あっという間に船はレインボーブリッジをくぐり、晴海埠頭へ着いてしまった。
西の空は稲妻が光り、大粒の雨が僕らを歓迎してくれた。
チームは解散し、僕は家に帰る。
電車に乗って、上海に比べたら秩序のある東京の街中を抜けて、厚木まで。
1週間ぶりのムスメは、歯が生えて、つかまり立ちができていた。僕のことは忘れておらず、玄関で満面の笑みで迎えてくれた。
「父ちゃんどこ行ってたんだよ~。ひさしぶりじゃないの~。」と顔をくしゃくしゃにして僕を見つめる。
日焼けと体の疲れが心地よい。足元が揺れていないのが逆に気持ち悪いくらいだ。
久しぶりにムスメとご飯を食べる。
久しぶりにムスメとお風呂に入る。
そして久しぶりに相棒を抱きしめる。
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