わかってしまったことがある。
やりたいことだけを熱心にやろうとすれば、なんだか「食えて」いけるようだ。
逆に、やりたくないことややらなければならないことを熱心にやろうとすると、「食えて」いけないようだ。
「働く」ってそういうことなんだな。
« 2007年2 月 | メイン | 2007年4 月 »
わかってしまったことがある。
やりたいことだけを熱心にやろうとすれば、なんだか「食えて」いけるようだ。
逆に、やりたくないことややらなければならないことを熱心にやろうとすると、「食えて」いけないようだ。
「働く」ってそういうことなんだな。
相棒が相棒の親友たちと出かけることになりました。
16時過ぎに出かけて、22時過ぎに帰宅する予定。
僕は自宅でムスメと2人きりで相棒の帰宅を待ちます。
相棒が玄関のドアを出たところからムスメは泣きはじめます。
「靴を履かせろ、そして私を外に出せ、母親の後を追わせろ!」と泣きますが僕はやさしく諭します。
「もう無理だよ、帰ってくるまで、父ちゃんと2人きりだよ。」と。
ムスメは理解してくれたのか、あきらめたのか僕の手を引いて居間に戻ってくれます。
特別な何かをするわけでもなく、淡々と時間を過ごします。
いつもの親子番組を見て、歌をうたって、踊ります。
それが済んだら夕食の支度。
ムスメは僕の足元にまとわりつきながら、つまみ食いをせがみます。
ちゃぶ台に二人で肩を並べて座って、いつもの通りの夕ご飯。
洗い物をしている間、ひとりで遊んでいます。
そうこうしているうちにお風呂の時間。
2人で素っ裸になって歌をうたって踊った後、お風呂に入ります。
ムスメの体を洗って髪を洗って歯を磨きます。自分の体を洗う間、ムスメは歯ブラシをくわえたまま僕の背中で何かをしています。
温まってお風呂を出て、また素っ裸でしばらく追いかけっこしたあと「オッパイチョーダイ」 とねだるムスメにいつものよいうに僕のオッパイを差し出して、2階の布団へ入ります。
しばらく泣き続けます。「カーチャーン、カーチャーン、パイー、パイー、オッパイー」と叫びます。
仕方ない、ムスメにフリースを着せて寒くない格好をして表に出ます。
ムスメの耳元で、「よし、かーちゃんを探しに行こう!どこにいるかなー、かーちゃんはー」と小声でささやきながら近所を徘徊します。
20分後、ムスメは僕の腕の中で眠っています。
そーっと自宅に戻って布団に入ります。
布団に寝かせると起きてしまうので、ラッコのように僕の胸の上に寝かせたまま僕もいつのまにか眠り込んでしまいます。
こういうのって、めちゃくちゃ幸せです。
どんなことがあってもムスメは僕を必要としている。
僕もムスメを必要としている。
それがすべて。
うーん、幸せ。
言うこと聞かない?当たり前じゃないか、言葉がわからないんだから。
ご飯をちゃんと食べない?当たり前じゃないか、食べ方を知らないんだから。
泣き叫ぶ?当たり前じゃないか、泣きたいんだから。
大変だけれど、ムスメの寝顔と帰ってきた相棒のほっとした顔を見ると、やっぱり子育ては素晴らしいと思うし、 何よりも僕がムスメに親にさせてもらっているなと思います。
同時に、僕の親父とお袋もこんな想いでいたのかな、と感謝です。
日本、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカの人たちとチームビルディングの1日でした。
最近つとに思うのですが、自分の「直感」を信じたほうが僕の能力は解放できるようです。
それにしてもイタリア人のRさんは、やはりユニークな人でした。
僕のイメージするイタリア人、そのままでした。
「身振り手振りを交えた情熱的な話し方(話の内容は大したことない)」
「すぐ女性に(見知らぬ女性に)声をかける」
「権利は主張するが義務は果たさない」
「楽しければいいではないか、それが人生」
「ずるをしようと何をしようと、うまくやることが大事」
「Rの発音はもちろん巻き舌。みすたあきーるらぁ。」
義務や責任を果たす僕たちの世界で生きていると、Rさんと話すことがとても楽しくなります。
お互いにつたない英語で人生について語りました。
「お互い、この仕事をしていなかったら出会えませんでしたね。」
「そう、僕は働きたくないんだけれど、今の会社なら好きなバイクのパーツが安く手に入るからね。 でも働いていたからあきらさんと会えたんだね。」
「いろいろな国の人があなたのチームにはいますけど、うまくやっていけそうですか?」
「正直に言ってフランス人はいけすかないし、アメリカ人は威張るし、ドイツ人は暗いし。まあ、 でも日本は前の戦争でいっしょに戦ったし。みんながもう少し人生を楽に考えたらうまくいくんじゃないかな。」
僕の背後を通り過ぎる女性にウィンクをしながら僕に語ってくれました。
無理に何かを変えようとするのではなくて、まず受け入れること、 自分の中にそれを取り込むことが大事なのだなということを彼らから学んだ1日です。
わけあって、東京都内をぐるぐる歩いています。
普段は車や電車でしか「通過」しないところをとことこと歩いて眺めて回る、ということです。
四谷・市谷・飯田橋・水道橋・田町・神保町・新宿御苑・九段。
いわゆる「東京名所」みたいな場所を歩いてみると、なるほど、「通過」するだけではわからないことが多いことに気づきます。
ああ、あの会社の本社、こんなところにあるんだ。
なるほど、この町は「本」の町なんだな。
