皆さんの助けが必要です。
障害者は、大地震やその他大きな災害が起こった時、状況を把握したり、避
難場所への移動ができません。そのような時、皆さんの助けが必要です。
【災害時に障害者が困ること。】
*正確な情報を受け取ることができません。(聴覚障害者や知的障害者など)
*周囲の状況が把握できません。電柱や塀の倒壊、道路の亀裂などがわかりま
せん。(視覚障害者、知的障害者)
*自分の意思をうまく伝えられません。(聴覚障害者や知的障害者など)
*パニックに陥ってしまうことがあります。
*避難場所まで移動できません。
体育館での生活が困難です。
車椅子など肢体不自由者や視覚障害者は、避難者で混雑する状況では動きが
とれず、トイレにもいけません。ご理解と援助をお願いします。
*正確な情報を教えてください。
*意思を伝えられない人がいますので、簡単なコトバで、文章は短く切ってや
さしく話しかけてください。
*周囲の状況がわかりません。
*安全な場所までの避難ができません。
*車椅子や視覚障害者は、移動できません。奇声を発することがありますの
で、避難場所での生活が困難です。
【避難誘導及び援助の仕方】
1. 視覚障害者の場合
*どこに逃げれば安全か、教えてください。
*家の周りの状況を教えてください。
*避難場所まで誘導してください。
*誘導の仕方
1.肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
2.視覚障害者を押したりひっぱたりしないでください。
3.誘導しているとき、周りの状況を伝えて下さい。
4.方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。(例えば、時計の文字
盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)
2. 聴覚・言語障害者の場合
*家に来られても、音や声ではわかりません。懐中電灯などで照らしてくださ
い。こちらは、笛を吹いたりして知らせます。
*ラジオの情報など教えてください。
*避難所で食事の配給などの音声情報が入りません。その内容を伝えて下さい。
*コミュニケーションの方法
1.筆談(ひつだん、紙に書いて伝える):
筆記用具がなければ、相手の手のひらに指先で文字を書いたり、空間にゆっ
くりとひらがなで字を書きながら口を大きく開いて、話しかけてください。
2.読話(どくわ):
あなたが話す形をみて、内容を理解します。私の顔を(正面を)見て、口を
大きく開いてはっきりとゆっくり話しかけてください。
3.手話(しゅわ):
手の形や表情・動きを(身振り)中心に、身体全体でコミュニケーションを
行う方法です。多くの聴覚障害者が使う方法です。覚えるとなかなか楽しい
面もあります。講習会、手話サークルなどで、少しでも覚えていただけると
大変助かります。その他、身振りで伝わる場合も多いです。また、話し手の
表情も言葉のうちです。
4.ファックスなど:
電話回線が使えるときは、ファックスで連絡をしてください。電子メールも
有効な伝達手段のひとつです。
*全ての聴覚障害者が手話をするわけではありません。
3. 肢体不自由者(車椅子など)の場合
*家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思
われます。水や食料の配達をお願いします。
*エレベータが止まると、他の階に階段を使っていくことができません。援助
者が複数必要です。
*車椅子の押し方や、避難の方法は、障害者(及び家族)と相談してください。
*見た目では、ハンディがあるとわからなくても、呼吸器や内臓に疾患がある
人や、膀胱や直腸に障害のある人などもいます。そうした人が困っていた
ら、緊急連絡先に連絡して、その後の対応に協力してください。
4. 精神障害者・知的障害者の場合
*パニックに陥っているときは、「大丈夫」「安心しなさい」とか、「助けに
来たよ」と声をかけ、安心・落ち着かせてください。
*現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れ
て行ってください。
*話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。話は短く
切って、一問一答のように確認しながら話してください。
*できるだけ早く、家族や作業所に連絡を取ってください
がんばろう。
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