仕事で都内をうろうろ(遊んでいるわけではありません)していたら、相棒から携帯にメールが届いた。
「ムスメがたくさん吐いた。ぐったりしているのか眠いのかわからない。」とのこと。
目の前が真っ暗になった。ちょうどその時は打合せの最中で、こっそり携帯を覗き見した。
目の前が真っ暗になった。
心臓はバクバク言い始めて、口はからからになって、どうしていいかわからなかった。
とにかくかかりつけの小児病院に連れて行くように、と返信する。
僕は次の打合せ場所に移動する。
深呼吸を1度する。とにかく打合せに集中して終わらせてから、相棒に電話をかける。
1回かけて出ない。2回目かけても出ない。想像は膨らむ。
少し時間をおいて3回目の電話をかける。
出た。
「今ね、病院が終わって家に帰るところ。考えられるのはお腹の風邪だって。今は元気にしているよ。」
ほっとして、涙が出てきた。
親ばかと言われようが何と思われようが構わない。
たかがお腹の風邪、かもしれないけれど、相棒と僕にとっては今世紀最大のピンチだったのは確かなのだ。
ムスメは今まで順調に育ってくれていて、熱を出したこともない。せいぜい脂漏性湿疹がでたくらい。
帰りの道すがら、いろいろなことに思いを寄せる。
僕は5才の時に小児ネフローゼという腎臓の病気に罹り、10ヶ月ほど入院をした。原因不明の機能障害の病気で、当時の治療はステロイド剤を使ったホルモン治療と絶対安静。僕は実家から40キロ離れた県立のこども病院に入院することになる。
そしてステロイドの投薬。副作用。退院してからも、月に1度の通院を中学生まで続けた。その間の再発はゼロ。入院していた頃、僕と同室だった「かずちゃん」は、僕が4年生の時に同じ病気で亡くなった。
親父とお袋は、何を感じていただろう?やっぱり涙が出た。
僕は相棒と連絡がつかない間、ずっと自分を責めていた。論理的に考えれば、自分を責めても状況は何も変わらない。でも、「土曜日に無理して遠出させたせいだ」「あの時葉っぱをむしってそのままの手を舐めてたな」「昨夜僕がろくに相手してやらなかったからだ」「お風呂に長くつかりすぎたからだ」と責めた。
きっと親父やお袋もそうだったろうと思う。子を持って初めて知る親心、と言う言葉の意味がきちんとわかった。
父さん、母さん、ありがとう。あなたたちのおかげで、僕はこんなに元気です。
相棒よ、疲れたろ?でも大丈夫。2人で力を合わせればなんとかなる。なんとかしよう。いつもがんばっているんだから、ムスメもそれに応えてくれるはず。
ムスメよ、生きてさえいてくれればそれでいいからね!
風花ちゃん、大変でしたね!
昨年学校にいたとき、担任してた子がいきなり吐いてびっくりしたことがありました。やはりお腹の風邪が流行っていたので…f^_^;
これからの季節、湿気やら暑さやら大変ですが、負けずに丈夫に育ってくれるといいですね、ふぅちゃん!(≧▽≦)
投稿情報: ゆうゆう | 2006年6 月 9日 (金) 23:34