おお、この道はここに繋がっているんだ。
あれ、こことここはこんなに近かったんだ。
「知っていること」が「わかること」に変わる瞬間でした。
一人になって何かの仕事をするときには、たいてい音楽を聴いています。
僕は固定されたオフィス、というものを特に持っていないので(強いてあげるなら自宅の仕事場) ノートパソコンがあれば大抵の仕事を片付けることができます。
もちろん自宅で仕事をすることもありますが、ムスメという最大の誘惑があるので「作業仕事」はできますが「思考仕事」ができません。
できませんじゃないだろう、やらないだけだろうとの声も各方面から聞こえてきますが、「できない」というのが偽らざる心境なわけです。
「思考仕事」をするためには、外界と自分との間に蓋をする必要があります。ぱたん、と。
僕という脳みその中に入って行って、そこにあるものを見つけなければならないのです。
脳みその中に入るためにはやはり、蓋をしなけらばならないのです。
イメージとしては、この蓋を閉めると同時に脳みそのドアが開くのです。
「作業仕事」は思考を必要としないので、蓋を閉める必要がありません。家でする仕事はこの「作業仕事」が8割を占めています。 残り2割が「思考仕事」なわけですが、せっかく蓋を閉めてドアを開けたのに、閉めた蓋を強引にこじ開ける人がいます。
そう、ムスメです。
そのたびにストレスを感じます。
ほら、たった今も相棒が階下から「お散歩がてら、風花とスーパーにお買い物に行こうよ!」と声をかけてくれました。
ドアが閉じられ蓋が開いてしまいました。
でもこれは相棒が悪いのではない。
僕が悪いわけでもない。
蓋を閉めるのとドアを開けることを同時にやるのはある種の「こつ」が必要だし、ぐっと精神を集中する必要もあるからです。 それなのにせっかく閉めた蓋をこじ開けられ、やっとの思いで空けたドアを閉められてしまうと、なんだよ、と思うのが人情です。
ちなみにこの文章を書くことは「思考仕事」です。
誰かに対して何かの文章を書くことは、アマチュアであるとはいえ、言葉を選び反芻し、表現を選択しなければならず、 自分のために思考をしなければなりません。
好むと好まざるに関わらず、外の世界に向かって何かを発信する、というのはそういう責任が伴うものだと思っているからです。
僕にとっていかに「思考仕事」が大切なものなのか、ご理解いただけましたでしょうか?
さて、本題に戻ります。
蓋を閉めてドアを開けるために有効なものは音楽です。
天井の高さや空気の良さなどもポイントになりますが、それはこの際脇に置いておきます。
音楽がキーになる、ということです。
iPodという道具があるので、それに音楽を詰め込んでイヤホンを耳に入れておでこのあたりに「くっ」と力を入れると蓋が閉まります。
そして後頭部のあたりに「ぐっ」と力を入れるとドアが開きます。
ドアが開けば調子が良ければ3時間、悪くても30分はノンストップで思考をすることができます。
蓋を閉めるのに具合のいい音楽と、具合の悪い音楽があります。
同じようにドアを開けるのに具合のいい音楽と、具合の悪い音楽があります。
何が具合が良くて何が具合が悪いかはその日の僕のありようによって変わります。
今日はKeith JarrettのThe Koln Concertです。
ピアノの即興演奏です。これで蓋が閉まり、ドアが開きました。
昨日はJimi HendrixのExperience Hendrixの4曲目あたりで蓋が閉まりました。
一昨日はウルフルズのサムライソウルでドアが開きました。
このように、きちんとした意思表明のような一貫性はありませんが、何かが蓋を閉めて何かがドアを開けてくれます。
ちなみに「作業仕事」をする時にはAMラジオを聴きます。
そうです、ニッポン放送です。
音楽はやはり素晴らしいものだとつくづく思います。
投稿情報: 18:30 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
| リブログ (0)
3年ぶりにジーンズを買いました。
僕はいつも同じような格好をしているのですが、かといっておしゃれに無頓着、というわけでもありません。
春はTシャツ、ジーンズもしくはチノパンにフリース、足元はスタンスミス。もしくはスーツ。
夏はポロシャツ、ジーンズもしくはチノパン、足元はスタンスミス。もしくはスーツ。
秋は春と同じ。
冬は春にダウンジャケットが追加されます。
ああ、無頓着じゃないか・・・。
ジーンズの右ポケットに穴が空いてしまいました。
小銭やらカードやらをポケットに詰め込む癖がある僕は、不便をしていました。
気づけば小銭が靴の中に入り込んでいたり。
そんなわけで相棒に見立てをお願いして新しいジーンズを購入したわけです。
お店にはたくさんのジーンズが並んでいます。
いくつかのジーンズを適当に手にとって、とにかく履いてみます。
店員さんが「それを選ぶと思っていました!」などと言うので、「本当に心からそう思っていますか?」と尋ね返したり、相棒に 「どれがいい?」なんていちゃいちゃしてみたり。
結果、見た目も履いた感じもしっくりきたジーンズを買いました。
ポケットに穴が空かなければ、また4年は履くことになるでしょう。
投稿情報: 11:43 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)
| リブログ (0)