年末にどうしようも我慢がならなくてEOS Kiss Digital Xというデジタル一眼レフカメラを買ってしまった。
事の発端はこうだ。
12月、相棒の同級生の結婚式が野毛山公園近くの式場でつつがなく執り行われた。
僕と風花は、披露宴に出席する相棒を野毛山公園と動物園や図書館で待った。
宴が終わる頃、式場を訪れると相棒が相棒の友人たちと現れる。
そしてとある友人の御主人がカメラマンであり、その日も式や宴の様子をカメラに収めていた。
知る人ぞ知るが、僕は報道カメラマンの不肖・宮嶋茂樹氏の熱烈なファンである。
2年前には氏の写真展に赴き、著作物(写真集)を購入し、本人からサインまでいただいたことのある身であり、少なからず「映像」「写真」というものに常々興味を抱いていた。
写真は動画と違うのは、その人が見たその「一瞬」がそこに残されているということにある。
僕の視線。
誰かの視線。
ファインダー越しに切り取られたその風景は、「それを見る」という明確な意志と意図を持つ。
「事実」が残るのである。
そして、その宴の後に、プロカメラマンである近藤氏に家族での写真を撮ってもらう。氏のカメラがキヤノンかニコンは忘れてしまったが、後日データで送っていただいた写真は、それはもうすばらしいものだった。
すばらしいので年賀状に使わせてもらったほどだった。
そして、やはり一眼レフカメラがほしいものだ、と痛烈に思ってしまったのである。
一眼レフと、そうでないカメラの大きな違いは、「レンズを交換できるか、できないか」ということに尽きると思う。
レンズを交換することで、写らないものが写ったり、写るものが写らなかったりする。
冗談抜きで、髪の毛の一本一本まで写しこむことができるのだ。
と、いうわけで。
一眼レフでばしばしムスメおよび相棒をとりまくる。
素人なので質より量なのだ。
その結果撮れた今までのところのベストショットがこれ。
自己満足ですけど、悪くないね。
僕の実家の八幡神社に初詣に行って、自分の胸の高さほどもある石段を自力で登りきってやったぜ、という顔をしているムスメである。
blog用に画素を5分の1に落としてあるけれど、元データの画像はまさに完璧な一瞬を切り取っているのである。
ちなみに2枚目の写真は、賽銭箱の向こうで参拝を受けるムスメであった。