結局、というかやはり、というかブラジルには負けてしまった。
奇跡は早々起こることがないから奇跡なのだ。
そもそも、僕は試合をオンタイムで見るつもりはなかった。
翌日には大事な商談が控えているし、体調を整えたいのでいつもより少しだけ早めに眠ったくらいだ。
でも、4時10分に目が覚めた。唐突に。
今日は僕の実家に戻っているので、家族を起こさないように居間へ。
そっとテレビをつけて、0-0の試合を眺める。
玉田が決める。
嬉しくて布団で眠っている相棒に、小躍りしながら報告に行く。
「た、たたたたたまたまたまだが決めた!」
前半ロスタイムに同点にされ、逆転され、追加され、ダメを押される。
かなわない、と僕は思う。
選手たちも、顔と体が「かなわない」と思っているように見えた。
サッカーにおける重要な個人の能力って、なんだろうと考えた。
・90分間走りきれること
・体をつかってボールを止めること
・蹴りたいところにボールが蹴られること。
・何をしたい、してほしいか相手に伝えること
この4つがブラジルは優れていた。
どの得点シーンも、力んでいない。「流れるように」得点していた。
成長には時間がかかる。
成功を追えば、失敗する。
何年かかってもいいから、じわじわと強くなってほしい。
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