがあり、またハプニングが起こりそうな緊迫感があって聴いていて飽きない。
日曜日の競馬中継は別だけど。
4年ほど前に一度だけ湘南地方のコミュニティFMに出演したことがある。
「冒険教育について」というテーマで、進行役の女性と10分間ほど問答する、というものだったけど、ブースに入ってひたすらしゃべるだけの空間は、とても奇妙な感覚に包まれていた。
マイクの向こうには、きっと何十人かの人が耳を傾けているんだろう。
コミュニティFMだからきっと何十人という単位で済むんだろうけど、これがニッポン放送ともなれば何十万と聴取者がいるんだから有楽町のブースはどんな雰囲気なんだろうと気になるところです。
朝方の情報番組をやっているエコノミストの森永卓郎氏なんかは、きっとそれを楽しんでるんだろうな。
人に影響を与えるということ。
これからの僕の仕事で軸にすべきことがら。
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