日曜・月曜とG社のビジョン・ワークショップを丹沢湖畔のウッディハウス玄倉(くろくら)というキャンプ場で実施。
なんてことはない、焚き火を囲んで会社の過去・現在・未来と自分の過去・現在・未来を語る時間。
シンプルな設計だけど、このスタイルのワークショップで「失敗」は一度もない。
「会社の未来?へっ、関係ねえや。それより給料あげろ」という方も、自然の中、そして焚き火のそばに座ると、溢れるように話し始める。
家族のこと、これまでの出来事、いま関心をもっていること、未来の野望・・・。
セミナーハウスや会議室ではまずあの「場」は作れない。
ウッディハウス玄倉は、僕がA社に勤めていた頃とってもお世話になったキャンプ場。
オーナーのY夫妻はおしどり夫婦で、決して整えられているとは言い難いこのキャンプ場を、20年間手作りで支えてきた。
僕は20歳から27歳までこのキャンプ場を使っていろんな仕事をした。
そしてこの5月に突然オーナーのYさんが亡くなった。
とてもあっけなく亡くなった。
とある手術をするために、自分で歩いて手術室に入った。
そして手術室を出るときには亡くなっていた。
突然、いなくなった。
僕は(僕らは)Yさんの奥さんのことを、「ママ」と呼んで慕っていた。
文字通り、ママで、いつも僕のことをYさんと共に気にかけてくれていた。
Yさんはまだまだガキな僕を、「あきらくんよー、いろいろ大変だべ?そうめん食ってけえ。」と気遣ってくれた。
ママは顔を合わせるたびに、「あきらー、あんたねー、メグを大事にしなきゃだめよ~。女はねえ、花なんだから水と栄養とお日様にあてないと死んじゃうんだからね。」とお尻を叩いてくれた。
でも、Yさんはもういない。
当たり前だけれど、人は死ぬ。
僕も死ぬ。
あなたも死ぬのだ。
だから、今を一番楽しむのだ僕は。