Akira Web Journal

スカウトもとい勧誘。

家族でショッピングモールを歩いていた。

ムスメはベビーカーに乗ってうきうき、相棒はウィンドウショッピングにうきうき、僕は久しぶりの家族の時間にうきうき。

知らない女性に声をかけられる。「ちょっとよろしいですか？」

何事かと振り返れば子ども専門の芸能プロダクションのスカウト。「おお、さすがわがムスメ！」と喜ぶこと4秒、5秒目には頭に警戒信号が鳴る。

話を聞けば、スカウトと言うよりも、勧誘であった。後日電話をもらって詳細を、とのことでその場はいったん終わる。

そして僕らは考える。結論は考えるまでもなく出ているんだけど。

「お子様の記念に、登録してみてはどうですか？」という言葉がとても引っかかっている。

「お子様の記念じゃなかろうよ、親の記念だろうよ。」と思う。だってお子様なんにもわかっていないからだ。記念だろうとモデルだろうとゲーノーカイだろうと、ムスメには一切関係ない。彼女は今、クウ・ネル・アソブにひたすら忙しいのだ。

もうひとつ考える。僕らのムスメはまったく知らない人から「カワイイ」と思われている。それはそれでバカ親としては大変嬉しいことです。

がしかし、「まったく知らない人が僕らのムスメを『カワイイモノ』として見ている」という客観的な事実があることに、とても怖さを覚えた。

今までムスメは僕の家族という世界で生きてきた。世界を広げても僕の友人たちを取り巻く世界で、だ。

でも現実はそうではなかったらしい。僕らの世界に外の世界が無理やり入り込んできたように思えて、怖い。

じゃあムスメを僕らの世界から出さなかったとしたら、僕はバカ親の何者以外でもなくなってしまう。

守ってあげなければならないけれど、自分で自分の心身を守れるムスメに育てるのだ、僕らは。

しかし腹立たしいのは、スカウトの女性が「お父様は芸人さんですか？」と真顔で尋ねたことだ。

オレは芸人じゃねー。ファシリテーターだ！

仕事。

午前中、藤沢で用事を終えて車で天王洲へ移動する。国道１号を通って首都高狩場線へ。大井南で降りて目的地へ。郵船ビルの地下に車を止める。

蒸し暑くてたくさんの汗をかきつつクライアントのもとへ。冷房が心地よく設定されていて、眠くなってしまう。

帰りの３号線は不思議なほど空いていて、天王洲から自宅まで１時間かからずに着いてしまった。

ブログ再考。

もときっつぁんから電話がかかる。

ほぼ1年ぶりに話す宮城の友だちだ。

最近の僕のジャーナルの無更新ぶりに不満を漏らしている。

ごもっとも。

書きたいなあ、と思いつつこのジャーナルを書く時間を他のことに使いました。

でも電話で「２～３日中にまとめて書きます１ヶ月分。」と約束をしたので、約束果たしたぜ、もときっつぁん。

読んでくれている人がいるということは、ありがたい。

僕以外の誰かが、どこかでいろんな形で僕を思ってくれていることが、ありがたい。

僕の世界が広がるにつれて、僕を必要としてくれている人もしくは僕がサーブすべき人に今までのようにたくさんの時間をさいて向き合えなくなり始めている。それも僕の選んだ結果なので、許してくださいね。

iPod。

車を新調（といっても中古車ですが）した事に合わせて、iPodも買う。今の車はCD/MDデッキを付けていて、車の中はMDで溢れている。

FMトランスミッターがあれば、充電しながらiPodを聴ける、ということなのでそれはいい買ってしまえとばかりにネットショッピングしてしまう。電気屋さんに足を運んでいる暇がないので、ネット通販はとても便利です。

さて次の問題はMDの音声データ（100枚ほど）をPCに音声入力することなのだが、そのためのツールを買って実験しているもののなかなかうまく行かない。

さてどうなることやら。

車を買った。

車を買った。今の車は相棒の友だちのマホコから格安で譲ってもらったわけだが、エアコンの不調が目立つようになってきた。

おまけにムスメが生まれたことにより移動に伴う荷物の量が増えてしまい、今のハッチバックではいかんともしがたくなってきたのだ。

かといって、我が家は家訓によりローンを使って買い物をしない。カードを使ってもリボ払いなどもってのほかなのだ。買い物はすべてキャッシュで。

という家訓に乗っ取り、現金で買える範囲の車を選ぶ。

乗りたい車はたくさんある。僕はオトコノコなので（オトコノコの皆さんわかりますよね）車が好きだ。車が、というよりもエンジンとタイヤとハンドルとシートがついている物体が好きだ。

