組織力とは、関係から作られる能力そのものです。
多くの組織が「管理」や「マネージメント」と名前をつけた方法で、組織を機械として(ゲゼルシャフト的に)扱い、「コントロール」あるいは「支配」をしようとしています。
社長ー役員ー部長ー課長ー係長ー主任ー一般、というヒエラルキーの構造です。
このゲゼルシャフト的構造をコントロールあるいは支配するためには、「ひっぱる」「まとめる」といった秩序を与えなければなりません。
そしてインフォーマルなリーダーシップ(組織の中での権限はないが、自然発生する『徳』に基づいたリーダーシップ)は「出る杭」として否定されることが多いでしょう。
僕は組織力は関係から作られる能力だということに目を向けたい。
組織を機械と捉えない所からチームビルディングはスタートします。
チームビルディングのゴールは自己組織化です。
そしてチームビルディングを包括するのは「teaming」という考え方です。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが。
teamingは、現在の日本では主にIT用語として使われます。
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欧米では、組織のチーム化の次のステップとして、関係を構築し続ける意味合いで、”teaming up”や”bonding(絆つくり)”の類義語として使われ始めています。
これをチームビルディング的な視点で考えるとこういうことになります。
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チーミングとは、チームメンバーが持っている複数の関係性を束ねて一つのアダプタとして運用し、負荷分散や仕事の枠の向上、耐障害性の向上を図る技術。
チーミングを利用するには、対応した人材や環境が必要となる。チーム設定された複数の個人はチームに一体として運用され、そのうちの一人に障害が発生したときに切り離して関係を続行したり、複数のステークホルダーと仕事をする際に分担して作業を行なうことにより仕事の幅を増加させたり負荷を分散させることができる。
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僕は
team-making → team-building → team-working → team-perfoming
というこれらの総称をteamingと解釈しています。
日本語にすると、こういうことです。
採用(形成)
↓
チームビルディング(混乱・無秩序)
↓
協働(役割・常識、秩序)
↓
協創(機能・創造、秩序ある無秩序)
※ただし、目的を持った組織に限る
もう、「人を管理する」「人をマネージメントする」を手放しませんか?
チームビルディングのポイントはここにあると思います。
人を管理すること=コントロールすることを手放す。
さらにポイントは「手放す」です。
「やめる」のでもなく「投げつける」でもなく「渡す」でもなく。
手放すって、大切ものをどこかにそっと置いてくる時に使う動詞ですよね?
手放したものって、また手に入れることもできますよね?
車を手放す・家を手放すに始まって、願望を手放す・執着を手放す。
車・家・願望・執着に共通しているのは、「私にとって大切なもの」
愛車・大切にしている家、だから「売り飛ばす」んじゃなくて「手放す」
こうなったらいいなあという希望・こうしたいというこだわり、だから「捨て去る」んじゃなくて「手放す」
人を管理したいという私にとって大切なものを、一度そっと置いてみると、手放す前に見えていたかたちと手放した後に見えるかたちは全く違うことに気づきます。
視座が変わるから。
今日はここまで。
:)