僕の親父は、料理が得意だ。
得意と言うよりも、むしろ好きだ。
料理が好き、というよりも美味しいものが好きなんだろうと思う。
だって、料理のプロセスそのものの質は高くないし(調味料を計る、ということをしない)、器はどうでもいい(サラダなどボウルごと出てくるときがある)。
でも、出てくるものは美味しい。
地のもの、旬のものを使っているので、特に美味しく感じる。
「今朝掘ってきた芋だ。」とお土産に一袋手渡された。
相棒が作った芋の煮っ転がしは、きちんと芋の味がした。
水と、土と、空気はやっぱ大事だな。
それがないと「いい人」が育たないから。
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