ポンティアックのﾄランザム（ファイヤーバード）、70年代のマスタング、アストロ、ユーコン。ランクルにパジェロにデリカ。ヨーロッパ車はボルボとスパイダー以外は興味はない。あ、タスカンだけは別かな。基本的に車は傷がつくもの、丈夫なものというのが価値の軸だから、フェラーリやジャガーやプジョーといった「オシャレな」車は興味ないのです。

とはいうものの、独身だったら、間違いなく以上の選択肢から選んでいた。

ちなみにこれまでの車の系譜はサニートラック（実家の車）→マークⅡ（親父のお古）→ブルーバード（てっちゃんの友だちから3万円で買った）→デリカ（友だちのおじさんから10万円で買った）→マーチ（おじいちゃんのお古）→RVR（マホコから格安で買った）。

しかし、今は違う。オレはとうちゃんなのだ。

よって選んだのは日産のセレナ。この3週間悩みに悩んで見積もりを取るにとった挙句、近所の中古車販売店で、購入を決意する。去年の夏、オルタネータ（発電機）が壊れたとき、結局頼ったのは近所のディーラーだったからだ。

5ナンバーで1600cc（経済的で）、ワンボックスでスライドドアで（荷物が詰めて乗り降りしやすくて）、オートマで（相棒も運転がしやすくて）。2年後には乗り捨てる予定で買ったので、2年後にはまた車選びの楽しみが待っている、と思うと今からわくわくしている

己を知る。

足柄で泊まりの仕事。チームビルディング。

残念ながら雨なので、室内で活動する。

スパイダーズウェッブ、2時間40分の死闘、52回の挑戦。

「やりきる」をしたときに気付くことは多い。

「やる」と決めたときが「できた」ときなのだ。

僕らにはすごい力があることを、きちんと知るべきだ。自己・他者に向けた「信」はそこから生まれる。

「わたしができて、あなたもできている。だから我々はできている」ということを感覚として得ること。

足を地面に着ける事、でもある。

今日の出来事。

ムスメの8ヶ月検診に同行する。

近所のかかりつけの小児科医。優しそうなおじいちゃん先生である。

受付をして、熱を測って、身長・体重を測って、胸囲と胴囲と頭囲を測って、触診と内診を受けて、はい注射。

泣き叫ぶムスメ。

彼女が僕らの庇護の下を離れる日は間近。

今がとても大事なので、今をとても大事にする。

子育てって毎日の積み重ねなんだな。

僕は仕事で家を空ける事が多い。ムスメは必然的に母親と過ごす時間が多い。

僕は父親として少しだけ客観視できる立場なので、このところその積み重ねの大事さを感じる。

同時に積み重ねのよさも感じる。

積み重ねのよさは「無理をしないで済むこと」だ。

自然体でいること。

カビ。

夜、涼しくなってから相棒の実家から自宅へ戻る。

しばらくぶりの自宅は空気が澱んでいた。

家も人がいないとだめなんだな。

相棒が悲鳴を上げる。何事かと思うと押入れがカビでびっしりだった。

掃除好き・きれい好きの相棒にとっては、気も狂わんばかりの状況だったと思う。

しかも相棒はハウスダストアレルギーを持っているのだ。

ムスメを相棒に預けて、２階に避難させて赤・黄・緑の色とりどりのカビをふき取る。

除湿機を買おう。

父帰る。

あっという間に船はレインボーブリッジをくぐり、晴海埠頭へ着いてしまった。

西の空は稲妻が光り、大粒の雨が僕らを歓迎してくれた。

チームは解散し、僕は家に帰る。

電車に乗って、上海に比べたら秩序のある東京の街中を抜けて、厚木まで。

1週間ぶりのムスメは、歯が生えて、つかまり立ちができていた。僕のことは忘れておらず、玄関で満面の笑みで迎えてくれた。

「父ちゃんどこ行ってたんだよ～。ひさしぶりじゃないの～。」と顔をくしゃくしゃにして僕を見つめる。

日焼けと体の疲れが心地よい。足元が揺れていないのが逆に気持ち悪いくらいだ。

久しぶりにムスメとご飯を食べる。

久しぶりにムスメとお風呂に入る。

そして久しぶりに相棒を抱きしめる。

3日目。

船（ふじ丸）に乗って日本へ帰る。目指すは晴海埠頭。

秩序の無い上海は、やはり海上（河口近くだけれど）も秩序はない。船は警笛を鳴らしてタグボートを従えながらしゅんせつ船や漁船を蹴散らしていく。

台風4号の影響で、船は揺れる。今回の僕のチームは24人。

「短期間でリーダーシップを学ぶ」ことが僕の仕事。プログラムが本格的に始まる。