久しぶりの休み。ムスメに起こされる。
ムスメは大抵明け方から目を覚ましている。時計を見ると4時だったり。そんなとき相棒は「目が覚めたのはマボロシなのよ~」とばかりにお乳を与えてまた眠りの世界に戻してあげている。
そして7時くらいになると、ぱっちりおめめを開けて僕の顔をぴったんぴったん叩いて起こしてくれる。
「休みなんだからもっと眠らせてくれよ~。」と3秒くらい考えた後、「休みなんだから朝から遊ぼうぜ~。」と考え直す。
僕ら家族は今文字通り「川」の字になって寝ている。「相棒・ムスメ・僕」の順である。時として僕がムスメを押しつぶしてしまいそうになることにもあるので、「ムスメ・相棒・僕」の順になることもある。
義母がムスメのためにすばらしいお布団を買ってくれたのだが、使っていない。3人で合宿しているようで楽しい。
ムスメとじゃれている間、相棒は洗濯をしている。そうこうしているうちに僕はまたうとうとしていく。ムスメは僕の傍らでひとりで遊んでいる。
少し遅めのお昼ごはんは相棒特製のフレンチトーストだ。相棒もムスメに離乳食を与えながら3人で一緒に食べる。我が家の食卓は四角いテーブルではなくて巨大な「ちゃぶ台」なので、3人並んでもぐもぐするのです。文字通り角がない。
パソコンに向かって事務仕事を少しだけ片付けた後、予定通りでかけることにする。パスポートを受け取りに行く。パスポートセンターは大型スーパーの6階にある。そして相棒の実家へ。義父と義母の金婚式を祝うため、お土産にケーキを買う。
そんな休みを終えた僕の顔には、ムスメにひっかかれた傷が3ヶ所。
ひりひり痛いが、満たされている。