相棒が相棒の親友たちと出かけることになりました。
16時過ぎに出かけて、22時過ぎに帰宅する予定。
僕は自宅でムスメと2人きりで相棒の帰宅を待ちます。
相棒が玄関のドアを出たところからムスメは泣きはじめます。
「靴を履かせろ、そして私を外に出せ、母親の後を追わせろ!」と泣きますが僕はやさしく諭します。
「もう無理だよ、帰ってくるまで、父ちゃんと2人きりだよ。」と。
ムスメは理解してくれたのか、あきらめたのか僕の手を引いて居間に戻ってくれます。
特別な何かをするわけでもなく、淡々と時間を過ごします。
いつもの親子番組を見て、歌をうたって、踊ります。
それが済んだら夕食の支度。
ムスメは僕の足元にまとわりつきながら、つまみ食いをせがみます。
ちゃぶ台に二人で肩を並べて座って、いつもの通りの夕ご飯。
洗い物をしている間、ひとりで遊んでいます。
そうこうしているうちにお風呂の時間。
2人で素っ裸になって歌をうたって踊った後、お風呂に入ります。
ムスメの体を洗って髪を洗って歯を磨きます。自分の体を洗う間、ムスメは歯ブラシをくわえたまま僕の背中で何かをしています。
温まってお風呂を出て、また素っ裸でしばらく追いかけっこしたあと「オッパイチョーダイ」 とねだるムスメにいつものよいうに僕のオッパイを差し出して、2階の布団へ入ります。
しばらく泣き続けます。「カーチャーン、カーチャーン、パイー、パイー、オッパイー」と叫びます。
仕方ない、ムスメにフリースを着せて寒くない格好をして表に出ます。
ムスメの耳元で、「よし、かーちゃんを探しに行こう!どこにいるかなー、かーちゃんはー」と小声でささやきながら近所を徘徊します。
20分後、ムスメは僕の腕の中で眠っています。
そーっと自宅に戻って布団に入ります。
布団に寝かせると起きてしまうので、ラッコのように僕の胸の上に寝かせたまま僕もいつのまにか眠り込んでしまいます。
こういうのって、めちゃくちゃ幸せです。
どんなことがあってもムスメは僕を必要としている。
僕もムスメを必要としている。
それがすべて。
うーん、幸せ。
言うこと聞かない?当たり前じゃないか、言葉がわからないんだから。
ご飯をちゃんと食べない?当たり前じゃないか、食べ方を知らないんだから。
泣き叫ぶ?当たり前じゃないか、泣きたいんだから。
大変だけれど、ムスメの寝顔と帰ってきた相棒のほっとした顔を見ると、やっぱり子育ては素晴らしいと思うし、 何よりも僕がムスメに親にさせてもらっているなと思います。
同時に、僕の親父とお袋もこんな想いでいたのかな、と感謝です。
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