予想だにしないことが目の前で起こったとき、動じない人間でありたいと常に願っている。
そのために予想外の出来事が起こったときのためのトレーニングもしている。
そして目の前で予想だにしないことが起こった。
目の前で人が倒れてけいれんしている。
緊張はするけれど、焦ることはなかった。
声をかけ、意識レベルを確かめる。
20。
大声で呼びかければ目を空けて、名前をつぶやいている。
ごふごふ、と嘔吐を始めたので臥伏位にして呼吸を確保する。
救急車を呼ぶように指示をし、けいれんで体が傷つかないように毛布で体を覆う。
脈拍を測り、呼吸数を測る。
脈は速くて、呼吸数は多い。低血圧の症状。
体を冷やさないように待つ。
スタッフに指示を出す。
救急車がやってきて、救急隊員に引継ぎをする。
ストレッチャーに乗せて運ばれていく。
この間、10分強。
まずまず。
練習でできない事は、本番でもできないのだ。
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